囲碁HotWeek(2023年10月28日)
年末に向けての棋戦ラッシュがあり、今週も七大タイトルを中心に多くのファンが対局を見守っていた。
1.今週の棋戦
1.名人戦
七番勝負の鬼である井山裕太王座が2連勝と3連敗の崖っぷちから最後の1勝を芝野名人に譲らない。星上では3勝2敗と1敗できる芝野名人が優位なのは変わりませんが、次回11月2、3日に開催される第6局で防衛しなけいと逆に挑戦者優位な展開となります。
10月24日の18:00前後に同時接続数が、平日にも関わらず5500人となっており、来週の第6局は何千人の接続があるのか楽しみです。
解説の謝 依旻(しぇい いみん)七段が、爽やかで可愛さ満点でした。
囲碁棋士の謝 依旻七段は、藤沢里菜、上野姉妹が出現する前まで女流囲碁界を牽引し、今の女流棋戦の歴史を築き上げた囲碁も強い先生です。
非常にチャーミングな先生で、私の中では囲碁界のオシャレ番長だと思っています。
2.王座戦
この対局の半目差は、後の結果に関係しそうな勝敗かも知れない。
先週の囲碁HotWeekでは、井山・芝野・余3名の心境が影響しあう旨を記事にしました。
ここ最近の井山裕太王座の成績
・2023/09/07 〇 棋聖戦Sリーグ 高尾紳路
・2023/09/19 ● 名人戦第3局 芝野虎丸名人
・2023/10/12 〇 名人戦第4局 芝野虎丸名人
・2023/10/20 〇 王座戦第1局 余 正麒 八段
・2023/10/23 〇 名人戦第5局 芝野虎丸名人
・2023/10/27 ● 王座戦第2局 余 正麒 八段
・2023/10/30 ? 棋聖戦挑戦者決定戦第1局 許 家元 九段
・2023/11/02 ? 名人戦第6局 芝野虎丸名人
という結果となっており、井山裕太王座の絶好調に半目差でブレーキをかけて、王座戦と名人戦の行方が分からなくなりました。井山裕太王座としては、10月30日の棋聖戦挑戦者決定戦を1局目で勝ち切れば、再度上昇気流に乗せる事ができ、王座防衛・名人奪取・棋聖奪取までのルートが見えだします。
そのため、今回の王座戦第2局の半目差を 余 正麒 八段が勝った事で井山王座に相当プレッシャーが係りました。
3.天元戦
関天元に一力遼棋聖・本因坊が挑戦している天元戦の第3局は、11月22日(水)を予定しています。
3.今週のアマチュア大会
3-1.荒木杯ハンデ戦
囲碁自慢の夫婦・カップル・そして囲碁付き合いの人達は、是非ご参加下さい。
私も20代の頃に比較的強い女流と参加したのですが、棋風が正反対過ぎてチグハグな囲碁になりました。
男性:県代表クラス。手厚い碁で攻めを得意として相手の一瞬の隙を一断する事を狙い、地は後半から厚みを利用してジワジワ追い上げるタイプ。
女性:県代表クラス。足の速い碁と凌ぎと小技が得意で、確定地を積み重ねる事で安心するタイプ。
この2人が組むとどうなるかといえば、女性は陣地に走り、男性は中央の戦いに備えて手厚い手を選択するので、打つ場所が突然変わるので女性がかなりイラつく状態となった。ここから学んだ事は、勝敗関係無く、強い方が相手に打ちやすい棋風に合わせた方が良いです。
どういう仲でもペア戦は仲良く打つのが一番大切なので、勝利に拘ると大切な信頼を失いかねません。w
4.その他
日本棋士プロ麻雀協会 爆誕!?
囲碁と麻雀の二刀流の私には、この大会の凄さを感じます。
これだけの囲碁棋士が揃うと、麻雀プロ団体1つが発足できるぐらいのポテンシャルを感じます。このメンバーが麻雀真剣にやったら、普通の人よりアあっという間に強くなるのは間違いありません。恐らくプロ麻雀団体のB1クラス位には、あっという間になると思います。
囲碁のプロ棋士の先生方と麻雀をしたい囲碁人は多くいると思います。3ヶ月~半年に1回位、プロ棋士の先生の興行として、アマチュアを含めて麻雀大会が出来ると感じます。参加費5,000~8,000円で4半荘で最低1局プロ棋士と同卓できて、入賞商品はプロ棋士の書籍やサイン入り色紙が商品だったらニーズあるかも知れません。
来週は、棋聖戦挑戦者決定戦と名人戦に注視して下さい。
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