映画鑑賞記録(2023-No.023)

2023/12/23「ジョゼと虎と魚たち」
     <タムラコータロー監督トークショー付き>

原作は、故・田辺聖子さんの同名小説で、20数ページの短編なのだとか。
今回観たのは、2020年の12月25日に劇場公開されたアニメ版。
2003年に実写映画化されてるのだけど、内容的には別ものらしい。
らしい、というのも…私、このアニメ版しか触れてないものでして(苦笑
各作品の位置付けはタムラコータロー監督が引用RTしていたものがめっちゃ分かり易いのでぺたぺた。

もう3年が経つんですね…
劇場公開当時、別の映画の前に流れた幾本かの予告編で気になっての鑑賞だったと思います。予告を観て、本編を観る前に漫画版(アニメ映画原作)を衝動買いしてるあたり、かなり期待してたんだな、と(笑

この上巻下巻のコミカライズは、キャラクター原案を手掛けた絵本奈央さんによるもので、月刊誌「ダ・ヴィンチ」で連載されてたんだとか。
私が未購入な電子書籍版には「描き下ろしイラスト&キャラクター設定資料」が収録されているらしい。
また、角川つばさ文庫から百瀬しのぶさんによるノベライズもされていて、こういった文章や漫画による世界観の掘り下げは好きになった物語りの輪郭を更に鮮明にしてくれるからほんに有難いことだな、と。

さてさて、めっちゃ好きになった作品故、前置きが長くなりましたが(笑)当日の鑑賞で感じたことをつらつらと。
ネタバレは…詳細なのはしてない…はず…
個人感としてこの作品については、ネタバレ踏まずに、まっさらな感情で観てほしい、ってのが強いのであります。

と言っても…何を書こうか…う~む…

会場は、秋葉原UDXシアター。
秋葉原駅の目と鼻の先って感じなのが有難い。
座席はちょっち硬めで、配置の妙もあってスクリーンの見通しは悪くない。ただ、前の座席との高低差が緩いので座高が高い人とか頭(髪型など)の形状の次第では後ろの人にとっては邪魔になりそう?
音は…どうなんだろ?悪くは感じなかったけど…聞き分けられるほどのセンスを持ち合わせてないので…

作品として、円盤を持ってるとはいえ(劇中絵本「にんぎょとかがやきのつばさ」が付いてる限定版、を。)、久々に大きなスクリーンで観られる機会は有難くも貴重だな、と。

3年前に劇場で観た時と同じシーンで今回も涙腺崩壊しました。
映画の感想で共感するのは嬉しいことだけど、自分とは違う感じ方にも興味がある私としては…この物語りも、色々な感想を目にしてみたいと思える。

上映後に、タムラコータロー監督と、追加の登壇者としてプロデューサーの笠原さん(株式会社KADOKAWA、で合ってます?)を交えて、トークショーが凡そ1時間ほど。
制作の前段階の企画の辺りから、公開に至るまでの新コロ禍を含めた紆余曲折など、キャラクター原案の絵本奈央さんや、キャラクターデザイン・総作画監督の飯塚晴子さん、コンセプトデザインの loundraw さん、音楽の Evan Call さんの起用などについてだったり、なんでアニメーション制作がボンズに?などなど、貴重な話の数々を聞くことができました。

また、最後の挨拶にてタムラ監督が、恒夫とジョゼのハッピーエンドのその先を描かなかったことについては理由があるとのことで、そこで完結させてしまうのではなく、これを観た方々が、恒夫とジョゼのがんばりのその先を体現していってほしい、とのことから描かなかった(元から描かないことを決めていた)、みたいなことを仰ってました。

せっかくなので、公開後のタムラ監督のインタビュー動画もぺたぺた。

そういえば、主演の2人、恒夫役とジョゼ役の声優さんにはどちらも職業声優さんではないんね。
これもトークショーの中でタムラ監督が仰ってたことにもつながるのかな?演じられた方々の名前で話題に上がるのではなく、恒夫やジョゼなど登場人物そのものの名前が話題に上がってほしかった、と。
正直なところ、主演の御二方については全く覚えがなくて(今尚、なので恐縮ですが(苦笑))、それも違和感を感じる程に下手というわけでは全くなくて、物語りに没入できるほどには佳い出来だと私個人は感じました。
えぇもう今回の鑑賞でも涙腺崩壊するくらいですから、はい。
職業声優から主演を選ばない作品たちがいつもこういうすばらしい出来なら安心して観ることができるんですけどねぇ…ままなりませぬ…

ともあれ本作を世に送り出してくれた制作サイドの皆さんには感謝のほかはないのですが…劇場公開当時に、予告で観た絵の雰囲気と魅力に惹かれて鑑賞を決めた私自身に、グッジョブだなと(笑


さてもさても、2023年中に23回の、映画について書き留めてきましたが…日記の習慣を持ち合わせてないので、それでもよく書いたものだと…
文字に残してみるのも悪くはないものですね。

私自身がクリエイター(物書き)として習熟していきたいわけでもないので、今後も収益化はしませんし、週刊化や日刊化も予定はありませんが…
観たものを書き留めるが如く、備忘録的なものとして、今後も続けていきたいなぁ、と…来年以降も続けようとは思います。
まだ少し早いですが、2023年はこれまでにて、かな♪

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