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外国の水を買う人の理由とは

僕が中学生のころ、コンビニにいきなり売られ始めたのが

”ebiann”という水でした。


今では市民権を得た商品ですが、この時代に”水を売る”というのは

なかなか勝負した商品でした。


中学生の僕には 『なぜ水を売るのか??買う人いるのか?』と

不思議でいっぱいの商品でしたが、

仲のよかった友達が コンビニでいきなりebiannを買ってきたときは

本当にびっくりしました。


当時なんて 少ないお小遣いです。

そのお小遣いを使って 水を買う。。。

いや、家で水なんて飲めるじゃん。。。


それが僕の感想でしたが、もう1つ思ったことがあります。

『こいつかっこ良いな』 と。


きっとその友人も 『自分かっこ良いよな』と思っていたはずです。


大都会に住んでいるなら水を買う という行為もあるのかもしれませんが

大自然育ちの僕には 水なんてきれいなものなんです。

透き通った海や川しか知らず、にごった海とか意味がわからない時代でした。


そんな中学生のときの僕に衝撃だったebiannですが、

当時の大人でも 衝撃な商品だったそうです。


この当時ebiannという水を なぜ購入する人がいたのか。


水なので、美味しい、美味しくない という味がかわるものでもない。

なのに、水を買う人が多かった。


先ほど この商品を買う理由を書いたのですが、気づきましたか?

この水を買う人の理由は

『かっこよいから』なんです。


当時の販売戦略は、

・外国人が飲んでいる

・外国では水は買うもの

・かっこ良い芸能人が飲む

という戦略を打ち出していました。


なので、ebiannを買う=意識高い系=かっこ良い という

イメージを定着させていました。


そうすることで 商品を購入させる ということを行いました。


それまでの 商品を購入する という行為は

物欲を満たす とか食欲を満たす とかそんな時代ではなくなった

瞬間だと思っています。


今の時代では 多種多用な商品があるのが当たり前となってきて

購入者の気持ちを高める という商品も多くなってきました。


商品を販売している人からすれば、

 なぜその商品を購入してもらうのか 

という理由作りも必要な時代です。


良い物だから売れる とか

安いから売れる ということではなくて


使用者をどんな気持ちにしたいのか という

商品の付加価値も大事です。


あなたの商品を購入したお客様は

どんな気持ちになるのか

しっかりと答えられますか?


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