ぷらっと国東 ~思い出旅
これは初めて国東半島に行った時の思い出旅noteです。
行ったのはもう2年くらい前。
この時タイムスリップしたような不思議な感覚になったことを
今も覚えています。
①宇佐神宮
まず、旅の始めは宇佐神宮。
大分県国東半島に点在する天台宗寺院郡「六郷満山」。
宇佐八幡神の化身(生まれ変わり)ともいわれる「仁聞菩薩」が、約1300年前にこの六郷満山文化の礎を気付いたといわれています。
②富貴寺
国宝指定の美しい阿弥陀堂がある富貴寺です。
阿弥陀如来像が安置されている富貴寺大堂は平安後期の建立。
自然の中にひっそりとたたずむ姿がとても美しいです。
③元宮摩崖仏
元宮磨崖仏は、富貴寺から真木大堂へ向かう途中にあります。
道路沿いにあるので、「おっ」と思って立ち寄りました。
国指定史跡です。
柔らかめの岩盤なのか、すでに彫刻が薄れているところも…
その様子がまた長い時の流れを感じさせます。
④熊野磨崖仏
鬼が一夜で築いたとされる石段の上に、この磨崖仏があります。
参道入り口の受付では杖を無料で貸し出してくれました。
その杖にどんなに助けられたことか。
鬼の石段は自然の石を組み上げて作られているので、滑りやすいですし、
鳥居から磨崖仏まで100段あり、けっこうきついです。
歩きやすい靴を履いて行くこと、そして忘れずに受付で杖を借りていくことを強くお勧めします。
熊野磨崖仏は国内最古にして最大級の磨崖仏で、国の重要文化財にも指定されています。
やはり近くで見ると感動します。
こちらが大日如来で7m。そのお隣には不動明王が彫られており、そちらは8mです。
ここは絶対に行く価値ありです!
体力があるうちにどうぞお越しください。
⑤ホテル ソラージュ大分・日出
宿泊は日出町にある「ホテル ソラージュ大分・日出」へ。
ここは建物やレストラン、お食事などもよかったのですが
一番良かったのは、何といっても部屋からの眺めです!
あまりに美しく、しばらく時を忘れて眺めていました。
⑥杵築
杵築城へ向かう途中、ふと足元を見たらこんなマンホールの蓋が!
杵築は全国的にも珍しいカブトガニの生息地らしいです。
⑦奈多八幡宮
海沿いにある厳かな神社です。
松並木の向こうに大鳥居が見え、風光明媚なところ。
私は海の上の小さな鳥居が気になりました。
こちらは市杵島という小島で、八幡奈多宮の元宮だそうです。
⑧泉福寺
こちら泉福寺は、九州における曹洞宗の総本山です。
禅の修行道場として開山し、予約すれば今も座禅やお写経の体験ができるそうです。
⑨両子寺
江戸時代から六郷満山の総持寺として満山を統括してきたお寺です。
山門の仁王像は国東半島最大級の大きさらしいです。
大きさもさることながら、力強くも繊細な彫刻が素晴らしいです。
⑩我眉山 文殊仙寺
六郷満山の陣の中で随一の古刹で、「三人寄れば文殊の知恵」のことわざ発祥の地とのこと。
文殊菩薩ごご本尊としているので、確かにご利益がありそうです。
⑪岩戸寺
参道の入り口に立つこちらの石造仁王像は、日本で最も古い石造仁王像といわれています。
なんと室町時代に作られたそう。
その時代から、いろいろな思いを抱えてこの参道を歩む人々を見守っていたなんて、ロマンを感じます。
人の世は移ろい、人々はやがて去っていく。けれど、変わることなくそこにたたずみ、ただ何も言わず見守っている。
何百年も、時には軽く千年を超えて。
だから、人は仏像や石像に心惹かれるのかもしれません。
⑫天念寺・川中不動
天念寺は岩山にそのまま抱かれたようなお寺です。
国の重要無形民俗文化財指定の「修正鬼会」を現代に伝えるお寺として有名です。
この天念寺の背後に広がる切り立った岩山は、古来から修験者の修行の場になっており、その天念寺耶馬及び無動寺耶馬は国の名勝に指定されています。
千三百年という悠久の歴史を感じさせる国東。
鬼が仏になった里「くにさき」。
何度でも訪れたくなる場所です。