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知って得する『Obligate Translation理論』

Obligate Translation理論とは

 この理論は、拘縮があると関節は正常な位置で関節運動ができないため骨頭変位さてしまう現象のことで、伸張すべき組織が伸張しない、滑走すべき組織が滑走しない事で可動性と安定性が損なわれ関節周囲の筋肉の攣縮や侵害刺激によって疼痛が生じるようになります。

 この理論が頭の中にあるか無いかで改善することができるかできないかの結果に違いが出るのでは無いかと思います。拘縮がある対角に変位するので改善させるべき組織がどこなのかと組み立てる事ができますね。

以下余談です。

拘縮にどう対応するか

 拘縮は伸張性の低下や滑走性の低下によって疼痛や筋攣縮を起こしを繰り返し、回復の瞬間を脱してしまいます。そして拘縮している関節は一朝一夕には回復しません。こんな困った拘縮の回復には等尺性の収縮運動が有効だと考えます。

等尺性収縮の効果

①、Ⅰb抑制による筋緊張の緩和(腱器官へ優しく伸張刺激を送ることが可能)
②、筋節の合成や再生の反応、筋節の増加が起こり、伸張性の再獲得が可能
③、筋収縮による静脈環流が行われ、発痛物質が排泄され疼痛が減弱
④、筋肉の温度が上昇し結合組織の粘度が低下
 以上のことによって拘縮の改善が促されていきます。

拘縮の改善は簡単ではありませんが繰り返し行うことで必ず結果が伴います。セラピストの方も患者様も諦めずにその痛み、機能障害に負けないでくださいね。


                      みなみ整骨院
                       三堀アツシ


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