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21-22シーズン展望

お久しぶりです。あっつベルです。日本時間で29日、ナポリの新監督にルチアーノ・スパレッティ氏の就任が公式に発表されました。ということで今回はスパレッティ氏のナポリがどうなるのかと移籍市場の展望(願望)についてつらつらと書いていこうと思います。

スパレッティのサッカーとは

まずはスパレッティのサッカーについて触れていきます。といっても私がサッカーを本格的に見始めた時には既にインテルの監督を退任した後だったため、直接彼のサッカーを見たことは残念ながらないです。そのため、SNSでのサポーターの発言やスパレッティについての記事、そして試合動画で彼について断片的に情報を集めてきました。

シンプルに言えば彼のサッカーは「古典的で芸術的」でしょう。緩急のついたプレッシングと古典的FWやレジスタを重用するスタイルでローマやインテルで指揮を執ってきていると思いました。ジェコやイカルディのシーズン最多ゴールを生み出した監督であることからもわかっていただけると思います。実際2年のブランクでどこまでアップデートされているかは試合を見るまで分からないですが、ガットゥーゾの後任なら期待は高まるでしょう。このあたりも実際の試合を見てまた記事に落としていきたいと思います。

来季の移籍市場

ということで移籍についてもいろいろ考えていきます。といってもメルカートは閉まるまで、いや閉まっても予測できないものですから思うままに書いていきます。メルカートの醍醐味は当たり外れではなくどれだけワクワクしたかですからね。

まずは退団する選手から。フリーで退団するのはCBマクシモヴィッチとRBヒサイの両名。また退団の噂のある選手で言えばCBクリバリ、CHファビアンとCFメルテンス。他にもGKメレトの移籍の話や、フィオレンティーナに就任したガットゥーゾが複数の教え子を欲しがっているという噂も。大小挙げればキリがないですがまずは前述した5選手が退団する前提で話をしてみましょう。

最終ラインの補強は今夏の急務と言えます。CBがふたり退団し、両SBもレンタルバックしてくるマルキュイとケガがちのグラムしか控えにおらず、こちらも補強が必要と言えます。中盤で見てもレジスタタイプは今季ほとんど出番を与えられなかったロボツカひとり。来季のシステムは分かりませんが低い位置をできる選手がデンメとロボツカしかいないのも問題になるかもしれません。前線ではウインガーが3人(エルマスも入れてあげれば4人ですが)で、全員が主力級でピークにいる選手のため控えがいない状況。CFだけは住み分けの効いたふたりなので救いといえますかね。ともあれ、CL権を逃し経済的に困窮している中で補強ポイントは非常に多いと言えます。

お次に今出ている移籍話を。まずはサントスのブラジル人FWカイオ・ジョルジとオランダ人DFマルコス・セネシ。

カイオジョルジ

ジョルジはプレミアやセリエAの複数クラブが関心を寄せる若き逸材、セネシは欧州でも屈指の若手でここ数シーズン移籍の噂が絶えません。ふたりとも人気株ですが獲得出来たらかなり大きな資産になります。また、補強が急務のSB,CHについても主要なターゲットを紹介していきます。


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まずはエラス・ヴェローナのMFマッティア・ザッカーニ。ボールコントロールに長け、中盤から左のシャドーにかけてでエラスを牽引するイタリア人です。今冬一度は契約がまとまりかけたものの、現在はミランとも交渉をしている最中です。

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続いてウディネーゼのMFロドリゴ・デ・パウル。いわずと知れた名プレイヤーで、圧倒的な攻撃性能と運動量を併せ持ちます。毎年のようにステップアップが噂されており、今夏もイタリア国内に留まらずリヴァプールなど国外からも関心が寄せられているようです。

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国外でも、ベルギーのクラブ・ブルージュからベルギー人MFチャールズ・デ・ケテラエルの噂が上がっています。まだ20歳の彼は国外の強豪クラブの引く手あまたで、育成大国ベルギーで成長する若き逸材に注目が集まります。

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続いてはイングランド・チェルシーに所属するエメルソン・パルミエリ。イタリア代表では不動のLBの彼もチームでは出場機会に恵まれず、母国イタリアから多数の声がかかっている状況。代表ではインシーニェとの連携も抜群で、期待は高まるでしょう。

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最後に噂のある選手から私のイチオシを。スポルディングに所属するポルトガル人LBのヌーノ・メンデスです。リヴァプールや両マンチェスターも注目する攻撃的サイドバックは184cmの体格を活かしたダイナミックなプレーが魅力で、新たなグラムになる可能性を秘めていると私は期待を寄せています。噂の大きさで言えばまだ小さいですが、移籍してくれば話題性も抜群でしょう。

と、このように複数の選手が噂に上がり、スパレッティ自身も元教え子のウルグアイ人MFマティアス・ベシノやイタリア人DFダニーロ・ダンブロージオなどを欲しがっているなどの報道も出ています。

しかし、あえて水を差すようなことを言いますが、ナポリにはお金がないんです。CL権を逃しタイトルもなく、5位でフィニッシュした今季の賞金はそこまで多くありません。また、正確なソースが出せず申し訳ないのですが、セリエAの1位の順位賞金はプレミアの20位よりも少ないという話もあり、移籍市場で大手を振るようなことはできないと思います。

では、どうするのかといえば、私はレンタルバック組とプリマヴェーラを始めとした若手の積極起用が鍵になると思っています。買取オプションはあるもののドイツ・ブンデスリーガで大爆発したアミン・ユネスや、クロトーネにいるアダム・ウナスとセバスティアーノ・ルペルトなどたくさんの選手がレンタル先で奮闘しています。外から移籍させてくるお金がないのであれば、中から選手を起用していくのも選択肢だと私は考えています。

最後に、セリエAの選手登録についてお話をしておこうと思います。この辺りは長年サッカーを見ていてもリーグの登録のルールはあまり知らないということもありますよね。(かくいう私も少し前まで気にしたこともなかったです。)

セリエAのトップチームの選手登録数は25名。しかし21歳以下の選手は登録枠と別に無制限に登録することが出来ます。また、25名のスカッドリストの中に「クラブ育成枠」と「国内育成枠」がそれぞれ4名必要です。クラブ育成枠は15歳を迎えるシーズンの初めから21歳を迎えるシーズンの終わりまでに「継続した3シーズン」か「累計36ヶ月間」自チームに在籍していた選手が該当し、国内育成枠は同期間に当該国の協会(イタリアであればFIGC)に所属するチームに在籍していた選手が該当します。だれがどの枠に当たるのか把握してないのですが、ここもスカッドを決める際に大事な要素になってきます。

また、セリエAには非EU圏の国籍の選手を移籍させる場合にも複雑なルールが存在するのですが、私も説明できるほど理解していないので今回は割愛。旧ユーゴスラビア圏の一部や北南米はEU圏外のためカイオ・ジョルジの獲得の際にかかわってくると思います。

終わりに

今回の記事ではスパレッティのサッカーに軽く触れた後、退団する選手と移籍の噂のある選手、そして選手登録についても軽く触れました。やんややんや言うのも楽しいですが現実的な視点から考えてみるのもまた楽しいですね。読者の皆さんもコメント欄や各種SNSでイチオシの選手をぜひ教えてください。

では今回の記事はここまで。また次の記事でお会いしましょう。それでは。

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