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イレギュラーな出来事も実り多き時間への入り口だった/旅するコーチ

7月28日は、徳島の月見ヶ丘海水浴場でユニバーサルビーチを開催予定だったのですが、刺されると死亡することもある猛毒クラゲ「カツオノエボシ」が発生しているとのことで、海水浴場が閉鎖されることになり、大変残念ながら中止となりました。

とはいえ、宿は予約済みだったのでキャンセルはせず、予定通り尾道から徳島を目指すことになりました。

■石鎚山(いしづちさん)サービスエリア

途中、愛媛県の石鎚山サービスエリアに立ち寄りました。

入場無料の坊ちゃん列車ギャラリー石鎚が常設されています。

道後温泉には行ったことがありますが、坊ちゃん列車には乗れずじまいだったので心残りです。(若干乗り鉄風味なワタクシ)

何かその土地のものを味わうとなると、手軽なのがソフトクリームやジェラート。紅マドンナソフト(550円・税込)と迷いましたが、今回はジェラートをセレクト。

明浜(あけはま)みかんとじゃばらキャラメルのダブルで。

ふと目を引いたお品がこちら。太刀魚巻だそうです。これはビールが進みそうじゃないですか!ということで、一緒にいたメンバーと手分けをして全種類を購入。焼いてくれるのを待っている間にもいい香りが。俄然、夜が楽しみになってきました。

夕食は徳島ラーメン。徳島ラーメンの特徴は甘辛く煮た薄切りの豚バラ肉のトッピングと生玉子。今回は生玉子なしにしたら、お味はちょっと濃いめだったかも。

■民宿 旅の途中

今回お世話になったのは、一般社団法人旅の栞さんが運営する「民宿 旅の途中」さん。「高齢や障がいを理由に、旅行を諦めてほしくない」という想いで始まったこちらの場所は元託老所(託児所の老人版)。お風呂やトイレの手すりはもちろん、ちょっとした段差にも配慮がされていて、車いすのメンバーも安心して過ごすことができます。

夕飯はすませてきていたので、それぞれの部屋に荷物を運び入れたあとは、談話室に集まり夜の交流タイム。普段の出張の時には、翌朝が早いこともあり宿でのメンバー同士の交流の時間はほとんどありません。今回、翌日の予定が白紙になったことで、思いがけずみんなで集まる時間がありました。

すると、突然のサプライズ!2台のケーキが登場しました。

代表の榎本峰子さん

「民宿 旅の途中」と同じく、一般社団法人旅の栞さんが経営するカフェ「tabi no otomo」が8月4日でオープン1周年を迎えるのと、メンバーの誕生日のお祝いのケーキです。

私は、宿ご自慢の檜風呂に入った後は、急激に眠気がおそってきて、先に休ませてもらったのですが、なんと朝4時まで語り合っていたメンバーも。
とてもよい時間になったようです。

地元の食材をつかった心のこもった朝ごはん。徳島名物の「フィッシュカツ」もメニューにありました。

出発前に記念に一枚

チームビルディングでも注目して追いかけている星野リゾートの星野佳路社長も「旅は人と人をつなげる」「旅は最も大事な平和維持産業」とおっしゃっています。須磨ユニバーサルビーチプロジェクトの出張では、車いすメンバーと行動することもあります。普段の私個人の仕事の出張とは違い、バリアフリーに対応しているかどうかも宿選びの重要なポイントで、私も新たな視点で宿をみるようになりました。「旅の途中」の存在が、多くの人の可能性を広げてくれています。

■幸せを感じる体感型カフェ tabi no otomo

「旅の途中」をチェックアウトしてからは、徳島市内にある「tabi no otomo」に向かいました。

「tabi no otomo」は体験型のインクルーシブカフェ。「諦める世の中から選択できる世の中へ」をテーマに、障がいの有無や国籍・性別・年齢に関係なく、働く選択肢のある場所を作ることを目標に運営されています。

入り口で迎えてくれたのは、分身(遠隔)ロボットのOriHine。

お店イチオシのモンブランクレープ。どれも美味しそうで迷いましたが、ほうじ茶をセレクト。これは是非一度食べてもらいたい!ふわっふわのモンブランはほうじ茶の苦みの裏にしっかりと栗の味がしていて絶品。

軽食にもなるお惣菜クレープもありました。

がっつりとした食事メニューもあります。

台湾スイーツとして人気の「九龍球(クーロンキュウ)」。食べられるビー玉とも称される透明なゼリーがプルプルすぎて癖になりそう。

■分身ロボット OriHime

そして、大注目だったの分身ロボットOriHine。

以前から、私の周りでちらほらと見聞きする名前、オリィ研究所のオリィさん。オリィさんが開発したOriHimeもずっと気になっていたのですが、ついに実物に遭遇しました。

OriHimeを操縦する人をパイロットと呼ぶそうです。この日のパイロットはたかさん。1時間ごとのシフト制で働かれているそうです。OriHimeを使うことで、以前よりも勤務日数が増えたのだとか。

tabi no otomoには2人のパイロットがいるそうなのですが、もうひとりのパイロット・ダイスケさんがお店にきてくれていました。ダイスケさんは昨年も徳島ユニバーサルビーチに参加してくださっていて、もちろん今年も参加してくださる予定でした。お店で会うことができてよかった!来年こそは海で会いましょう。

■フードリボンプロジェクト

そして、tabi no otomoで取り組んでいることのひとつがフードリボンプロジェクトです。

フードリボンプロジェクトとは、飲食店を利用するお客さんが1つ300円のリボンを子どもの一食分として「先払い購入」して、店内に掲示します。子どもたちは、それらの掲示されたリボンを1つ手に取り、1食分の食事ができる仕組みが、フードリボンです。

参照:フードリボンプロジェクトHP

これも以前から気になっていた取組。聞けば8月1日から始動らしく、峰子さんに無理をいってフライングでご支援させていただきました。

徳島では、全編通して榎本峰子さんのパワーに圧倒されました。そして、改めて「ダイバーシティ&インクルージョン」というワードが私にリンクしてきました。

この日、元々徳島ユニバーサルビーチプロジェクトに参加する予定だった方が、須磨の海まできてくれていたそうです。みなさん、アクティブすぎ!
来年こそは、徳島の海、リベンジしたいです。


■須磨海岸で開催しているユニバーサルビーチ

■2024年全国で開催しているユニバーサルビーチ

●6/23(日)大分
●6/29(土)石垣島
●7/17(水)南あわじ講習会&体験会
●7/20(土)下田
●7/21(日)静岡
●7/27(土)尾道
●7/28(日)徳島
●8/3(土)大阪貝塚
●8/4(日)明石大蔵海岸
●8/10(土)陸前髙田
●8/11(日)釜石市
8/17(土)神奈川・大磯町
●8/24(土)小豆島

「自分の地元でもユニバーサルビーチを開催したい!」「体験会に参加してみたい」という方は、須磨ユニバーサルビーチプロジェクトのHPからお問い合わせください。

須磨ユニバーサルビーチプロジェクト

皆さまの街でお会いできるのを楽しみにしています!


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