目上の人に使っていいのかわからない 「なるはや」
おーどりー――最近は何でも言葉を略すよね。
ハチ――ケータイ(携帯電話)とかコンビニ(コンビニエンスストア)は、もはや略語ではなく、元からその名前だったかのよう。
おーどりー――キモい、ハズい、オワコン、パワハラ、タイパ、就活などなど。
ハチ――最近は、ドラマのタイトルも4文字に略しやすいようにつけてるとか。SNSでハッシュタグをつけやすいように、って。ドラマ『ふてほど』でやってたね。
おーどりー――芸能人の名前だって略しちゃうもんね。いちばん有名なのがキムタク!
ハチ――昭和だって、杉良太郎は「すぎりょー」とよばれてた。流し目で全国のご婦人方を虜にしてたけど、今じゃ災害時の炊き出しといえば「すぎりょー」こと杉さまです。頭が下がります。
おーどりー――姪っ子が高校生のとき「ツケマ2枚重ね~」って話してて、なぜツケマツゲのが言えないんだ?とすごく不思議だった。きゃりーちゃんが「ツケマ」って歌いだしてから抵抗はないけどさ。ビジネスの場でも、略語は定着してる。リスケ(リスケジュール)とか、なるはや(できるだけ早く)とかね。
ハチ――「なるはや」ねぇ~。昭和の時代は、ASAP(As soon as possible)を使ってたよね。今でも使うのかな、「ASAPでお願いします」って。
おーどりー――その「なるはや」なんだけど、目上の人には使わないほうがいいよね。今はビジネス用語として使われているけれど、決して敬語ではないよね。
ハチ――うん、そうだと思う。
おーどりー――仕事の関係で初めてメールを送った人からの返事に、「なるはやとは存じますが、今しばらくお待ちください」とあって、すんごく違和感があったの。
ハチ――そうね、そこは「なるはや」は使わないほうがいい、かな?そして、なるはや(なるべく早く・できるだけ早く)ではあるけれど、意味としては大至急なんだよねー。
おーどりー――なるはや、じゃないじゃんー。
本日の言葉
なるはや
意味:「なるべく早く」の略語であるにも関わらず、「最優先で」「大至急」「一刻も早く」
ちなみに、我々は上司へのメールや会話には、なるはやは使わないほうが無難だという見解です。
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