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Mリーグ2022レギュラーシーズン第5週

Mリーグ2022レギュラーシーズンは、10月3日から開幕され既に1ヶ月が経過した。チームによって、好調・不調がハッキリしているので各チームの状況を振り返りたい。

1.今週のチームポイント

1.ABEMAS 446.3 pts(+13.7 pts →) 
2.麻雀格闘倶楽部 168.7 pts(+33.4 pts →)
3.サクラナイツ 8.2 pts(▲110.3 pts →)
4.風林火山 ▲56.8 pts(+53.1 pts →)
5.雷電 ▲28.3 pts(+15.9 pts →)
6.Pirates ▲50.0 pts(+34.4 pts →)
7.フェニックス ▲189.4pts(▲45.6 pts →)
8.ドリブンズ ▲351.8 pts(▲26.7 pts →)

2.今週のチーム状況

好調の風林火山・沈むサクラナイツ
全体的に中弛み

今週のMリーグは、4着の風林火山が50pts積み重ね、3着のサクラナイツが▲110ptsとその差160ptsを埋めたことになる。その結果中段クラスに位置づけるサクラナイツ、風林火山、雷電、Piratesの4つ巴状態となり、来週のチーム成績によっては、単独3位から6位まで動く可能性がでてきた。

今週のMリーグは、中弛みという感覚を受けました。トップが取れない選手に基準をあて、負け組選手の組み合わせが多く、ここ最近成績を出している選手との組み合わせでは、忖度された試合結果が多かったです。

他のプロ競技では、トップ競技者を後続の選手達が必死に追うという形を獲るのですが、Mリーグでは残念ながら全く勝てない選手達にトップを獲らせるための興行忖度が毎回働く。

今週は、そんな仲良くトップ取りましょうねの中弛みした試合が多かった。

2-1.ABEMAS

トップチームの悲しさ

今週のABEMASは、日向・白鳥選手のトップが効いてチームポイントが500ptsを一瞬オーバーした。それ位調子の良いチームであり、その調子の良い4選手を他チームの選手で倒せる相手は、佐々木・伊達・堀・松ヶ瀬・勝又選手位であり、ABEMASにとってはポイントを更に積み重ねられる状況が揃っている。

今、ABEMASには、「トップ取ったらKYですか?に発病しかかっている。スポーツのようなプロ競技では、トップ競技者が優秀な成績を収めるというのは、業界全体を高い水準に押し上げて非常に良い事ですが、Mリーグでは優勝チームが確定したり、常に1つのチームが勝ち続けると他チームのファンがテンションが下がり興行的に悪影響だという雰囲気がオーナ企業そして関係者に漂いだす。

その無言の「ABEMASが勝ちすぎだよ。」という雰囲気が、Mリーグ全体を盛り上げたい多井・白鳥・松本・日向選手に直接影響を与えだしている。

今週の松本戦、多井戦の選択や試合展開を鑑みると松本・多井戦では、連対する気より全体のポイントを調整した方が良いという打ち筋だった。

Mリーグでは、10月~12月のこの時期に毎年500pts越えのトップチームが、中弛みして下位チームに足並みを揃えるという愚業を行っている。本来は逆であるべきなんですよね。トップチームは只ひたすらポイントを稼ぎ出し、下位チームが必死に食らいついていく事で良い試合が出現するのですが、Mリーグでは逆をやっているから、どうしても組み合わせや内容が歪になってしまう。

来週以降のABEMASは、「トップ取ったらKYですか?」病になっていない事を証明するためにも先月のようにコツコツ加点していくべきでしょう。

2-2.麻雀格闘倶楽部

エース寿人 個人スコア首位
高宮 嬉しい初トップ

10月31日(月) 第1試合を先発した佐々木選手は、10月の好調さを象徴するような完璧な試合展開をみせ、チームを牽引する。エース寿人が個人スコア上位に君臨している時の麻雀格闘倶楽部の安定感は抜群です。

同日第2試合に出場した伊達選手は、我慢強い試合展開を行っていたが、オーラス松ヶ瀬の鳴きによって鈴木優選手が跳満自摸を成功させて、伊達選手が捲られる。伊達選手の内容は、高い水準を維持できているので心配していないが、痛快のトップを多くのファンが待ち望んでいる。

11月04日(金)第1試合は、10月開幕から調子が出せていない滝沢選手が参戦した。雷電本田選手親番において、自模れば子の倍満を確定したリーチは自模りたかった。運という名の状態差であろうペンチャンの3sをあっさり自模られ大物手を蹴られてしまう。それ以外はチャンスらしいチャンスが来ず苦汁をなめる。滝沢選手は、ドリブンズやフェニックスの選手と同様に運向上活動(勝負飯、祝い飯、御払い、パワースポット巡りなど)をしたい。

11月04日(金)第2試合 黒沢・近藤・多井・高宮戦では、今シーズンで一番良い状態の高宮選手がみせられた。特にオーラスに逆転を目指していた近藤選手に対して大物手を黙聴で圧をかけ続けた局面は良かった。

麻雀格闘倶楽部は、エース寿人がドッシリとリーダーシップを取り、伊達選手が下ざさえしたうえで、好調を維持している高宮選手。滝沢選手が本来の調子を戻しさえすれば、麻雀格闘倶楽部は全員集合状態になりそうです。下降トレンドになる前に全員集合の好調さを表現したい。

2-3.サクラナイツ

頑張り必要

今週のサクラナイツは、内川2着、渋川3着、岡田4着、堀4着といい所が無く、先週まで単独3位だった成績も気が付けば100以上のptsを溶かし、既にAクラス維持は厳しく、サクラナイツ・風林火山・雷電・Piratesの中段クラスの四つ巴戦に巻き込まれた。

今週のサクラナイツは、締まりが無く油断していると下降トレンドに流れる恐れがある。昨年までは、このようなタイミングでMリーグ界のザンギエフこと沢崎プロが連闘して流れを変えるという必殺技を出していた。選手一同で来週は、1勝必達をしなければならない週になるだろう。

2-4.風林火山

勝又・松ヶ瀬 好調維持

今週の風林火山は、亜樹選手が気合いの2試合を出場し、2着、3着と可も無く不可もなくという成績となる。亜樹選手としては、そろそろガツンとトップを獲って好転させたい。2試合出場してほぼプラスマイナス0で試合を消化している点は非常に大きな役割として果たせている。

10月31日(月) 第2試合 松ヶ瀬・鈴木優・伊達・茅森戦では、東場の茅森選手が伸ばしていた中、南場で親の24000黙聴を炸裂しトップを奪取する。10月の松ヶ瀬選手は、風林火山を非常に牽引した。個人スコアも150.5pts(第2位)の好成績を収めている。

11月3日(木) 第2試合 小林・村上・勝又・堀戦での勝又選手は軍師らしい超クレバーの試合展開をした。小林選手が先行する中、徹底した守備力と切れのあるチートイツを和了してゲームを安全に終わらせた。トップが大幅に先行した際の2着の正しい取り方を軍師が披露した。ここ1~2週間の勝又選手の試合内容が非情に安定しており、高い連対率をみせチームを松ヶ瀬選手と共に下支えしており、チーム好調の一因になっています。

また、松ヶ瀬選手が絶好調を維持している秘訣は、上手い飯を沢山食べてきているからだろうという事で、松ヶ瀬宅でいくら丼を高宮選手、勝又選手が食してそれぞれトップ、2着と明らかに効果がでている。

そのうち、松ヶ瀬選手はMリーガーやプロ雀士向けに運気向上料理を提供する料理店が自宅でできそうな気がします。

2-5.雷電

本田 牽引

今週の雷電は、本田選手が2試合出場し、1着2着と本田選手だけで100pts以上のプラスを確保した。本田選手のブクブクに構えて全てを捉えようとしているうち筋が、先手を上手く取れている。更には滝沢選手の本手倍満リーチをペン3s自摸でチャンスを潰すなどツキもついきており、現在非常に打てている選手の1人です。

瀬戸熊・黒沢選手は3着になったが、内容的には悲観する程ではないので上昇気流に乗る状態になるのを待ちたい。

2-6.Pirates

小林 初トップ

今週のPiratesは、小林選手が2試合出場し、3着1着とチームを牽引した。
Piratesは、小林選手がトップを獲ると勢いに乗り易いチームなので、やっとスタートラインに立った感じだろう。ちょっとだけ語らせてもらうと小林船長だけ他の負け組の組み合わせと異なり、いつもガチ勢との対戦ばかりで、1人だけ超重厚なリーグをしているように感じた。そんな厳しい対戦相手を倒してのトップは、Piratesに流れを持ってくるトップだろう。

鈴木優選手は、3着そして仲林選手は2着とトントンの成績を残した。

2-7.セガサミーフェニックス

近藤・茅森 苦戦

今週のセガサミーフェニックスは、惜しい着順が2試合あった。
1つは、茅森選手が2着を獲った松ヶ瀬・鈴木優・伊達・茅森戦です。
茅森選手が東場で大幅にリードする展開を作ったが、松ヶ瀬選手への「發」から流れが変わってしまった。
2つめは、近藤選手が週末第2試合に出場した黒沢・多井・近藤・高宮戦において、オーラス間8ソウ満貫の逆転手を高宮選手の重厚なごっつい手に屈した2着は、流石の守備力ともいえるし調子が悪いかもと思えた一局だった。

焦る必要性は全く無いが、1トップが欲しい。

2-8.赤坂ドリブンズ

園田  勝負飯で久々のトップ

赤坂ドリブンズファンは、園田選手の試合と久々の長尺インタビューそして園田選手のYoutubeをセットで試合を味わい、苦労したトップを味わいたい。

今週、園田選手のトップで踏ん張ったがチームとしては、村上4着、鈴木3着、園田1着、村上3着とやはりチーム全体としてプラスの成績が稼ぎ出せていない。僅か1週間で3着1回分のポイント損失ですが、毎週の積み重ねが重なると技巧派集団の赤坂ドリブンズでも厳しい。

11月12月で何とか踏ん張って、年-200~-100ptsのレンジに収めたい。

3.今週のMVP

ABEMAS 日向藍子選手

バチコ~ン! リーチチュモ嶺上ドラドラドラドラ裏ドラ裏ドラ裏ドラ裏ドラ裏ドラ!!   表と裏ドラを含めて9つのドラ。日向選手の爆運が炸裂した1局でした。また、今期の日向選手の対局姿勢は過去3年と比較しても非常に対局姿勢が良く、打牌選択もABEMASメンバーの教えが効いているような成長を魅せている。過去3年間の打牌選択は、突っ込み所満載だったが今期の選択は非常に押し引きのバランスが優れている打牌選択をしている。

日向選手の開幕から今週末までの成績は、2-2-1-0 147.8pts(第4位)の好成績を収めており、ABEMASが単独トップを獲っている要因になっている。10月末までのこの5試合のイメージをレギュラーシーズン最後まで継続して頑張りたい。

風林火山 勝又選手

風林火山の大黒柱である軍師勝又選手。10月後半から今週までと非常に安定した内容の連帯を魅せている。10月後半から風林火山が上昇してきた背景としては、松ヶ瀬選手の牽引力と軍師勝又選手の冷静な連対率による。

4.今週のこの一手

風林火山 松ヶ瀬選手

役有りの親満確定リーチを掛けない方が得になるという最も良い見本の和了になった。白を暗刻にしてから聴牌系を維持して意識していた3色と狙い所の2sに照準を絞っての2sの親倍満の自摸和了。

松ヶ瀬選手は開幕から繊細な技術と経験もさることながら、身体じゅうから運量に溢れ返っている。

5.その他

今週末の暫定個人スコアベスト10

©https://m-league.jp/

渋谷ABEMASは、黄金の3連星と呼ばれるような編隊を組んでの4人全員ランキングは圧巻の一言に尽きます。
麻雀格闘俱楽部も何気に3選手がランキングしています。
このランキングに、Pirates、フェニックス、ドリブンズの3チームは何れかの1人がランキングできるようになると状況が改善されると思う。

来週の選手達の運量や状態を上げていく勝負飯は何になるのでしょうか?

寒さが増しているのでお出かけの際には、暖かくしてお出かけ下さい。
今週もお読み頂き誠に有難うございます。

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