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ASMR(自律感覚絶頂反応)って

ASMRとは、「自律感覚絶頂反応」と訳される。読み方は「エー・エス・エム・アール」と読んだり「アズマ」と呼んだりするものです。

眠れない!!!

 それ(ASMR)を初めて知ったのは、つい最近のことでちょうど月曜日の夜のことでした。暑くてけだるくて…「夏バテかな?」なんて同僚と話してとにかくへとへとに疲れて帰りました。
夕食を食べて、ちょっと横になろう…と思ってソファーへダウン。冷房の効いた心地よい時間…確か30分~1時間ほどの間のつかの間の睡眠でした。

 「はっ!」と目を覚ましたのは、まだ21時になるちょっと前。
よ~し、今からお風呂に入って、22時には寝てやろう!と食器を片付け、明日のお弁当の準備をして、お風呂に入り。寝室にも冷房を効かせて…っと。

しかし、眠れない!!
 仕方なくYouTubeを見る、面白い動画が次から次へ。「いかんいかん」時計を見る、23時…YouTubeの「眠れる音楽」を探す。でも、なんだか耳について、これでもないあれでもないと検索する。でも眠れない。
 0時、1時…2時…3時…あれあれ、朝になっちゃう~(汗)。
明日の(というか、今日の)眠気地獄を思い浮かべてぞっとする私。

足元には猫がぐっすり寝ています…

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そんな時にYouTubeのコンテンツに「You don't sleep?」の文字が目に飛び込んできました。

ASMR 「You don't sleep at night ?」

なんだか怪しげな雰囲気で、紙をカサコソ動かしたり、アクセサリーじゃらじゃら(あくまでそっと)、女性が長い爪をカタカタ鳴らせたり、囁いたり…。「何だろう?」と怪訝に思ううちに、もう朝が来てしまいました。

 初め半分はいかがわしいと思う気持ちが邪魔をしていたのですが、でもそうではないことが分かりました。確かに最初はポルノグラフィーとしての要素があったようですが、IKEAのCMに採用されたり、慢性疼痛が軽減さり、今は95%とそのほとんどが「睡眠導入」で使われているようです。
 
少し「波動療法」にも通じるところがあるかもしれません。


日本におけるASMR

 調べると日本では「音フェチ」というカテゴリーで、料理の時の音を鮮明に拾って聞かせるようなYouTubeコンテンツがあり、それを見ることもあったのですが、その音と手さばきの見事さと共にほっとする感覚は確かにありました。
(あの、朝からお母さんがまな板でネギか何かを刻む「とんとんとんとん」と言うような感覚で、ほっと落ち着ける感じですね。)

また、ASMRをテレビで特集したり、徐々に知名度を上げています。

 海外のものや日本のものそれぞれが、その独特の世界観が、まるでゆったり個室でエステでも受けているような感覚や、古い洋館で女性が昔の化粧やアクセサリーを並べてささやきながら説明するようなものもあり。なんだかワクワクしながらも、そのうち眠くなって寝てしまうのです。

音の感覚に耳を澄ませ、その世界観に身をゆだねる

マイクが左右に音を拾い分け左右の耳にそれぞれの音が「さわさわ」と聴こえてくるので、やはりイヤホンをつけるとその世界観の中でぐっすりと寝てしまいます。
 私は日本語より英語など、外国の言葉の方がその意味を追わなくてよいので眠れるような気もします。

「認知シャッフル睡眠法」

 ASMR屋さんというユーチューバーの中に「認知シャッフル睡眠法」と言うものがあります、関連のない単語をささやかれ、それをぼんやり想像すると次第に眠くなるというものです。試してみたら、最初はその単語に集中してしまい「これは、ちょっとないかも…」と思ったところで記憶がなくなっていました…。朝まで熟睡です。(自分弱い!) 

完敗でしたね~。

寝ることは人の基本的欲求なのだ!


 確かに、私も看護師として高齢の男性患者さんから「眠れん…薬を増やしてくれ」と何度も訴えられていたことがありました。その方は3種類も眠剤を飲んでも眠れない、とのことで。これ以上増やすと害の方が多いだろうと考えました。
その方は奥さんから「あなたは寝てるよ!」と言われ夫婦喧嘩になったりしたそうです。ですが特に病気を抱えておられる方は不安が不眠となり、健康な人の何倍もの苦しみを抱えることになると思います。

そう、眠れるということは「食事」「排泄」などと共に、人間の最も低次の基本的欲求なのです。

逆に寝なくてもいいという考え方もある

 その男性患者さんに対して、とある本をご紹介しました。「眠れる本」と言う本で、その当時100円ショップの本のコーナーにありました。
その本の冒頭に書いてあったのは「眠れないあなた。あなたが今生きてこの本を読んでいるということは、あなたは眠れているということです。」と書いてありました。
その本の著者は、睡眠を研究している大学の教授で。「人は1週間全く寝なければ死ぬ」と言うエビデンスを持ち出していました。
「だから、いま生きているということは、寝ているということです。」となるわけです。更に「眠れなければ本を読んだり、その時間を有効に使うことです。」とも書いてありました。

 私はその本を100円で購入し、その患者さんに渡してみました。すると、その2日後会った際に「俺は寝てたんだね!」と笑顔でその方はおっしゃり、さらに「薬も止めるよ」とキッパリ、その日から眠剤を飲むのを止めたのでした。表情も爽やかで、「眠れんでも大丈夫!」と、吹っ切れた様子でした。その方は元々教師をされており、知的レベルの高さも幸いしたのかもしれませんね。

 もちろん、その頃はYouTube何てこの世に存在していない20年前の話です。

また、睡眠についてはエビデンスから気が付いたことがありますので、次の機会に述べようと思います。

仕事する人にとって快眠会食快便は、自分の健康に対しての自己効力感につながりますよね。

寝苦しい夏、涼しげなASMRで皆さんの快眠への一助になれば…



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