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仕手筋の手口

 株価急騰を演出し、華麗に去る仕手筋。正体は何者か。また、その手口はいかに?手口は実に巧妙。しかし失敗すれば手痛い損失、彼らも本気です。そんな手口を知り、知識武装するため記事にしました。
 ネットやニュースなどでも本当存在?と思われるかもしれません。普段ありえない急騰。仕手筋の逮捕。事実に存在することは疑わない

区分

資産家グループ
宗教団体グループ
証券会社・投資顧問グループ

 以上のようにグループ分けできる。時には結託し仕手戦を仕掛けるとの噂もある。正確なことは仕手筋達にしかわからないのが実情でもある。

設備グループ

 有名どころはやはりK氏こと、加藤あきら氏が率いた「設備グループ」。バブル期から活躍し、力を持っていたグループ。「時々の鐘の音」というウェブサイトを運営、情報発信していた。16年末にK氏が亡くなり、一つの時代を終えることに。

手口

 仕手筋は、巧妙な手口で株を急騰、個人投資家の買いを誘い込むことで儲ける集団。全体像を把握するため以下を。

1 ターゲットとなる銘柄を選定
2 静かに仕込みを行う
3 冷やし玉で不用意な急騰を抑える
4 玉転がしで株価を自在に操作
5 振るい落としで一般投資家をけん制
6 株価を急騰させる
7 最後に売り抜ける

では細部をいかに補足します。 

 ターゲットの選定は慎重かつ重要で、その標的銘柄は、空売り可能な貸借銘柄で、50円~500程度の低位株です。個人投資家の買いが集まりやすいテーマ株を狙うこともある。「注目される」ということが重要とされ、最後に売り抜けるため、仕手筋が自らホールドする株を買ってもらう必要がある。そのため、注目銘柄を選定する必要がある。

現在のテーマ株の関連銘柄

 加えて、過去に仕手株になったことがある株など。これらがターゲットに選ばれやすいです。
 ターゲットが決まったら仕込みの段階に入る。その目的は1つ。

 出来高を変化させない

 仕込みの段階で、仕手筋が株を仕込んでいることがバレれば台無し。そのため少しずつ買い集める。場合により数ヶ月の長期間を費やす。最近は、数ケ月単位で株価を急騰させることもある。いずれにせよ買集める段階では絶対に情報は漏らすことはできない。仕込み段階は、かなり慎重なはずです。

浮動株を支配

 株価操作を容易にするためそうします。浮動株とは一般の投資家が買える。急騰、急落を演出するには浮動株の支配が必須。そこで、出来高を変化させないよう静かに浮動株を集めます。
 仕込みの段階で株価が上がることがあります。そこで注目されると困るはず。従って急騰させる必要がない段階において、株価を落ち着かせるため意図的に売りを入れ、株価を落ち着かせる。これを「冷やし玉」と言う。冷やし玉を入れ、浮動株を集める。そうすると株価操作が容易になる。

 そして、いよいよ急騰へ相場操縦する段階。まず「玉転がし」

 買集めた株を現在の価格より高い値で売り指値駐屯を出すこと。それを自分たちの資金で買う。さらに現在の株価より高い価格で売りの指値をし、同様に自分達の資金で買う。

 これをを繰り返し、徐々に株価を上げる。“玉転がし”と言う。この逆の流れは、株価急落させることになる。浮動株を買い集めることで自在に株価操作、つまりチャートを作り出す事が可能となる。

 玉転がしにより、値上がりランキングにランクインし始め、これにより個人投資家の買いが旺盛になり、その銘柄の浮動株が少なくなる。そこで、仕手筋は一旦下落させ、ターゲット銘柄を買った投資家の売りを誘います。仕手筋は売られた株を自ら買い、さらに浮動株の取得率を増やす。
 仕手筋は最終的に売り抜ける必要がある。浮動株を個人投資家に買われると、利益を確定する際売る相手がいなくなり都合が悪い。また、株価下落で一般投資家の買いをけん制する意味合いもあります。

仕上げ

 残すには、こまで来れば最終段階。あとは株価を急騰させ、一般投資の買いを誘い、十分に株価があがったところで売り抜けるだけ。ヤフーファイナンスや2ch(現:5ch)などの掲示板で、一般投資家の買いを誘う煽りのコメントを書くのです。その際、もっともらしい理由をつけてコメントします。

「○○の銘柄は今後好材料が出る」
「○○の銘柄は仕手筋が仕込みをしている段階らしい」

など、ターゲットとなる銘柄は、テーマ株の関連銘柄。これは、もっともらしい理由がつけやすく、テーマ株なら個人投資家が注目しやすい。仕手筋は様々な手段を用いて情報を発信し、最後の仕上げのために個人投資家を煽り、ターゲットとなる銘柄を買わせようとします。そのためこのような書き込みを見かけたら、まず買わないほうがいいでしょう。既に最終段階に入っていますので、カモになってしまう可能性が高いです。

踏み上げ

 玉転がしをした段階で、ある程度株価は上がっている状態です。この段階では空売りを仕掛けている投資家もいます。そこで、株価急騰させ空売りしている投資家の損切りをさせます。こうなると株を買う人、空売りを損切りする人、共に銘柄を株を買っている状態です。つまり株価が急騰します。これを踏み上げと言います。
 空売り可能な貸借銘柄をターゲットに選ぶ利用はこれです。

売り抜け

 ここまで来たらほぼ作戦は成功です。あとは煽られた投資達の買いに、自分たちの株を売りつけて利益確定する。仕手筋がいない相場は雪崩のような急落となる。

 掲示板などで情報が流れた段階では、仕手筋はすでに最後の仕上げ段階。情報を安易に信じると、仕手筋の利益確定の手伝いをするハメになる。

まとめ

  仕手筋は非常に緻密な計画をたて、準備万端で株価を操作し。今ではSNSなど黙示しあの手この手で一般投資家を煽り、最後の仕上げのために株を買わせる。仕手筋系銘柄を監視する際は、自分が仕手筋のつもりでチャートを見てみるべき。

ここまで読んで頂きありがとうございます