#1「文化財の保存と修復」<文化財保存修復学会/編>メモ

何をどう残してきたか「文化財とその保存修復」

明治元年(1868)神仏分離令による廃仏毀釈
 全国的に社寺の荒廃。排仏思想。明治7年(1874)ころまで続く。

明治4年(1872)古器・旧物保存方の届出
 古器旧物の目録および所蔵人の詳細なリストの作成・提出。31種類に文化財を分類。明治13年には保存金を交付し、社寺の維持基金に充当。

明治17年(1885)古美術品の徹底的な調査
 フェノロサ・岡倉天心・九鬼隆一ら
 法隆寺夢殿救世観音像

秘仏・救世観音菩薩立像
それまでは誰も見ることができなかった。
初めて布でぐるぐる巻きだったものを解かれ、調査された。


明治21年(1889)臨時全国宝物取調局の設置
 約10年間で215,091件ほどを調査。8段階に分類。


明治30年(1897)古社寺保存法
 第1条で文化財維持のための修理を強く訴える。
 資金面:国の補助金で80%ほどが修理された。
 主な修理:中宮寺の天寿国繍張など

天寿国曼荼羅繍帳(聖徳宗中宮寺:http://www.chuguji.jp/oldest-embroidery/)


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