星は唄う
最終電車
消防車のサイレン
近く遠くぼんやりと響く
白い息を吐きながら
見上げる僕ら
虫取り網は持っていないから
瞬きもせず目を凝らす
「ねぇ、聴こえる?
星の声ってひんやりとしてるね」
嬉しそうに笑う君の頬がキラキラと輝いていた
役目を終えた星たちはきっと
海へ還るのだろう
寄せては返す波で混ざり合い
溶けて透明な青になる
耳を澄ますと聴こえて来るのは
あたたかくはずむ君の笑い声
願いよ届け朝を待つ太陽へ
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