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HORIE ONE 「スポーツビジネスの課題」を見て感じたこと

サッカー元日本代表監督の岡田武史さんがゲストに来られたHORIEONEについて感じたことを書いてみた。

堀江さんも岡田さんもスポーツビジネスを実際にやってこられた方々であるため、現場的な視点から意見を言っていてすごく面白いと感じた。キーワードは「サブスク」「スポーツベッティング」「アジア」だった。この3つについて要点をまとめます。

  • サブスク

スポーツの収益として大きな割合を占めるのが放映権による収入である。アメリカの4大スポーツやイングランドプレミアリーグ、ドイツのサッカーブンデスリーガなどはその収益の殆どが放映権による収入であり、サブスクリプションによって放映するため広告による放送と違って収益が安定する。莫大な放映権収入でスター選手を連れてくることができるようになり、リーグが発展する。しかし、日本では莫大な放映収入がスポーツクラブに入ってはいない。これはなぜなのか?堀江さんは地上波放送が原因だと分析している。日本は地理的に狭かったために衛星放送が地上波に潰されてしまった。衛星放送が大きく広まらなかったためにサブスクのビジネスモデルが浸透しなかったということだ。

  • スポーツベッティング

欧米のプロスポーツで放映権と共に大きな収益源になっているのがスポーツベッティングによる収入である。日本ではスポーツベッティングが禁止されているが、欧米ではさかんで日本のスポーツにも相当な額がかけられているらしい。つまり、日本の富が流出しているということである。日本に収めるべき税金などが海外に流れているからである。それを防ぐためにも日本でスポーツベッティングの認可をおろし、日本のチームに収益が入る仕組みにすることが重要である。

  • アジア

堀江さんの分析では昔のJリーグ関係者はアジアを舐めていたということである。プレミアリーグを見ると中国企業やサウジアラビア系の企業がスポンサーをしていることは珍しくない。スポンサーどころかオーナーをしているチームがたくさんある。マンチェスターシティやニューカッスルは中東系がオーナーをしており、レスターシティはタイ系がオーナーをしている。なぜこのようなことが起こっているのか。それは昔からプレミアリーグはアジアに向けて宣伝をしているからである。そしてアジアの大富豪を誘致しそのお金をクラブ経営に回している。そしてこれが成功している。Jリーグも今から攻めるべきはアジアであり、アジアの国で無料でJリーグの試合を放送してもらってJリーグの認知度を高め、最終的にはプレミアリーグのようになるべきだと感じた。

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