Mリーグ2023 レギュラーシーズン第14週
Mリーグ2023レギュラーシーズンは気が付けば、早くも14週全チーム50試合前後消化して正に中盤戦の折り返し地点となった。
年内の試合も今週の試合と来週で終わりとなります。
今週の激熱試合を振り返ってみよう。
1.総括
・Pirates 鈴木優 個人4連勝で個人スコア単独首位へ
・Beast 鈴木大介 大爆発
・連盟系チーム主体による興行麻雀多し。
2.チーム別状況
2-1.サクラナイツ 302.8pt
内川幸太郎2連闘2連勝
素直に内川選手の勝利を喜びたいのだが、この日の試合は、サクラナイツのPVが東京タワーであり、他チームの選手が興行的圧に負けていた。
内川選手は、連盟系チームが3名揃う所だけで活躍している状況が続いているので、最高位、協会、RMU、µが各1名以上揃う試合でもこのような勝利を手にした時が本物だろう。
なんやかんやで年内のサクラナイツは、岡田様のパワーカレンダーの御威光もありAクラスを死守して折り返せるのは、後半戦に向けて良い感じだろう。12月25日(月)のサクラナイツ、雷電、Pirates、KONAMI戦が年内最終戦なので、プラスのポイントを持ち帰り首位を維持して良い年越を送りたい。
2-2.Pirates 287.3pt
鈴木優 圧巻 個人4連勝
ここ1ヶ月の鈴木優が絶好調で止まらない。戦闘民族らしい攻撃的な麻雀がツボにはまり、強敵相手にも4連勝目を掲げた。
今週の12月21日(木)第1試合 醍醐・鈴木優・園田・堀戦は、麻雀玄人勢が好むガチ勢好カードで、今週のベストバウトだった。
Mリーグでは、1人の選手や1チームが大勝ちしてはいけない興行圧、興行ハラスメントが存在しているが、そんな糞みたいなおままごとは、鈴木優選手がブチ壊してしまった方がいいだろう。即ち、勝てる時に勝ちまくり、攻めまくる麻雀を年内そして年明け後も継続して欲しい。
瑞原選手も地道に2着を継続しており、チームのAクラス維持に貢献している。小林選手と仲林選手が少し元気が無いので、年明けの活躍を期待したい。
12月25日(月)のサクラナイツ、雷電、Pirates、KONAMI戦が年内最終戦なので、上位3チームとの戦いを制して1位を目指したい。
2-3.ドリブンズ 256.6pt
強者の証 渡辺太
渡辺選手は、今年1年目の異色の経歴を持つMリーガーですが、本当に強いです。オンレで25連勝以上できる私が思うプロアマ問わず強者と思える人は以下の特徴を持っています。
仏面顔で対局時の表情や所作が一定で手牌の良し悪しが出ない。
自分の麻雀感を対戦相手問わず、一定の法則で打ち切れる
感情のコントロールができている。
どんな状況でも押せる、どんな状況でも理性的
他家を頼らない
メンタルが崩れない
論理的であり、待ち枚数と打点の考察が鋭い
今年の渡辺選手は、結構強カードの試合を出場し続けていますが、非常に高い平均着順2.20(4-5-5-1) 155.2pt(第4位)の好成績を保持しています。新人1年目で中盤折り返し時点において、この成績は本物です。後半戦でもドリブンズにとって、園田選手に次いで渡辺選手の活躍が期待されます。
12月26日(火) ドリブンズ、風林火山、渋谷ABEMAS、BEAST戦が最終戦です。ドリブンズとしてはこの試合を制して、首位争いに名乗りを挙げて、気持ちの良い年越を送りたい。
2-4.麻雀格闘倶楽部 204.2pt
中弛み
KONAMIというか連盟系試合は、興行的試合が多すぎた。
唯一、伊達選手のみが、興行に拘らずに良い内容を打とうというのが伝わってきたのですが、連盟系チームが3チーム重なると必ず今日は何処のチームを勝たせようという混戦にさせるための圧が何故か働く。
KONAMIのファンも大勢いるので、連盟系他チームのテコ入れや全体の興行を考えるよりは、先ずは自チームが内容で圧巻するトップを獲り切って欲しい。
12月25日(月)のサクラナイツ、雷電、Pirates、KONAMI戦が年内最終戦なので、上位3チームとの戦いを制して最後の試合をピリッと締めたい。
2-5.風林火山 32.3pt
勝又 個人4連勝
勝又選手が個人4連勝を実現し、チームとしては上げ潮かと思えば、プラス300pt辺りから急速にブレーキがかかった。思うに、上下の差を広める行為をするなという毎度お決まりの連盟系主体の興行圧が松ヶ瀬や瑠美選手にお達しがあったように思える。
風林火山もコナミと同じく、全体の興行や連盟系他チームのポイントを気にするほど強いチームではないので、もう少し必死に頑張って欲しい。
特にセガサミーフェニックス戦での瑠美選手の数度の放銃により、ラスが1番、2番の順位付けを決める試合は酷すぎた。
連盟系主体の興行試合で、PVか何かで何処かのチームを盛り上げようという興行圧が選手に掛かるのは理解できるのだが、それイコール内容を落す事ではないと思う。すくなとくもファンが望むのは、リーチ合戦による自模り合いによるハラハラ感であり、水を差すラス目の数回の放銃はゲームの質を著しく落とすので考えて欲しい。
12月26日(火) ドリブンズ、風林火山、渋谷ABEMAS、BEAST戦が最終戦です。ドリブンズが最終戦なので良い試合内容で年内最後を締めたい。
2-6.雷電 -79.2pt
萩原 値千金のトップ
萩原選手のトップは、打牌に濁りが無くて良い試合だった。
今年の萩原選手を見返すと現時点で42.4ptとプラスの成績を保持している。
例年であれば、この時期▲200~▲300ptを叩きだしていた萩原選手がプラスを確り維持している所が頼もしい。
12月25日(月)のサクラナイツ、雷電、Pirates、KONAMI戦が年内最終戦なので、ここで勝利して原点復帰を果たしたい。
2-7.渋谷ABEMAS -107.7pt
やる気なし
「はい、昨年優勝したので、今年は全体の興行が盛り上がるように、チームポイントが下がったチームが勝つようにゲームメイク頑張ります。」
「はい、喜んで泥をかぶります。今年渋谷ABEMASが連覇するよりは、優勝した事無いチームが優勝する事が盛り上がるはずなので`」
「はい。喜んで連盟系の興行麻雀のシナリオに御供します。」
松本選手を除き、全選手が連盟系他チームの下請けチームのようなスピリッツになっている。渋谷ABEMASの良さは、憎らしい程連対率が高くて麻雀の内容も良い事が特徴なので、今年の渋谷ABEMASは最悪です。
渋谷ABEMASが興行的麻雀ばかりしているから、視聴していても例年並みの面白さを感じない。
例えば、多井選手の試合で恣意的にBEASTの鈴木大介選手にメンホン手順に親満を放銃していたが、過去やる気のある多井選手であれば、あんな分かり切った手には放銃していない。真剣にやっている鈴木大介選手にも失礼だよ。
もし、前半戦のようなやる気の無い姿勢(下請けチーム)を継続するならば、来年は松本選手だけ残して全員解散した方が良いだろう。
2-8.フェニックス -386.8pt
東城りお 気合いの2連闘
1試合目の2着は良かった。2試合目の勝利は、鈴木たろう選手と東城選手のトップ争いに何故か聴牌してもいない瑠美選手が放銃しまくるという連盟的興行麻雀だった。ただ、連闘した気持ちはセガサミーフェニックスファンを奮い立たせた。
醍醐選手が、醍醐・鈴木優・堀・園田という最高のカードに参加して2着だった。
セガサミーフェニックスは、残念な事に今週21日が年内最後の試合だった。選手それぞれが年末年始に鋭気を養えばボーダーラインに飛び込めるチャンスは十分あるので、前半戦の苦労は一先ず忘れて、中盤戦折り返しの年明け開幕ダッシュを狙いたい。
キーマンはディエゴこと醍醐選手がトップ取りを目指して前半戦のマイナスを返上できるかが重要かと思います。
2-9.BEAST -509.5pt
鈴木大介 暫定最高スコア更新
多井、勝又、本田によるBEAST支援策が大きく働いたとはいえ、リーチの数が半端無かった。
特に本田選手の3面待ちリーチに親番とは言えフリテンリーチで追っかけ直ぐに自模る所が、鈴木大介選手らしかった。
多井選手や連盟系選手は鈴木選手に対しての接し方が少し失礼だ。
将棋のプロ棋士は、麻雀プロよりも長く真剣勝負の世界で生きてきているので、血の煮えたぎる強い雀士との真剣勝負を望んでいる。手加減無用だし、忖度無用だし、全力で叩きに来てくれた方が鈴木大介選手は喜ぶし、もっと強くなる。
折角、鈴木大介選手の絶好調試合も連盟の下請け業者が駄目にした感じが否めないが、後半戦でも鈴木大介選手自身が10万点オーバーを超える可能性があるだろう。
12月26日(火) ドリブンズ、風林火山、渋谷ABEMAS、BEAST戦が最終戦です。最終戦でBEAST忖度試合はしないで欲しい。
3.今週のMVP
・風林火山 勝又健志
・Pirates 鈴木優
前半戦の折り返し時点まで、非常に素晴らしい試合を残していた勝又選手と鈴木優選手は、後半戦でも活躍してMVP争いに絡んで欲しいです。
4.その他
ここ2週間ぐらいかな?
PVなどの興行イベントが起きる度に、連盟主体の興行麻雀を展開される。
試合前からどのチームのどの選手に華を持たせようとする試合は、必ず泥をかぶる選手が不自然な放銃が有ったり、やる気が無かったりするので糞みたいな興行圧(金稼ぐためにこのチームを勝たせろ)は長期的に考えるとMリーグのブランド力を下げている。
誰なんだろうか。
全体のチームポイントや毎試合のシナリオを決めて選手に圧を掛けて演技を強要する立場の人間って誰だろう?
何か、選手の輝き以前に、選手でお金稼ぎする人達が試合内容さえ歪なゲームにしてしまうのて本末転倒だと思うのですが。
開幕2ヶ月位はそのような姿勢は見えなかったのですが、東京タワーのPVが開催されて以来は、そのPVに合わせた興行試合を展開しだしている。
プロを名乗る人達が、本懐を忘れて興行圧に靡く人が多くて寂しいは。
チーム運営者の顔色を伺ったり、ファンの顔色を伺ったりしているのは、ヒラメの目をしたサラリーマンそのものだよ。
麻雀プロには、兎に角勝利のために目の前の1勝を勝ち取るために全力を尽くして欲しい。