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僕ラブで小説同人誌を出す。(自分用メモ)

フォロワーさんに小説同人誌ってどうやって作ったの?と聞かれたので自分が作った時の記憶を頼りに僕ラブで本を出す手順を整理しました。
筆者(ハツキ)は2回しか小説本を作ったことがないです。慣れた人からしたら間違いだらけで、失笑ものの内容だと思います。あくまで自分用のメモであることをご理解の上、お読み下さい。

1.イベントに参加申し込みする

参加したい回の僕ラブに申し込む。

1.1. 事前準備

1.1.1. 参加費の振り込み
申し込みを行う前に先払いです。
僕ラブの参加するイベントの参加要項ページに書かれた指定口座に銀行振り込みします。
銀行名、送金日、振込人名義を控えておくこと。

1.1.2. サークルカットの用意
カラーでなくグレースケールな点に注意
画像サイズは僕ラブの参加するイベントの参加要項ページで確認してください。(テンプレートもダウンロードできます)

また、サークル名を入れる必要があります。
文字書きは絵心がない。
絵が描けるなら文字なんて書かず絵師をやってる。
→ 指定の画像データであれば、イラストがなくてもいいので白地にサークル名だけのサークルカットでもいいはずです。

こんな30秒で作ったサクカでもOK!

例:僕ラブ35の参加要項ページ
変わる場合もあるので、自分が参加するイベントの参加要項を見てください。
http://www.puniket.com/lovelive/circle_35.html

1.2. 申し込み

ここから申し込みフォームに入って

フォームに必要情報を入力していく。

オンリーに参加したい場合は「参加イベントの選択」でそのオンリーを選ぶ。ここで一番上を選んでしまうとオンリー以外の島に配置されてしまう。

2.印刷所を決める

まず、印刷所さんを決めておいた方がいいです。
テンプレートが印刷所さんごとに違ったりするし、締切を確認できる。

2.1. 選ぶときのポイント 

  • 小説本セットがある

  • 初心者歓迎

  • 参加予定のイベント(僕ラブ)に発送対応をしている 

個人的な体感では、ラ!界隈はしまや出版さん、栄光さん、ポプルスさん、あたりが多い気がする。ハツキはしまや出版さんにお願いしています。初心者に優しく、ミスもちゃんと教えてくれたりで安心。

3.注文する

決めたら、申し込みをする。時期的には案外、焦らなくてもいいです。
しまや出版さんなら以下のイベントリストに参加するイベントが出てきたタイミング。

3.1. 印刷の種類を決める

どちらかを決める。

①オンデマンド印刷
 
・版を作らない印刷のこと。
 ・少部数(10部とか)から作れる。
 ・部数が少ないならすごく安い
 (100部とか作るならオフセットの方が安い)
 ・オフセットより綺麗さは劣る。

②オフセット印刷
 
・版を作る印刷のこと。
 ・ある程度、部数を刷らないと作れない
  (50部とか~)
 ・部数が少ないと割高
 ・高精細。

結論:①オンデマンド印刷
どっちもやってみた結果、ハツキレベルの底辺文字書き(30部頒布できるかどうか)はオンデマンドで十分。しまや出版さんはオンデマンドでも十分綺麗でした。

3.2. 部数を決める

作りすぎると在庫の山になって困る、少なすぎると欲しい人が買えない。
ご参考:ハツキの実績
 僕ラブ24
  印刷した50部のうち、
  現地頒布25部、委託25部 完売
 僕ラブ26
  印刷した40部のうち、
  現地頒布13部、委託10部 あまりは廃棄

世の同人誌を出す人はTwitter/Pixivのフォロワー数やブクマ数から予想するらしい。結論、何も解らないです。(ただ、小説本は需要が少なめ…っていうのは頭に置いておいた方がいいかも)

料金
ページ数が多いと高くなるので、小説本はつらいです。しまやさんの場合↓
https://shimaya.net/bungei/bungei-onde-color-bsb.html

3.3. セットを選ぶ。

例えばしまや出版さんだと、

同じように他の印刷所さんにもメニューがあるはずです。
個人的なおすすめ:
①文芸オンデセット
https://www.shimaya.net/bungei/bungei-onde.html
②文芸オンデカラーカバーセット
(カバーをつけたかったらこっち)
https://www.shimaya.net/bungei/bungei-onde-cover.html

紙のおすすめ:クリームキンマリ62kg
小説本は紙が真っ白だと目が疲れる。
この紙はクリームがかった色で字が読みやすい。
62kgは紙の厚さのこと。薄い紙だから、ページ数が多くなりそうなときにいいです。

3.4. 本のサイズを決める

一般的な同人誌のサイズ
 B5サイズ:漫画同人誌に多い
 A5サイズ:ページ数の少ない小説同人誌に多い

市販の本みたいな見た目にしたいとき
 新書サイズ:一般書で多いサイズ
 文庫(A6)サイズ:多くのラノベはこのサイズ

新書、文庫サイズはページ数が多いといい感じになる。体感で5万~10万字ほど書くといい感じの厚さ。もっと文字数が少ない時はA5がいいと思います。

4.テンプレートをダウンロードする

決めた印刷所さんからテンプレートをダウンロードします。
しまや出版さんの例:
https://www.shimaya.net/bungei/download.html

4.1. テンプレートが必要な理由

ページをちゃんと設定しないとけ付けてくれなかったり、印刷したときに文字が切れちゃったりするからです。印刷所さんごとにルールがあったりもする。考えるのが面倒くさい。
→ お願いする印刷所さんのテンプレートをそのまんま使えばOK

4.2. テンプレートそのままなら気にしなくてもいいけど、知っておくといいこと

ページ設定するものの例

  • ノンブル:欄外にある頁とか。章タイトルをつけたりもする。

  • ノド:見開きページの間。せまいと読みにくい

  • 小口:ページの外側の端

ノンブル、ノド、小口

ページ設定についてはしまや出版さんの初心者ページがわかりやすいです

5.本文を書く

これは好きなツールでやりましょう。ハツキはGoogleドキュメントで書いてドライブに放り込むスタイル。スマホとPCのデータ共有が楽だからです。
あとはがんばる。

6. 原稿を編集する

6.1. 必要なもの

Word。テンプレートファイルがdoc(Wordのファイルのこと)だし、PCに元からofficeが入ってたりするので。(ハツキは一太郎を使ってます。神々はInDesignとかいうお高いツールを使うらしい)

6.2. テンプレートを開いたら

まずは作った本文をコピペ。

6.3. やらなきゃいけないこと

6.3.1. 奥付をつける
同人誌も一般に販売されている本にも、奥付がついています。これがないと印刷所さんは受け付けてくれない。どこの誰がいつ出版したか?印刷したのはだれかを書いておくもの。

奥付の例

6.3.2.  pdf出力する
しまやさんはdocのまま(Wordのファイルのまま)でOKだったはず。
pdfにするならWordの「名前をつけて保存~」で、できる

6.3.3.  隠しノンブルを入れる
挿絵とか目次が無ければ気にしなくてもいいはず。
ページ数を出さないページ(挿し絵とか、目次とか)がある場合は必要。
隠しノンブルは印刷所さんが本を組み上げるときにページ数がないページがあると順番が解らなくなってしまうので、本にしたときに見えないところに入れるものです。例えば、ノドのとこにいれる。
ハツキは一太郎についてくるJUST PDFで入れました。
Wordならテキストボックスとかで入れておけば良いと思います。


6.4.どっちでもいいこと

6.4.1. フォントを変えてみる
デフォルトのMS明朝が気に入らないとき。
Windows10に元々ある、游明朝とかを使ってもいいけど、フリーで使えるフォントをダウンロードして使うと良い感じ。

源暎こぶり明朝
https://okoneya.jp/font/genei-koburimin.html
うつくし明朝
https://www.flopdesign.com/freefont/utsukushi-mincho-font.html

ルールではないと思うけれど、本文は明朝体、タイトルはゴシック体が多い。
それと、本文はデザインより読みやすさ重視のフォントを使った方がいいと思う。格好良さげなフォントはタイトルとか目次につかうと良い感じです。

注意ポイント!
フリーのフォントを使った場合は、ファイルを保存するときに埋め込みをする。これをしないと印刷所さんで文字化けしてしまい読めなくなってしまいます。
Word2016のやり方
オプション→保存タブにある「ファイルにフォントを埋め込む」にチェックを入れる

JUST PDFでのやり方
PDF作成の時にチェックを入れる。

6.4.2. あとがきをつける
これはどっちでもいい

7. 表紙を編集する

7.1. テンプレートを事前に渡しておく

絵師さんにお願いするときは利用する印刷所さんの表紙用テンプレートを渡しておくといいです。表紙もトンボ、塗り足しなど設定があるため、せっかく描いて頂いた大切な絵が切れちゃったりしないようにテンプレートを使います。
もちろん、自分で描くときもテンプレートを使います。

7.2. 表紙のファイルを貰ったらやること

7.2.1. 背幅を調整する。
文庫サイズや新書サイズのページ数が多いときだけです。ページ数が少ないなら気にしなくていいと思います。

7.2.2. 作者名とか、タイトルとかをいれる
なくてもいいけど、あると本らしくなります。
クリスタがないと編集できないから、文字書きもクリスタを買った方がいいかも。

8. 入稿する

8.1. ルールを守って入稿

ルールが印刷所さんごとに違います。
しまやさんはこんな感じだった気がします。
・本文→doc、pdfにする
・表紙→psdにする(カラーはCMYで保存)
・まとめてzipに圧縮する
・ファイルを注文ページからアップロードする
参考:
https://shimaya-ec.net/user_data/online_guidance.php

8.2. 入稿したら

不備があると印刷所さんから電話が来るので出られるようにしておく。
初心者歓迎のところだと丁寧にミスを教えてくれて安心。

9. 完成した本を受け取る

印刷所選びのところで僕ラブに発送対応しているところを選ぶ、としましたが、こういう印刷所さんでは「イベント発送」があり、当日、自分のブースに置いておいてくれます。
家から重い本を会場まで運ばなくて済み、めちゃくちゃ有り難いです。
自宅発送だと自宅に届きますので、キャリケースで持って行くか自分で会場に発送しましょう。

10.イベントの受付をする

当日は郵送される僕ラブのサークルチケットを忘れないように。
サークル入場したら頒布する本とか名前とか住所とかを書いて、運営ブースに持って行きます。そのときに献本というのがあるので、印刷した新刊のうち1冊はイベントの運営さんに渡すことになります。

11.頒布をする

自分のブースで頒布をします。
ポスターとかを作れるすごいサークルの人はポスタースタンドを立てたりしてます。
底辺文字書きのハツキは百均のグッズを駆使して、なんちゃってお品書きを掲示したり、新刊を飾ったりしてます。

12.メロンブックスさんに委託をする

僕ラブの場合、本が余ったら会場にいるメロンブックスさんのブースにいけば本をその場で委託できます。余った本を沢山持って帰るのはダルいからおすすめです。
会場に来られない方や地方勢にとっては、あると嬉しい委託販売。

まとめ

小説同人誌を作ってイベントで頒布するのは、少々のお金と気力があれば意外に簡単です。ぜひキャラ愛、カプ愛のあふれる小説同人誌を作ってみて下さい。

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