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小臀筋についてちょっとだけ

解剖学をちょっとだけ

『起始停止』
・小臀筋は腸骨翼外側面にある前殿筋線と下臀筋線の間から起始して前方に斜走し、大腿骨大転子の前面に停止する。この筋肉の走行から小臀筋の運動は外転以外に股関節の屈曲、股関節屈曲位にて内旋、伸展位にて外旋作用を有する

筋肉と関節包』
・小臀筋は臀筋群の中で最下層にあり、前方で大腿直筋の起始部に近づく。また、小臀筋と股関節関節包の前上方部との間のは、結合組織との連結を認める。このため、小臀筋の収縮は股関節屈曲運動や外転運動時に関節包を引き上げることで、関節包や関節唇のインピンジメントを防いでいる

神経支配など』
・神経支配は上臀神経(L4、L5)で速筋と遅筋の割合は50:50
・走行や歩行の際の脚を前方に振るときに股関節が外旋するのを抑制し、脚の向きを調整する役割を有する。

右外方からみた小臀筋

このように実は小臀筋は関節包との連結があり、股関節の運動痛がある場合に運動と疼痛を調べてみると疼痛の原因が見えてくるかもしれません。これからも興味がわく解剖学を目指して精進したいと思います。

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