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どうしてそんな誤用が広まったのか?「琴線に触れる」

おーどりー――結構ネットでも騒がれてたから知っていると思うけど、「琴線に触れる」の意味、「怒りを買ってしまうこと」ととらえている人が多いんだって。
ハチ――えーーーーー!なんでーーーーー??
おーどりー――「逆鱗に触れる」と混同しているのでは?という説が有力ですね。
ハチ――「触れる」しか合ってないけど。。。
おーどりー――文化庁が過去に行った国語に関する世論調査では、「琴線に触れる」の意味について「感動や共鳴を与えること」とした人が約38%、「怒りを買ってしまうこと」とした人が約36%とほぼ同じだったそう。
ハチ――ん~~、けっこう由々しき問題なんじゃないでしょうか。
おーどりー――本当に!
ハチ――琴線とは琴の糸のことでしょう? 「物事に感動する心情」を琴の糸として比喩的に用いているのですよね。
おーどりー――美しい言葉です(惚れ惚れ~♡)
ハチ――ちなみに逆鱗は「げきりん」。竜のあごの下にある逆さに生えた鱗(うろこ)のことだとか。「逆鱗に触れる」は、その鱗に触れると竜が怒ってその人を殺してしまうという中国の故事成語からきています。
おーどりー――故事成語っ!! 矛盾、杞憂、呉越同舟、四面楚歌、朝三暮四、温故知新、李下に冠を正さず。しっかし、漢文の時間、眠かったよね。
ハチ――寝てた。。
おーどりー――ところで最近何か、心の琴線に触れたことはありますか?
ハチ――ないね。逆鱗に触れたことはあったけど。
 
本日の言葉
琴線に触れる
意味:琴線は琴やバイオリンなどの絃
   (心の)琴線に触れる→読み手や聞き手に大きな感動や共感を与える
(新明解国語辞典第7版)
 
ちなみに、これまで感動したときに「まじ、琴線に触れたわ~!」なんて言ったことはありません。


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