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ある日どこかでデカレンジャーと出会った話

特捜戦隊デカレンジャー 20th

キングオージャーとのコラボの新情報も出て、ファイヤーボール・ブースターの最速上映も終わって(仕事で行けなかったけど)多少のネタバレも見て、ますます来月の公開が楽しみになりました。

どうやら安定のデカレンジャーだった模様でひと安心です。
初日に1人で行く予定だけど泣いちゃうかな…どうかな。

デカレンジャーは久々に再会した幼馴染みたいな感じ

ところで、デカレンジャーめちゃくちゃ好き!に間違いはないのですが…

2004年のテレビ放送当時は社会人になったばかりの頃で日曜日もほぼ仕事だったので全然見ていませんでした。
なんなら初見は多分数年前のYouTubeでの配信だと思う(それも曖昧)ので、他の多くのファンの方と比べたら、例えば20年分の特別な思い入れ、みたいなものは実はないんです。

でもスーパー戦隊シリーズ自体は幼稚園から中1くらいまで割と長い期間見ていて大好きでした。

大人になっても、スーパー戦隊シリーズという文字列に反応してしまい、25作品記念の主題歌全集のCDを見つけて買ったり、本屋で30作品記念の写真集ムックを見つけて買ったり、学研の図鑑が出ると知ったら予約して買ったりなんてことはしていまして、「スーパー戦隊シリーズ」というひとくくりでずっと私の好きなものの1つでした。


現実では2014年くらいから母親の介護をすることになり、好きなことを好きなだけ楽しむ時間もお金も心の余裕もどんどんなくなっていきました。

その頃、同世代の友人達は順調に結婚して子育て真っ只中。

一方で、結婚もまだなのに、親の介護に誰よりも早く突入してしまった私。

当然話も合わない、あんなに仲良しだったのに、会っても以前のように心から楽しいと思えない。

次第に本当に仲の良い友達としか連絡を取らなくなっていきました。
ま、それはそれでよかったのかも知れませんが。

仕事と介護と自分のしたいことのバランスが全然取れなくて、悩んだりへこんだりすることも多かったです。

そんな日々の中で偶然出会ったデカレンジャーが、私が子供の頃に見ていた戦隊の思い出と重なって、ああ、この感じ、知ってる!と、まるで昔の友達と再会を果たしたような気持ちになりました。

初めて見たのに懐かしい感じ。
子供の頃と変わらないヒーロー達がそこにはいました。

あの、ワクワク感、自分も仲間になって一緒に戦うことを想像しながら眠った夜のこと、クラスメイトで戦隊を作るとしたらレッドは〇〇君で…と妄想していた頃のこと、いろいろなことを思い出して、見ている間はへこみがちだった気分も少しだけ前向きになれてとても嬉しかったです。

他の作品も、やっぱり戦隊シリーズっていいなぁと思って時々少しずつ見てはいたんですが、デカレンジャーは特にとても印象的でその時期に全話完走しました。

でもそれほどの出会いだったのに、私はあっさりと別れを受け入れたのです。

なぜなら、戦隊シリーズが最終話を迎えるのは、始まった時からわかっていることだから。
子どもの頃にも、何度も繰り返した出会いと別れだから。
自然に身についた習慣のようなものだから。

そうやってあっさりとお別れをしたので、デカレンジャーの本当の初見がいつだったのか、YouTubeで見たのか、CSのテレ朝チャンネルで見たのか、特に2016年以降の記憶はすごくぼんやりとしているので不確かなのです。

(ちなみにオフィスCUEのファンクラブにもけっこう前から入っているのに、デカピンク役菊地美香さんが2017年の「天国への階段」に出演していた菊地美香さんと同一人物だと認識したのも最近なので、その頃にはまだデカレンには出会っていなかったのかなと推測するしかありません。)

去年、20thの映画の発表があった頃も父親が入院したりしてバタバタしていて、それこそ自分の生活全般が後回しで適当になっていました。
東映さんのYouTubeのチャンネル登録もしているのに、19年目の緊急捜査会議もSNSも当然ノーチェック。

楽しいことはとりあえず後回しで忙しく過ぎていく日々に少し落ち着きを取り戻した時、YouTubeでデカレンジャーとまた出会えたんです…。

今年の2月のことでした。

こんなタイミングでまた会えるなんて、偶然だとしても本当にヒーローみたいじゃん!(※本当にヒーローです)

本当に昔ながらの友達みたいじゃん!
(※個人の感想です)

と思ったのと同時に、ああ、今の自分に必要なものってこの気持ちなのでは?と思いました。

そして20周年のことを知り、今回の映画のために彼ら(主に出演キャストの皆さん)が何をしてきたのかを知り、芋づる式に知れば知るほど惚れ込んでしまいました。

沼にありがちなパターンです(笑)

その流れで、もしも20年前のリアタイ勢だったら人生変わっていたかも知れないな……と思った数秒後。

いや、20年前の自分がデカレンを見ていたら人生変わっていたかもと思えるのだとしたら、今からだって人生変わるのでは?

というか、変えられるのでは?

だって20年前も今も、私は私だから。

という自分史上最強の謎理論、だけど正論にたどり着いたのでした。

この気づきはnoteを始めてみようと思ったきっかけの1つにもなりました。

今年になって久しぶりにデカレンジャーを見て、いつの頃からか好きなことや好きなものを、無意識に、必要以上に、自分から遠ざけていたということに、ふと気がついたのです。

お芝居やアニメもそうですが、同じ作品でも触れるタイミングによって感じることや感動ポイントが変わったりするアレです。

デカレンジャーを初めて見た時も一気に好きになったことは間違いないのに、無意識に心の中でブレーキをかけていたんだと思うのです。

そのことに気づいてから、好きなものには積極的に触れていこうと思うようになりました。

そんなわけで、初めて会った時から実はずっと心の中にいたデカレンジャーが、今年になってようやく私の中で特別な作品になったのです。

これ以上は長くなりそうなので今日はこの辺で。
ではまた( ´ ▽ ` )ノ

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