結婚するまでのわたし。(幼少編)
自営業の家に三人兄弟の末っ子として生まれ、何不自由なく育ってきました。
父親は優しい時は優しいのですが、怒りっぽく母や身近な人に些細なことで大きな声で怒鳴ることがありました。
母親は、抱きしめたり優しい声がけをしたりする事はなく、話も合わず、ただただ生き物の世話をするように私を育てました。
今思えば、生活するには不自由はありませんでしたが、愛情には飢えていました。
兄は穏やかで面倒見がよく友人の多い人でしたが、逃げ癖があり事なかれ主義。アラフォーで自殺してしまいました。
姉も社交的で友人が多い人でしたが、口だけのところがあり軽薄。結婚し、離れて暮らしてますが不妊治療の末子宮系スピリチュアルにはまっており、あまり話は合いません。
私は引っ込み思案で友人は少なく、癇癪持ちでワガママでした。
そんな家族です。
写真を見ると家族でいろんなところに行った形跡はあるのですが、私の心の中には小さい頃の記憶はほとんどなく、あったとしても人と人の温かい触れ合いのようなものではなく、好きだったパン屋さんのこととか、母に甘えようとして邪険に扱われたようなものしかありません。
小学校くらいの頃から自慰が辞められず、20代の頃には出会い系を使ってたくさんの人と一回限りのセックスをしました。
誰かに求められたり、抱きしめられたり、気持ちよくなっている間だけは、幸福感を感じられました。
こんな事して何になるのかと頭では分かっていましたが、かといってその頃は自分の行動がなぜ引き起こされているかも分からない訳で、どこをどうしたら同い年の友人のようなまともな恋愛が出来るのかが分からなかった。
自分に好意を持ってくれる人には嫌悪感を覚えてしまい、なんなら男性全般に嫌悪感を抱いてしまっていたため、彼氏はなかなか出来なかったし、たまに彼氏が出来たとしても自分の寂しさを満たしてもらおうとするばかりで、人間同士のまともなお付き合いは出来ていなかったと思います。
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