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耳が育つ!?オンサのススメ

こんにちは。あなたは音叉(オンサ)で楽器のチューニングをしたことはありますか?

この記事では音叉で楽器をチューニングすることのメリットについて書いています。

そもそも音叉とはどういったものかご存知ですか?音叉とは、「U字形の鋼棒の中央突端に柄(え)をつけたもの。たたいて音を出し、音の共鳴・振動数の実験、楽器の音合わせなどに用いる。」というものです。

実際の写真はこちら。

最近は電子チューナーという便利なものがあるので見たことがないという方も多いのかもしれませんね。

でも実は見てる人も多いですよ。こちらのロゴ。

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日本の楽器メーカー「YAMAHA」のロゴです。ちょっとした豆知識ですが、ロゴの輪っかの中に音叉が収まっているのが楽器メーカーで、輪っかにつき刺さっているのがバイクなどで有名な「YAMAHA発動機」のロゴになります。

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音叉のデメリットを先にお伝えしておくと、チューニングが合っているかどうかを耳に頼ってしまう、ということです。

電子チューナーだと音程が合っているかどうかがディスプレイに表示されて可視化されるのですが、音叉は音叉が鳴っている音に楽器の音を合わせますが、合っているかどうかは自身の耳で判断することになります。

これが難しいと感じるかもしれませんが、電子チューナーをお持ちであればそれで答え合わせをすると楽になると思います。

音叉のメリット

・音を聞く耳が育つ
音叉の音と楽器の音を鳴らして、その違いを聞きとる力がつけることができます。

・ピッキングハーモニクスが学べる
楽器の弦の特定の場所に少し触れた状態でピッキングをすると、ハーモニクスという音が出ます。楽器の奏法のひとつでもあるので、その練習にもなります。

・歌の上達にも活かせる
ある音ともう一つの音の違いを聞き取る力は、楽器(曲)の音の中で自分がどんな声を出しているのかを考えることにも活かせます。


・バンドのアンサンブルにも活かせる
ある音ともう一つの音の違いを聞き取る力は、バンドの中で自分の鳴らす楽器の音がどんな役割をしているのかを考えることにも活かせます。

音叉の使い方

ギターの5弦の5フレットの上に少し触れた状態で、ピックなどで5弦を鳴らします。鳴らすと同時に触れていた指をタイミング良く離すとハーモニクスの音が「ファーン」と鳴ります。

この音が鳴っている中で音叉を鳴らし、音の揺らぎを聞き取ります。

2つの音がずれていると音の波が「ウワンウワン」と揺れているのを感じつつギターの弦の音を調節して、それが重なって同じ波になっていればチューニング成功です。

はじめはどこまで弦を巻いたらいいか怖いかもしれません。私も何度も弦を切ってできるようになりました。慎重な方は最初は電子チューナーである程度合わせてから音叉に挑戦するというのも方法です。

音叉購入の注意点

・ギター・ベース用は440hz
・ヴァイオリンなどクラシックな楽器は442hz

この○○hzは音の周波数のことです。440hzは1秒間に440回振動しているということです。ギターやベースなどは5弦のA(ラ)の音は基本的に440hz、という風に決まっているので、楽器にあった音叉を選んでください。

オススメの音叉

Wittner ウィットナーは工業製品が優れているドイツ製の音叉です。せっかく音叉を選ぶなら精度の高い製品で、という方にオススメです。

D′Addarioはギター弦やギター用小物で定番のメーカー。ダダリオ製品を使い慣れている方には特に安心のメーカーです。

先ほど紹介したドイツ製Wittnerのシンプル版です。違いは音量や振動の安定性です。

音叉の音に共鳴して大きな音を出してくれる共鳴箱(スピーカー)つきの製品もあります。音叉を手で持っている必要がなくなるので、ギターのチューニングに集中できます。

まとめ

・音叉は「昔の道具」ではない
・音が合っているのかを聞き分ける耳を育てることができる
・音叉の周波数に注意、バンド系は440Hz、クラシック系は442Hz

いかがでしたでしょうか。音叉でチューニングできるようになることはメリットがたくさんあると思います。ワンランク、ツーランクのレベルアップを目指すなら経験しておきたい音叉のススメでした。

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