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spider dance

沈んだ正史の裏側に、時は再び2006年。
インターネットの世界にMozillaよりブラウザー"Firefox2.0"がもたらされた。

I. Firefox2.0(そしてGoogle)は、インターネットの世界をランダム文字列の洞窟から、情報の地平に引き上げたもはや伝説だ。
Firefox2.0のなにが画期的だったか、表示と動作に"標準のルール"を用いた一貫性と安定性を、そして次世代への拡張性持ったことだ。これによってゲイツ氏の昼寝の思い付きに付き合わされることなくウェブがアプリケーションプラットフォームとして名乗りをあげたのだ。
そう、要はゲームが作れるようになったのだ。
II. 焼けた教会にだいぶ石を投げ付け飽きた頃、インターネットのおもしろさが急速やってきた。ネットワークが高速で常時接続となり、それを支えるバックグラウンドの技術、フロントエンドのブラウザ共にが次々良くなっていった。俺はXbox360世代のゲームにドハマりつつ、もう一つの手はブラウザゲームの研究に集中した。
III. Openboard。残虐な行為により聖書は滅びた。しかし憤怒と絶望の先、かつての教えにひとつ思いが湧いていた「Culdcept II Expantionは完成していなかったような気がする」と。時代の技術と呪いのような思いがゲームを作らせた。もはやうろ覚えだが構想から動くまで数年かかったと思う、ブラウザで動く"Culdcept"だ。貧相な見た目だったが良いプレイヤーにも恵まれ最高のゲームだった。IIEXを完成させたとまではとても言えないがとてつもない満足があった。負の呪縛から俺は拭われたのだ。

Openboardはいわゆるweb2.0ブーム(今書くと恥ずかしい単語だ)に乗っかって、ひたすら手で作ったJavascriptで動くブラウザゲームだった。残念ながらライブラリだなんだが古くなりすぎてもう動作させることが出来ないのだが、ゲームのルール的にもとてもよく整理された"とても"良いゲームであった。いまでも断片の参照くらいは出来る(http://aa1.versus.jp/openboard/)。プレイ出来なかった人々はぜひ後悔してほしい。

よくあるファンタジーで魔王を暗黒の儀式で復活させるものの、その魔王にその場で殺されてしまうアホなキャラがいる。思わず笑ってしまうようなキャラクターだが、本当はどうなのだろうか。
恐ろしいまでの執着と、想像もつかない労力の結実、その狂気と狂喜の瞬間に絶えたのだ。後悔などするのだろうか(しょうもないセリフの場合が多いが...)。
俺は納得しているだろうか。
お前はどうだ?
いまから...ネズミの尻尾が...2000本いるかもしれないが...集めてこれるか...

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