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どんでん返しが秀逸な本格ミステリー!

audiobook.jp運営のササタニです。ミステリー小説が好きで年間50冊ほど読んでいます。今回は『硝子の塔の殺人』を紹介します!

『硝子の塔の殺人』とは

2022年 本屋大賞にもノミネートされた、現役医師でもある知念実希人さんによる本格推理小説。

雪深き森で、燦然と輝く、硝子の塔。地上11階、地下1階、唯一無二の美しく巨大な尖塔だ。ミステリを愛する大富豪の呼びかけで、刑事、霊能力者、小説家、料理人など、一癖も二癖もあるゲストたちが招かれた。この館で次々と惨劇が起こる。

ネタバレなしで、おすすめポイントを紹介していきます。

名作ミステリーが多数登場する

登場人物に推理小説好きが多い設定のため、会話の中にたびたび名作推理小説が登場します。アガサ・クリスティーから日本の新本格推理小説まで古今東西の名作ばかりで、ミステリー好きはうれしいのではないでしょうか。登場する作品の中でも島田荘司さんの「占星術殺人事件」は、私がこれまで読んだミステリーの中で最も衝撃をうけた作品です。こちらもチェックしてみてください。

推理小説の要素がてんこ盛りの設定

物語の舞台は、ミステリー愛好家である大富豪が建てた巨大なガラスの塔。登場人物は、名探偵、医師、刑事、霊能力者、小説家など個性的な面々。密室殺人が発生するも、雪崩で警察はくることができず、閉ざされた硝子の塔で次々と殺人が起こる。これでもかというほどミステリーのあるある要素がたっぷりです。ミステリー好きにはうれしい半面、詰め込みすぎな感もあるので、人を選ぶ設定かもしれません。

オーディオブックならでは

もともと各キャラクターは個性的に描かれていて人物の違いは分かりやすいのですが、オーディオブックでは複数キャストによる朗読のため、より人物のキャラクターが立って聴きやすくなっています。あれ、この人だれだっけ?と見失うことなくスムーズに聴けます。

どんでん返しの連続

終盤まではよくある推理小説の展開と変わらないのですが、事件が解決したと思ったところで意外な展開になり、最後に驚きの仕掛けが明かされます。伏線回収も見事で、それも伏線だったのか!と唸らされました。謎解き作品が好きな人は間違いなく楽しめます。

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