VIX指数とは
こんにちは
VIX指数を誤解をしている人が結構多いので記事にします。
金利上昇や、政治的に不安定になると必ず話題になる「VIX指数」。よく、「恐怖指数」などと言われ、市場が動揺したり、株価が暴落するなど、投資をする人にとって、一番気にする指数ではないかと思う。ただ、恐怖と言う言葉が一人歩きしている感覚を受けております。
過去のVIX急上昇
過去を振り返ると、危機と言われる時にはVIXが大きく上昇している。
VIXが40を超えるものを上のチャートにつけました。VIXは大体10から20で推移するのが一般的です。
VIX指数とは
よく見る解説で「プットとコールの比率」との説明を見る。確かに、オプション取引にはプットとコールがある。オプション取引が詳しくない人のために少し解説
コールとはある時期にある価格で株などを買う権利。プットはその逆で、ある時期に株などを売る権利。一例で、現在価格が100円の株式がある。一月後に150円になると予想され、価格100円である今すぐに購入したいとする。そのため、「一月後にその株式を100円で買う権利」を購入するのがコール。一方プットはその逆。一月後にその株式は90円まで下落することを予想し、「一月後にその株式を100円で売る権利」を購入する。これがプット
コールとプットは買うだけでなく、売ることもできる。コール売りとは、権利行使価格である100円を一月後の超えないという投資になる。仮に、ひと月後にその株価が98円だったとし、コール購入者が権利行使した場合はその価格98円であるにもかかわらず100円で購入することになる。損をする。一方コールを売ったモノは2円トクをすることになる。
「プットとコールの比率」がVIX指数とすると、株価急落局面において投資家は「株価が下落するのであればプットを買おう」そう考える。従って。VIX指数が急激に上昇する場合は、プット買いの比率が高いと言える。
しかし、ここで気がついて欲しいことがある。株価が急上昇する局面におけるVIXも上昇してもよいのでは?そう思いませんか。
株価は、一般的には上昇はゆっくり、下落はあっという間に。このような値動きをする。特に指数は複数銘柄により算出され顕著な値動きとなる。また、プット買いとコール書いを比較すると、相場下落局面におけるプット買いは急激に増えることになる。VIXは、オプション取引、つまり買いが増えれば上昇し、売られればVIXは低下。ただ、VIXが大きく上昇するのはほぼプットが買われる場合です。なぜなら、オプション取引は将来に対する備えであり、オプションの買い物が増えるということは、心理的に人間が一番計画する下落に対する備えをするということ。
VIXの正しい理解
まず、VIX指数はS&P500の構成銘柄を原資産とするボラティリティを指数化したもの。シカゴオプション取引所が公表する指数。
オプション取引なので、現在の相場から将来を予測するした場合の指数であり、「将来の」であり過去の値動きとは無関係である。
VIXは、
・ボラティリティを指数化
・将来を予測
相場が上昇する場合でもVIXは上昇します。つまり、株価が変動することを予測する、ということを意味するのです。
シカゴオプション取引所は30日後のコール、プットを扱います。つまり将来とは「一月後」であり、ボラティリティとは買われたコール/プットの値幅となる。そして、VIX指数は、買われた総数に対し積分し、精算期日までの期間で割り算することで求められる。従って、理論上は下落相場だけではなく急騰相場でもVIXが上昇するにあり、稀にそのようなことが起こる。
オプションの主な利用者は金融機関(機関投資家など)。その投資家が変化を察知し、相場の上下を予測し得たとき、オプション(コールやプット)購入する。つまり、その瞬間における投資家の予想を指数化したもの。
相場はランダムウォークである。上昇50%、下降50%です。また、そもそも将来を予測することは不可能に近い作業。VIXは「シグナル」として参考程度でしかない。
ちなみに昨年春以降の感染拡大局面において、VIXは低い水準で推移してましたが、株価は高値更新し続けることがよく見られました。
ここまで読んで頂き、ありがとうございます。