カフェでコーヒーを飲みたい
家で飲むコーヒーとカフェで飲むコーヒーは別物だ
豆、器具、水にこだわってもカフェで飲むコーヒーには到底叶わない。
もちろん僕はバリスタでもなんでもない、ただの一般人Aだ。味や香りに差があって当然のことだ。
ではなぜこんなにもかけ離れたものとなるのだろうか。
カフェで飲むコーヒーはプロのバリスタが淹れるから、というのはもちろん、それとは別に様々な人がコーヒーを片手に仕事、読書、スマホ、会話をしている店内の空間がある。他にも聞こえてくる周囲の音、店内のBGM、店内の雰囲気といったように、そこには家とは違う景色がある。
カフェとは「空間」「雰囲気」すらもコーヒーの味に加えてしまう不思議な力があると思う。
しかも店ごとにそこの「味」は変わるのだから、カフェで飲むコーヒーがどんどん好きになっていくし、もっと色んなカフェに通いたくなるのだろう。
ふらっとカフェに立ち寄ってコーヒーを飲む習慣に憧れる
イタリアではエスプレッソが1杯1ユーロで飲める。毎朝出勤前にふらっと立ち寄ってエスプレッソを1杯飲むのが習慣だそうだ。
僕は子供を保育園に預けてから出勤しているので、毎朝カフェに立ち寄ってコーヒーを1杯…ということができない。朝の時間は食事、身支度、家事、育児と連続してこなさなければならない試練が訪れる。まさに時間との戦いだ。
落ち着いた自分の時間を確保することができるという意味もあり、ふらっとカフェに立ち寄ってコーヒーを飲む習慣に憧れる。
だからこそ忙しない平日を乗り切ったあとの休日、夫婦で子どもを連れてゆっくりできるカフェがあればぜひ常連になりたい。
旅先で見つけたカフェに立ち寄る
つい先日のこと。
長野県松本市を訪れる機会があった。1泊2日で一人きりの思い立った旅行だった。
松本城の観光を始めに、信州そばを食べ、城下町を散策し…
そこで気がついたことがある。
松本市は非常に喫茶店が多い。街のいたるところに珈琲の文字を掲げた店がいくつも見受けられるのだ。
「ふらっとカフェに立ち寄ってコーヒーを飲みたい」
そう思い、信州メディアガーデンの2階にある丸山珈琲に立ち寄った。
席に案内され、店独自のブレンドを注文すると、間もなくフレンチプレスで抽出されたコーヒーが提供された。
早速一口飲むと、格別な味と香りが広がる。
一人旅のちょっとした休息に見知らぬカフェに立ち寄って飲むコーヒーは、これまで飲んでいたそれと全くと言っていいほど別物であった。
カフェの「空間」「雰囲気」に加えて「旅情」という味が追加されたからだ。
決して全国大手チェーンでは得ることができない特別なものであった。
今後もし一人旅をする機会があれば、ぜひ見知らぬカフェに立ち寄ってコーヒーを一杯飲むことにしようと思う。それを習慣にしたい。
家でゆっくりとした時間を過ごしながら飲むコーヒーもいいが、カフェで飲むコーヒーには特別なものがある。その特別を味わう為に外に出かける。
そして新たな発見があり、経験を増やし、人生を豊かにしていく。
そんな暮らしをコーヒーと共に歩んでいきたい。
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