祝「経営企画虎の穴」第1号記事!
はじめまして。私はとある企業のシンクタンクで、経営企画の研究をしている「アウフヘーベン」と申します。
今回は、祝・第1号記事ということで、そもそも「私が何者なのか?」
「なぜこのブログへの執筆を始め、何をシェアしようとしているのか?」
をご紹介します。
アウフヘーベンって何者?
私は、大学卒業後に独立行政法人の事務職としてキャリアをスタートし、
人事や経営企画、産学官連携などのさまざまな企画業務に携わりつつ、
途中霞が関のお役所勤めやドイツの研究所への出向を経て、
縁あって今のシンクタンクにいます。
今振り返ると、それなりに充実したキャリアを歩んできたと感じていますが
子ども時代や20~30代前半には、悶々と悩みも抱えておりました。
今回の第1号記事では、私の自己紹介もかねて、今のキャリアを形成し、
経営企画虎の穴を執筆するきっかけとなった2つのコンプレックスを
ご紹介いたします。
①「なんでそんなつまんねぇ本読んでんの?」コンプレックス
子どもの頃の私は、小1から野球、中1からはサッカーを始め、
それぞれキャプテンを任されるくらいアクティブな少年時代を
送っていました。
スポーツ好きな一方、同じくらい、いやもっと時間を費やしていたのは
図書館通いでした。ここまでならそれほど珍しくはないと思いますが、
好きだった本のジャンルは、政府機関の白書や統計データ本だったのです。
人口動態やエネルギー消費、貿易統計などのグラフにワクワク感を覚え、
しまいには自分の中の空想の国について白書や統計を書いたり…と
ちょっと変わった趣味の子どもでした。
ある時その光景を友達に見られてしまい、
「なんでそんなつまんねぇ本読んでんの?」と言われたのが
ショックで、それ以来大学生になるまで、知ってる人に会わないよう
つまんねぇ本をコソコソ隠れて読むのが私の秘密の趣味でした。
その後、就職してからつい最近まで、この趣味を忘れていたのですが
今のシンクタンクの仕事を始めてから、ふと子どもの頃に味わった
あのワクワク感と同じものを感じていることに気が付いたのです。
各国の政策・産業動向から将来のビジネスチャンスを読み解く
経営企画に専念するとともに、先進企業のベンチマークを通じて
企業経営そのものを研究していく…のが今の仕事なのですが
やっていることは子どもの時の趣味そのものでした。
ここに辿り着くまで時間はかかりましたが、ようやく天職と呼べるものに
巡り合えました。
②子どもや転職エージェントのストレートな質問コンプレックス
新卒でとある独立行政法人に就職するのですが、
ここでは、人事制度・法改正、中計策定など2~3年おきに異動を繰り返し
さまざまな企画業務に携わってきました。
新しい知識や経験も増えるのが楽しく、異動の度にそれぞれ夢中になって
仕事に取り組んできたのですが、親戚の子に「お仕事何をしてるの?」と
聞かれた時に、「いろんな企画をするお仕事」としか言えず
「??」という表情をされ、もどかしさを感じることがありました。
また、30歳を目前に控えて転職活動を始めた時にも似た経験をしました。
エージェントの方に「あなたの強みは何ですか?」と聞かれ
「新しいことに挑戦していくチャレンジ精神です」としか言えない自分に
改めてもどかしさを味わいました。
結局その時点で転職するのは辞めたのですが、ここで明確になったのは
「単にチャレンジ精神を持っていろんな企画に携わるだけではなく、
小さなことでもいいから、一人称の取り組みを胸張って語ろう」
ということでした。
それから憑き物が落ちたかのようにスッキリし、はじめて自身が
提案者となる企画をまとめ、新事業の立ち上げ・運用まで関わり、
今ではコア事業の1つと呼べるまでに至った実績ができました。
こうした一人称の実績があるからこそ、人事・経営企画など
様々な部署での経験やチャレンジ精神が活きたことも胸を張って語れ
かつ自分の強みになることがハッキリと見えてきました。
※この経験が、ドイツでの武者修行でより研ぎ澄まされていくのですが
この話はまた折を見てまとめます
このブログを通じてお伝えしたいこと
はじめてnoteでブログを書くにあたり、ペンネームをつけるのに
あれこれ悩みましたが、コンプレックス①でも触れたように
自分の好きなものが何か…を突き詰めてでてきたのが
「アウフヘーベン」という言葉です。
これは、ドイツの哲学者ヘーゲルが提唱した「相反する2つの考えを
統合的に成立させるような高い視点で物事を捉えようとする考え方」です。
新しい事業や制度の企画業務には、相反する考え方に直面するケースは
多々あるかと思いますが、単に折衷案を模索するのではなく、
より高い次元での融合させる道を見出すのは非常に有益ですし、
これこそが私のワクワク感や理想のキャリア像にふさわしい言葉だと
感じています。
今後、「経営企画の虎の穴」では、私からはさまざまな企画業務の中で
アウフヘーベンを実現していくヒントになるような体験談やケーススタディなどをご紹介させていただきます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?