泥の河をみた

悲しい
とことん悲しい

自分という人間の
すべてが詰まってる映画だった

ノスタルジー
という言葉だけでは言い表せない

こどもの頃に自分の身に起きたこと
たくさん思い出した

特に

親父が出ていって数日間帰ってこなかった時のこと
あの時のこと…例えばおふくろがどんなだったかとか…は、わりと覚えてるつもりだった
いつもどうしても
親父がいない間の自分の感情は思い出せなかった

それをくっきり思い出させてくれた
そうだ、一人で部屋泣いたんだった

小学校4年まで過ごした足立区青井町のことも
たくさん思い出した

映画の色、が、その当時の自分の記憶と同じなのだ

なんだか

おれは
今と違う時代に生きたかった
この映画の時代に生きたかった

いや、違うか

わからん


二人の男の子が出てくるんだけど
モノクロ映画でもわかる
キラキラキラキラした目が
とても印象的だった

間違いなく

あの頃の自分も
キラキラした目で生きていた

それが懐かしいだけなのかもしれない



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