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10月18日の祈祷会の内容です。

祈祷会     ヨシュア記2章「ラハブ、真っ赤なひも」    2023.10.18

 モーセが死んで、ヨシュアがイスラエルの新しいリーダーになりました。いよいよ、イスラエルの人々は約束の地に入って行くことになります。神はヨシュアを励まします。ヨシュアは、イスラエルの人々に食料を蓄えることと3日後に、ヨルダン川を渡ることを宣言します。また、ヨルダン川東岸地域を領地としたルベン人、ガド人、マナセの半部族に妻子と家畜を残し、先立って出発するようにいいます。

 ヨシュアは二人の斥候をシティムから密かに送り出します。斥候に「行って、エリコとその周辺を探れ」と命じました。約束の土地は、神がアブラハム、イサク、ヤコブに対して与えると誓った土地です。イスラエルの人々が約束の土地に入るということは先に住んでいる人々を滅ぼして入るということを意味しています。聖戦という考えがここにあります。先住民を滅ぼすということは偶像礼拝を行っているからです。先住民が入れば、イスラエルの人々が約束の土地に入って、その偶像礼拝の影響を受けて、神に対して罪を犯してしまうということがあるからです。まもなく、イスラエルの人々はエリコの町に入って行きます。それはエリコに住んでいる人々を滅ぼすことを意味しています。

 ヨシュアから送られた二人の斥候は、エリコの町を探るのに、ラハブという遊女の家に入って、そこに泊まります。ここには二人の斥候は遊女の家ならば大丈夫という考えがあったのでしょう。しかし、そのことを知って、エリコの王に告げる者がありました。エリコの王はラハブに人を遣わして「お前のところに来て、家に入り込んだ者を引き渡せ。彼らはこの辺りを探りに来たのだ」といいます。ラハブは急いで二人の斥候をかくまいました。ラハブは「確かにその人たちはわたしのところに来ました。日が暮れて城門が閉まるころ、その人たちは出て行きました。急いで追いかけたら、追いつけるかもしれません」と答えます。ラハブは二人を屋上に連れて行き、そこに積んであった亜麻の束の中に隠したのです。追っ手は二人を求めてヨルダン川に通じる道を渡し場まで行きました。

 ラハブは屋上に上って来て、二人に「主がこの土地をあなたたちに与えられたこと、またそのことで、わたしたちが恐怖に襲われ、この辺りの住民が皆、おじけついていることをわたしは知っています。イスラエルの人々がエジプトを出た時、葦の海の奇跡、シホンとオグの王を滅ぼしたことを知っています。それを聞いた時、わたしたちの心は挫け、もはやあなたたちに立ち向かうとする者はいないこと、あなたたちの神が本当の神であると信じています」といいます。更に、ラハブは「わたしはあなたたちに誠意を示したのですから、あなたたちもわたしの一族に誠意を示すと今、主の前で誓ってください。そして、確かな証拠をください。父も母も、兄弟姉妹も、一族も生かし、わたしたちの命を死から救ってください」といいます。

 二人は「あななたちのために、我々の命をかけよう。もし、我々のことを誰にも漏らさないなら、主がこの土地を我々に与えられる時、あなたに誠意と真実を示そう」と答えます。ラハブは二人を窓から綱でつり下ろします。ラハブは二人に「追っ手に会わないように、山の方へ行きなさい。3日間はそこに身を隠し、追っ手が引き上げてから帰りなさい。」といいます。二人はラハブに「我々がここに攻め込む時、我々をつり降ろした窓にこの真っ赤なひもを結び付けておきなさい。また、あなたの一族を一人残らず家に集めておきなさい」といいます。ラハブは「お言葉のどおりいたしましょう」と答えて、二人を送り出し、彼らが立ち去ると、真っ赤なひもを窓に結び付けたのです。二人は山に入って行き、そこに3日間とどまって、追っ手が引き揚げるのを待ちました。追っ手はくまなく捜しましたが、見つけ出すことはできなかったのです。その後、二人は帰途につき、山を下りて、川を渡り、ヨシュアのもとに戻り、自分たちが経験したことをすべて報告しました。

 ここまでがヨシュア記2章の内容です。ラハブのことが出ています。このラハブはとても重要な人物です。エリコの町の人々にとって、このラハブの行動は裏切り者ということになるでしょう。敵に自分たちをうったということにもなります。ラハブは異邦人であり、遊女だということになります。イスラエルの人々にとって、滅ぼすべき相手です。しかし、ラハブの行動に二人の斥候が約束したことは成就されます。イスラエルの人々はエリコの攻撃の時に、ラハブとその一族を助けて、イスラエルの仲間として受け入れていきます。この事はヨシュア記6:22~25で成就しています。その後のラハブに関する聖書の箇所を取り上げてみましょう。

マタイ1:5
サルモンはラハブによってボアズを、ボアズはルツによってオベドを、オベドはエッサイを
ヘブライ11:31
信仰によって、娼婦ラハブは、様子を探りに来た者たちを穏やかに迎え入れたために、不従順な者たちと一緒に殺されなくて済みました。
ヤコブ2:25
同様に、娼婦ラハブも、あの使いの者たちを家に迎え入れ、別の道から送り出してやるという行いによって、義とされたではありませんか。

 このように新約聖書で、ラハブの行動が素晴らしいものとして受け入れています。マタイはそのイエス・キリストの系図の中に入れているのです。旧約聖書はイスラエルの人々を中心に書かれてありますが、異邦人に対することもラハブのような例もあるのです。

祈り 神よ。聖書の学びと祈りの時をありがとうございました。イスラエルの人々が約束の地に入って行きます。その中でも、異邦人であるラハブの行動のことを知りました。ラハブは、イエス・キリストの系図の中にも入っています。異邦人も神の救いの中にあることを示しているのが分かります。大きな視点で聖書を読んでいくことができますように導いてください。この願いをイエス様のお名前によって祈ります。アーメン。

皆様の祈り「                            」アーメン。

共に祈ってくださり、ありがとうございました。(横山厚志)

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