世界は「姉派」に厳しすぎる

世の中には二種類の人間がいます。
姉が好きな人間と妹が好きな人間です。
あなたはどちらですか?

私は圧倒的姉派です。生まれ変わったら弟になりたいし、なんなら私より年上の娘がいる男性と母親が再婚してくれないかなー、なんて考えたりしてます。

しかし、私の周りでそういった人を見たことがありません。大多数の人が妹こそ正義であると信じ、姉派を排斥し続けています。

姉派と妹派の割合

とあるサイトでは、約8割もの男性が妹の方が良いと回答しております。もちろん母数が少ないので一概にこれが全てと言い切ることは出来ませんが、SNS上や私の身の回りでも妹派が大多数を占めています。

そして何より、妹派の多さを物語っているのがラノベです。

タイトルに妹がつく有名作品といえば、
レジェンド「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」、往年の名作「この中に1人、妹がいる!」、色んな意味でアニメが話題になった「俺が好きなのは妹だけど妹じゃない」など数えればキリがありません。

一方で姉はどうでしょう。

・・・ありません。少なくとも私が知っている限りでは、タイトルに姉が入っているアニメ化を果たしたラノベは存在しません。

供給の少なさが需要のそれを反映しているのは言うまでもなく明らかでしょう。

この記事を読んでいるあなたへ

肩身が狭い思いをしている姉派のあなた。立ち上がりましょう。作品を見て、布教し、同士を増やしましょう。あなたが感じているそれに共感してくれる人はきっといます。昔起こった妹ブームを、今度は我々が姉で起こすのです。

何となくこの記事を開いた妹派のあなた。姉作品を見ましょう。妹を見続けてきたその目に、新しい世界が開かれるでしょう。

とはいえ有名な作品なんて知らないぞ。一体何から見ればいいんだ、という方におすすめの姉作品を紹介していきます。

・『鬼灯さん家のアネキ』

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界隈では有名な姉漫画。ちょっとエッチな義姉・ハルがむっつりスケベの主人公・吾朗を悪戯で振り回していく四コマコメディです。

弟をからかいながらも守り、愛を注いでくれるその姿はまさに理想の姉と言えるでしょう。作中の女の子ももれなく全員可愛く、幅広い性癖をカバーしてくれること間違いなしの名作です!

・『姉なるもの』

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名前を聞いたことのある人もいるのではないでしょうか。もともとは同人誌でしたが、人気が出て一般誌で連載が決まった漫画です。

天涯孤独の少年・夕は出会った「なにか」に自身の姉になることを願うと、その何かは「千夜」という名前で夕の姉となり、怪しくも優しい生活が始まります。

孤独な二人が少しずつ姉弟に成ってゆく道程は、儚くも魅了されます。クトゥルフ神話とともに紡がれる姉弟愛に引き込まれる珠玉の作品です。

・『コントラスト88』

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天才ピアニスト姉弟・黒乃と白郎は子供の頃、ピアノを弾くと曲のイメージが人の姿になった「お化け」が見えていました。その後、高校生になり白郎だけ「お化け」が見えなくなってしまいます。白郎はこのことを黒乃に隠すため、「お化け」が見えているかのような演奏をするための努力を重ねることを決意します。

この作品は、上記の二作品と異なり、姉をライバルであり、超えるべき壁として描いています。普通のライバルとは違い、血の繋がった家族として強く衝突することもしばしばです。

しかし、姉だからこそぶつかり、姉だからこそ理解し合うこの関係もまた、理想の姉弟像と言えるのではないでしょうか。とても熱く、勢いのある作品なので、少年漫画好きな人にもおすすめです!

最後に

私は姉派ゆえに異端扱いされています。しかし、それは恥じることではありません。胸を張って言いましょう、「姉が好きだ」と。

いつか姉派にとって生きやすい世の中になることを祈って、今回はこの辺で筆を置くこととします。




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