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8月14日の祈祷会の内容です。

祈祷会        士師記8:1~17「ギデオンの働き」    2024.8.14

 イスラエルの人々が神に対して悪を行ったために、神は敵であるミディアン人を送りました。神に対して悪を行うということは、先住民と交わることと、先住民の拝む神々を礼拝することでした。ミディアン人はイスラエルの人々を苦しめます。そのミディアン人の苦しみを受けたイスラエルの人々は、神に対して苦しみ、助けを叫び求めるのです。そのイスラエルの人々の叫びを聞いた神は、士師としてギデオンを送るのでした。士師としてギデオンは、ミディアン人と戦うことになります。

 敵のミディアン人は総勢13万5千人の兵士がいました。ギデオンのもとには3万2千人の兵士が集まりました。神は兵士の数が多いといい、結果的に300人の兵士と戦うことになります。実際の戦いとなっていきます。まともに行けば勝利することは困難です。ここで奇襲攻撃を行うのです。ギデオンは300人の兵士を3つの部隊に分けます。それぞれに角笛と空の水がめとその水がめの中には松明を入れたのです。ギデオンと3隊に分かれた300人の兵士がそれぞれの配置につきました。深夜の更の初めに敵陣の端に着いた時に、角笛を吹き、持っていた水がめを砕きました。3つの隊はそろって角笛を吹き、水がめを割って、松明を左手にかざし、右手で角笛を吹き続け、「主のために、ギデオンのために剣を」と叫びました。各自持ち場を守り、敵陣を包囲したので、敵の陣営は至る所で総立ちになり、叫び声をあげて敗走していきます。300人が角笛を吹くと、主は、敵の陣営の至る所で、同士討ちを起され、その軍勢は逃走していきます。このようにして、ギデオンと300人の兵士は、敵のミディアン人に勝利をすることができていきます。

 ここで完全な勝利というのではなくて、敗走するミディアン人を、イスラエル人の中で、ナフタリ、アシェル、全マナセから集まり、追撃しました。ギデオンは使者をエフライム山地の至る所に送って、「下って来て、ミディアン人を迎え撃ち、ヨルダン川を占領せよ」といいました。エフライム人は皆集まって、その通りにしました。エフライム人はミディアン人の2人の将軍、オレブとゼエブを見つけて殺しました。ここで、エフライム人はギデオンに対して不満をいいます。「あなたはミディアンとの戦いに行く時、私たちを呼ばなかったが、それはどういうことか」と、いいます。ギデオンはエフライム人の不満を受け止めて、私たちの働きよりも、あなたたちの働きが大きい、それは、ミディアン人の2人の将軍を打ち取ったからだといいました。ギデオンはそのようにいったので、エフライム人の憤りは和らぎました。ここで、ギデオンはエフライム人と争うことは望まず、和解することの望み、その通りに行動して行きました。考えてみれば、ギデオンは敵と戦うことと同じイスラエル人と戦うことも想定していたと思われます。

 ギデオンはヨルダン川に着きました。ギデオンの率いる300人と共にヨルダン川を渡りました。疲れ切っていたましたが、なおもミディアン人を追撃していました。ヨルダン川を渡るとガドの人々の地になります。すぐにスコトの町があります。ギデオンはスコトの町の人々に「わたしたちにパンを恵んでいただきたい。300人は疲れ切っている。私はミディアンの王ゼパとツァルムナを追っているところだ」といいました。しかし、スコトの指導者たちは、「私たちがあなたの軍隊にパンを与えなければならないというからには、ゼパとツァルムナの手首をすでに捕えているのか」というのです。ギデオンは「そうか。それなら主が2人の王を私の手にお渡しになる時に、私はお前たちのその身を荒れ野の茨ととげで打ちのめす」警告しました。ギデオンはそこからペヌエルに上って、パンを求めました。ペヌエルの人々もスコトの人々と同じような答えをしました。そこでギデオンはペヌエルの人々に「私が無事に帰って来たなら、この塔を倒す」と答えるのです。ギデオンとその300人が命をかけて、ミディアン人と戦っているのに、全く、援助する気がないということです。同じイスラエル人ですが、このようなことも起ってしまうことをギデオンは悲しく思ったことでしょう。

 ミディアン人の2人の王ゼパとツァルムナは、約1万5千人の軍勢を率いてカルコルにいました。敗残兵でした。すでに剣を携えた兵士12万人が戦死していたのです。ミディアン人は安心して、カルコルにいたとあります。遠い地だから、ここまではギデオンも追って来ないと考えていたのでしょうか。ギデオンは敵の陣営を攻撃しました。2人の王は、一度は逃げましたが、ギデオンたちはその後を追いかけ、捕えました。こうして、ギデオンは戦いから帰って来ました。ギデオンはスコトの人々の中から1人の若者を捕らえて尋問し、スコトの指導者と、長老77人の名を書かせました。ギデオンはスコトの人々の所に行って「あなたたちは、かつて私たちを嘲笑い、私たちがあなたの疲れ切った兵士たちにパンを与えなければならないというからには、2人の王の手首をすでに捕えているのかといったが、見るがよい、これが2人の王だ。」といいました。ギデオンは町の長老たちを捕らえ、荒れ野の茨ととげをもって、スコトの町の人々に思い知らせました。また、ペヌエルの塔を倒し、町の人々を殺していくのです。

 ギデオンの戦いを見る時に、苦難に満ちたものだと思います。ミディアン人13万5千人の敵と戦う時に、味方300人で戦うことになりました。一度、勝利しても、戦いは続き、敗残兵を追撃して行きます。その時に、エフライム人はギデオンを激しく責めます。また、スコトの人々とペヌエルの人々は、ギデオンと300人の兵士がパンを求めることを拒否されてしまうのです。ギデオンはエフライム人には融和を持って対応しますが、スコトの人々とペヌエルの人々には強硬な姿勢で臨みました。いろいろな思い、またはいろいろな困難があっても、それを乗り越えて、士師としてギデオンはここまでやって来ました。ギデオンの士師としての振る舞いには頭が下がります。ずっとここのままの姿勢であって欲しいと願いますが、人間は難しいものです。その後のギデオンはどのようになっていくのでしょうか。

祈り 神よ。聖書の学びと祈りの時を与えてくださり、ありがとうございました。ギデオンの働きをみてきました。素晴らしい働きだったと思います。神を信じて、従っていく。どのような困難があっても、神を信頼して、前進していきます。そのようなギデオンの歩みをみて、私たちも習い、そのような神への信頼を持って歩むことができるように守り導いてください。この願いを、イエス様のお名前によって祈ります。アーメン。

皆様の祈り「                                」アーメン。

共に祈ってくださり、ありがとうございます。(横山厚志)

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