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時代が終わる、エフェクターブランドFulltoneの廃業

あなたはエフェクターブランド、Fulltoneを知っていますか?速報でFulltoneが廃業するとニュースが入ってきました。

日本の楽器業界でも話題になっているようで年内で全て生産完了とのことです。

Fulltoneといえば1993年から始まったエフェクターブランドです。「OCD」というオーバードライブペダルや「Full Drive」というペダルなどが有名です。特にOCDはロック用のオーバードライブペダルとして、つまみをフルにすればかなりの歪みを得られる上、歪みを抑えてブースターとしても使用できる万能なものです。何台も所有しているという人も多いのではないでしょうか。

その30年の歴史の幕を下ろすということで、ファンから驚きの声が寄せれれています。

それはFulltoneが取引先に送ったであろうメッセージが、ネット上で拡散されたことから判明したようです。

Fulltone全文
アプリによる和訳

近年採算が合わなくなっていたようですね。これからはブランドを守りつつも自身の得意分野であるレコーディングをやるという計画のようです。

最後は「よりデジタルな世代の天才のために老人は道を開ける」と締めくくっています。

確かにデジタル技術は進化し続け音は良くなってきています。その進化によってアナログなペダルが売れなくなっているということでしょうか。

だとすれば他のペダルメーカーにも同じことが言えてきます。日本でもここ数年個人製作者の製品というのが流行っていましたし、いいペダルの選択肢がたくさんあって悩ましいくらいでした。

しかし既にアメリカではFulltoneクラスの大規模なペダルメーカーでさえ採算が合わなくなっているとすれば、第2第3の大型メーカーの廃業が続くのではないかと予想できます。ましてやコロナ禍でライブをする機会も減り、エフェクターを使う機会も減りました。そして物価高によって材料が高騰している状況です。

日本では今夏ライブフェスの再開など報じられていますが、一般ユーザーはまだまだ様子見ムードも多いかもしれません。今後も業界にとって厳しい状況が続くのかもしれません。

既に中古市場では需要が増しているようです。中古価格の値段がさらに上がることが予想されます。


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