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マズローの欲求5段階説を応用しビジネスチャットを活用することで社員のモチベーションアップにつながる理由

社員のモチベーションやエンゲージメントは、会社が成長するために必要不可欠な要素です。ビジネスチャットを活用し、マズローの欲求5段階説を応用することで、こういったモチベーションやエンゲージメントを手軽に向上させることに役立てることができると考えます。

社員のモチベーションの大切さ

他の日本語に置き換えると、モチベーションはやる気、エンゲージメントは思い入れと言えるかもしれません。これらは、主体性をもって物事に取り組む姿勢です。米国の調査によると、エンゲージメントの高い組織は、エンゲージメントの低い組織に比べ、収益性が21%高いという結果が出ています。つまり、やる気や思い入れをもって仕事に取り組める社員が多ければ多いほど、会社の成長が速くなると言えます。

マズローの欲求5段階説(自己実現理論)とは

マズローの欲求5段階説(自己実現理論)は、アメリカの心理学者マズロー氏が、「人間は自己実現に向かって絶えず成長する」と仮定し、その欲求を5段階のピラミッドで表現したものになります。その5段階のピラミッドは下から、「生理的欲求」、「安全の欲求」、「社会的欲求」、「承認の欲求」、「自己実現の欲求」となります。

「生理的欲求」は、食事や睡眠等、人間が生きる上で必要不可欠な欲求です。そして、「安全の欲求」は、衣食住が、外部からの脅威がなく、営むことが出来るという欲求になります。「社会的欲求」は、所属の欲求とも表現され、ある社会組織に所属する欲求となります。

一般的に企業に勤めている社員で、解雇の脅威に直面していなければ、生活は保障されている状態ですので、「生理的欲求」および「安全の欲求」は満たされている状態です。さらに、会社という組織に所属しているため「社会的欲求」も満たされていると言えます。もちろん、会社という組織にいながら、所属感が欠乏している場合は、「社会的欲求」が満たされていないという状況になっている可能性も考えられます。しかし、ここでは「社会的欲求」は満たされている仮定します。

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ビジネスチャットを利用すると、どのように承認欲求が満たされるのか?

「承認欲求」とは、組織において、自分が必要とされていると認識する欲求になります。「承認欲求」は、組織のメンバーから、認められたり、感謝されたりすることで満たされます。会社が社員を表彰するという行為は、社員の「承認欲求」と満たす一つの行為と言えます。しかし、そこまで大々的にやらなくとも、日々の感謝の言葉であったり、励ましの言葉の積み重ねでも、「承認欲求」を満たすことができます。こういった、感謝や励まし等、実行した内容を好意的に認識していますと伝える行為を、アクノレッジメント(acknowledgement)と呼んだりします。

会社の上司として、社員の「承認欲求」を満たすことが困難である理由の一つとして、このアクノレッジメントを行うタイミングが難しいことがあげられます。忙しい社員の場合は、オフィスに不在なこともあり、直接言うタイミングが少なかったりします。だからと行って、わざわざ、ひと言伝えるためにミーティングをセットするのは、生産的でありません。さらに、テレワークが一般的になった現在、アクノレッジメントのタイミングを見つけることが、より一層難しくなっています。もちろん、メールを送信するということもできるのですが、メールは、形式ばっていることもあるので、ひと言だけ、メールで送るということは、なかなか難しい状況です。

その点、ビジネスチャットは、やり取りされる内容が会話のように流れるため、ポイントポイント毎で、良い点を見つけては、その内容についてアクノレッジメントする機会があり、チャットですので、ひと言だけ書いたとしても特に違和感はありません。さらに、良い言葉が見つからなかったとしても、絵文字で、その会話をアクノレッジしたよ、という様に思いを伝えることもできます。

社員の「承認欲求」を満たす上では、内容以上に、回数が重要だったりします。常に、社員が行っている活動をアクノレッジしてますというメッセージを伝えることで、恒常的に社員の「承認欲求」を満たし、社員のモチベーションおよびエンゲージメントを高めていくことができると考えます。

ビジネスチャットを利用すると、どのように自己実現欲求が満たされるのか?

「自己実現欲求」とは、自分のあるべき姿を目指したいという欲求です。組織における社員の場合、組織内での自分の成すべき役割を自ら認識することになると思います。会社内において、各社員が誇りもって取り組める活動と表現しても良いかもしれません。ポイントは、会社に対して、どんな貢献ができる社員であるかを自己認識する欲求ですので、必ずしも会社にとって、大きなインパクトであるものである必要はありません。

例えばですが、オフィスにて、ある日たまたま、興味深い業界ニュースがあったので、チームメンバーに共有したとします。もし、その内容に対して大きな反響があり、共有したことに対して感謝された場合、「承認欲求」が満たされ、再度、別の興味深い業界ニュースを見つけ共有をするかもしれません。これが繰り返されることによって、重要な業界ニュースをチームメンバーに共有することが自分の役割だと認識し出すと、「自己実現欲求」が満たされるようになります。業界ニュースの共有自体は、会社の業績等に直接影響はありませんが、この行為により、ニュースを共有しているメンバーのモチベーションは上がり、有用な情報が共有されることにより、結果的に業績の向上につながることが考えられます。

ビジネスチャットの場合、情報の共有が簡単にでき、それに対して、手軽に反応することができますので、このような、「自己実現欲求」を満たすような機会を多くつくることができます。

「豚もおだてりゃ木に登る」ではありませんが、人間は、褒められると、より困難なことでも果敢に取り組んで行くようになります。ビジネスチャットプロバイダーは、ビジネスチャットが利用されることによって収益を得ていますので、ビジネスチャットの利用頻度を上げるために、この「おだてる」仕掛けが良くできています。だからこそ、社員のモチベーションやエンゲージメント向上に、こういった機能を積極的に活用していくことは、会社の業績を伸ばしていくためにも有用なことだと思います。

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