映画鑑賞記録(2024-No.008)

2024/06/22 「コードギアス 奪還のロゼ」第2幕
2024/06/23 「ハロルド・フライのまさかの旅立ち」
      (原題(英題): The Unlikely Pilgrimage of Harold Fry )

土曜日に、全4幕の2つ目を。
日曜日は、上映館県下2館のみという作品を舞浜まで遠出して。


「コードギアス 奪還のロゼ」第2幕

21日からディズニープラス「スター」にて既に配信が始まった本作、その4幕ある劇場公開の2つ目にあたるわけですが…
まぁ、配信開始からまだ1週間と経ってないので控えめ?に(笑

シリーズファンへの掴みはいい塩梅、かな?多すぎず、臭わせ程度?
2人にちゃんとギャラ発生してたのが何とも心躍る(笑

前回と比べて、個人的に感じる嫌悪表現は控えめ?全編を通してそういうのだと食傷気味にもなろうものだから、そこは緩急をつけてる?

メカは予想通りに、ちゃんとサンライズ的だな、と(笑
アルテミスの、支援機的な位置づけと、その姿をして…そうなったらいいな~的な感覚が、「あぁ、やっぱりそうなるんね♪」になっただけの話し。
後半に向けて、更なる展開(武装だったり、変形機構だったり)が待ってるかも?前半だけで弾を撃ち切ったわけではあるまい?と考えてしまう。
レジスタンスサイドのエース機、蛍雪の活躍も心躍るものがあって花丸♪

人物像面、今回はアッシュの過去のことが垣間見られるシーンが多め?
今後の物語りへの影響、ロゼの知ってるアッシュのこと、ロゼの知らない(オーディエンスの知る)アッシュのことを分けておかないと…
ちょいと混乱しそう?

最後のひきのとこ、次回予告のとこ…
ロゼやサクラ周りの情勢が激動しそう?
あぁ、そうそう…めっちゃ手前勝手な想いではあるけれど…
ヴァルター(CV:加瀬康之さん)が、想い人でもない女性を手籠めにする様な下衆いキャラでないことを願ってやまない…って~か、元鞘におさまっとけってばよ…って思う次第…
ただでさえ、カリスのことだけでも相当なメンタルブレイクされてるんですよ…お飾りの、傀儡だったとしても、若人の未来が閉ざされるのは…
観るに堪えない…

さてさて、来週末からは、いよいよ第3幕。
起承転結でいうところの「転」、ヒーローものなら大ピンチみたいなのが待ってるわけだけど…はたして、どうなりますやら。


「ハロルド・フライのまさかの旅立ち」

原作は、レイチェル・ジョイスさん( Rachel Joyce )の2012年の著作、「 The Unlikely Pilgrimage of Harold Fry 」とのこと。
和訳本「ハロルド・フライの思いもよらない巡礼の旅」として日本でも刊行され、2014年の本屋大賞「翻訳小説部門」で第2位を獲得した物語りなのだそうな。

あえて言葉にしちゃうけど…
何故に、映画邦題を和訳本のタイトルから変えたのだろうか?
ちょくちょく思うけど、変えなきゃいけない、みたいな下らない使命感みたいなのがあるのかね?
全くもって意味が解らぬ…

6月7日の公開日からだいぶ経ってるので、多少ネタバレ含みつつ。
原作本は未読なのだけど、鑑賞後の感覚は一言に尽きます。
「あぁ…「青い鳥」か…」と…

主人公ハロルドの旅立ちの、表面上の動機と、旅を続けていくうちに徐々に明らかになっていく根底にある動機と…また、ハロルドの思惑の外で変化していく情勢がとてもリアルに描かれていて…暖かくなる気持ちと、締め付けられる気持ちとが折り重なって…何とも複雑な鑑賞後感でした。

個人的見処は、イギリス各地の情景で、ハロルドの情動と相まって、残酷なまでに美しくもあって…その景色を観れたことだけでも、この映画を観られてよかったと思える作品でした。

蛇足といえば蛇足だろうとは思うのだけど、少しネガよりの感想を。
まず一つは、途中で道連れとなる少年の顛末にモヤっと。
いや、まぁ、彼とのことがあったからこそハロルドの息子とのことを深く再認識したとは思うけど…彼も熱に浮かされただけの、と残念な気持ちでしんどくなった。彼とは笑顔で袂を分かつ展開であってほしかったな。
もう一つは、クイーニーの顛末。ハロルドが到着した時まで生きながらえたって結果はあるものの…再会のシーンに何の感慨もわいてこない…むしろその場面に残念感や徒労感すら覚えたのが何ともモヤっと。
(まぁ、それがあるからこそのラストシーンかなとは思うけど…)
ハロルドとクイーニーの間の恋慕がどうのこうのって的外れな期待感はそもそものところでわいてすらなかったけど…死の淵にいて声すら出せない状態なのだとしても、男女の友情的なサムシングが描かれてもよかったんじゃないかなぁ…
なんて、どちらも原作ミリ知らな私が勝手なことをのたまってます(苦笑

そういえば、本映画の脚本は、原作者が担当したとのこと。
日本でちょくちょく話題になる原作を蔑ろにされた作品ではなさそうなのは佳いことかな、と…
とあるインタビュー記事にて、原作を書いた当時は今ほどSNSが盛んではなく、現代風に脚色を入れた、とあって…確かに、今ならこういう当事者不在での盛り上がりが往々にして起こってしまうだろうな、と…
そういった現実味を帯びた世界観も大変すばらでありました♪

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