Mリーグ2023 レギュラーシーズン第21週
Mリーグ2023 レギュラーシーズンも今週末終了時点で、各チームの試合数が20前後となっています。全96試合あったレギュラーシーズンも最後の締め期間となっています。
それでは、今週のMリーグの振り返りをしてみよう。
1.総括
・渋谷ABEMAS 上位チームに向けて上昇気流
・セガサミーフェニックス 足切りラインに向けて一踏ん張り
2.今週のチーム状況
2-1.サクラナイツ 512.9pt
渋川難波 下支え
今期の渋川難波選手は、サクラナイツが勝ち星が欲しい所で必ずトップを獲ってくれる非常に頼もしい漢になっています。昨期と異なり攻め筋も安定しており、無理筋(リーチ時点での残枚数が無い待ち)が無く、仕留めるべき手を確実に仕上げた上でガードする局面では確りガードして不要な放銃を回避しています。
その結果、個人スコアも229pt(第4位)まで上昇してきており、第2位に位置づける堀選手と個人スコアを争っている。今期の渋川選手は安定した麻雀を披露できており、終盤戦も見逃せません。
2-2.Pirates 384.1pt
安定の仲林
ゴリラ麻雀による倍満自摸逆転2位の瑞原
瑞原選手は、今年非常に攻撃的にシフトしているように感じる。元サクラナイツの沢崎誠プロが上質なゴリラ麻雀であり、MVP争いをした壮絶なゴリラ争い。そして、チームメイトにゴリラ麻雀の師である鈴木優選手の好影響もあるだろうか、今期の瑞原選手は着々と攻撃主体のゴリラ麻雀を成長させている。
オーラスラス目からの自模ってから、高め三色とタンヤオとリーチと自摸の合計5翻も上昇させるフリテンリーチを決行し、高めを自模り裏も2枚乗せて倍満を成就させ、4着から2着に大きなジャンプアップとなった。
女性選手が、猛者3名の男性選手の中で終盤戦にこのパフォーマンスを出せる所が、瑞原選手の精神的強さとゴリラ麻雀の強さを感じます。
2-3.麻雀格闘倶楽部 238.8pt
佐々木寿人 貫禄勝ち
オーラス南4局、他家3者との点棒状況から佐々木選手は、加点しなければ他家に捲られる可能性が濃厚な状況だった。追う他家3者の点棒差も均衡しており、親の5,800点中打点以上の放銃は命取りとなる局面において、佐々木選手得意のペン7mリーチを決行する。
相手を抑えつけた上で、確りと親満貫を自模り上げ勝負を決めた。
佐々木選手の良さは、出上がりでなく自摸アガリで勝負を決めているのが、トップ選手らしい決め方だと感じます。
高宮選手の試合は、少し粗雑感を感じました。他の連盟系支援なのか分かりませんが、もう少しちゃんとして欲しいです。
2-4.ドリブンズ 175.7pt
浅見選手 連続連対
浅見選手がドリブンズにとって心強い2着となり、ここ最近の調子の良さ見られます。
5位の渋谷ABEMASが猛烈に上昇してきているので、ドリブンズとしてはマゴマゴしていると5位下手すると6位に転げ落ちるので、来週と再来週に関しては、+200pt復帰を目指す必要があるでしょう。
過去の実績も考えるならば、この時期の▲50~100は非常に厳しいです。
2-5.ABEMAS 136pt
実力と経験はNo.1チーム
松本 上昇気配でチーム牽引
松本選手は、地力の強さでチームを牽引している。
今期の松本選手は、責任感が強くチームがガタついた時に必ず試合に出場している。その若大将がチームで上を目指す発言には、ファンは嬉しかったと思います。
2-6.雷電 -250.8pt
萩原 聖人 の大逆転
萩原選手がオーラスに見事な間6p自摸を成就させ、均衡した勝負を逆転しラス目からトップに躍り出た。今期の萩原選手は、非常に泥臭く勝つための粘り強い麻雀を継続している。そのため、待ち取りも例年に比べて非常に良くなっており、守備面でも非常に我慢強い麻雀を展開している。
2-7.風林火山 -342.2pt
決め手不足
風林火山は、大きなラスを取っている訳では無いのですが、やはり1つのトップが非常に厳しい状況になっている。来週、再来週にプラスの成績を出さなければ早い段階でセミファイナル当落が点滅する可能性がある。
2-8.フェニックス -405.2pt
茅森早香 奮闘
魚谷・茅森選手の週始めのデイリーダブルは、滝沢・園田選手からの飴玉トップであり、本来の実力で勝つセガサミーフェニックスには至っていない。
2回目に登板した茅森選手が粘り強い2着を獲得した試合が、本来のセガサミーフェニックスの粘り強さと上昇気配を感じさせる。
髪型に気を使う醍醐
ここからは筆者の推測ですが、醍醐選手の登板前にBEAST鈴木大介選手が気合いの入った髪型をしていた。まるでVシネマの「雀鬼Ⅲ」シリーズが新発売されたのかと錯覚する位の髪型をしていたので、醍醐選手もVシネマ系の気合いの入った髪型にすると、ガチ感が非常に醸し出して女性や子供のファンから敬遠される事を嫌ったためにサラサラヘアーにしたのだと思います。
2-9.BEAST -449.3pt
鈴木大介の覚悟
鈴木大介選手の気合いが凄まじい。画面越しから殺気が感じる位に闘志を燃やし、勝つための覚悟を決めている事が前面的に醸し出していた。
私は、どちらかといえば軟派な方は好きでは無く、硬派な真剣味が帯びた鈴木大介選手のスタイルが好きです。
BEASTは、女性選手が組み合わせに依存しているので、男性選手が残20試合を10試合ずつ出場する気持ちで戦うと奇跡が起きるかも知れない。
3.今週のMVP
・渋谷ABEMAS 松本 吉弘
精神的・肉体的に非常に落ち着いており、今期渋谷ABEMASを非常に支えている。麻雀の質も安定感が増しており、勝負所の競りが非常に強いです。
・雷電 萩原 聖人
今期は、非常に安定した麻雀を展開しており、例年の大幅マイナスという事を回避している。昨期から今期にかけて、俳優業とMリーグ業の傍ら麻雀の勉強をしているのが感じ取れる。50歳過ぎて過去の悪筋を手直しして自分を変化させられる人って素敵だと思う。
4.その他
今週は顕著に感じたのが成績の悪い選手に標準をあて、まったりした展開をしていた。その上で、どのようにしたら白熱したボーダーラインをしようかとしているが、打牌の質が明確に落ちて誰を勝たせたいのか明確に分かる試合が数試合発生している。
麻雀の面白さは、数名がリーチや鳴きによる聴牌をしていた上での自模勝負が一番面白い。本noteをお読み頂いている読者の方は、打点に関わらず「自摸」が多い選手が場を捉えたアガリをしていると感じてみて下さい。
来週以降は、マジで強いと感嘆するようなチームが出て欲しいです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?