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将棋と囲碁の差

囲碁界の発展のための考察をし、その課題点を浮き彫りにする戦略的noteを書き続ける中、「将棋界と囲碁界の差だな。」と痛切に感じる時事がありましたので、その内容について報告させて頂きたい。

1.はじめに

この記事を視た時の衝撃は、凄まじかった。
率直な感想を述べるならば、
・将棋界に対しては、流石将棋界。将棋Kingであり新会長。スゲーは。
・囲碁界に対しては、これなんだよ!これ!この差!

この1つの記事と動画から将棋界と囲碁界の差が圧倒的に付けられているというのを痛切に感じた。ルールの違いや入門者への対応の仕方やメディア戦略とかそのような差ではない。その差がどのような差なのかをこれから囲碁界の住人達にお伝えしたい。

2.成田悠輔氏

囲碁界の住人達は、成田悠輔氏をご存じだろうか?
簡単に説明するならば、超天才。
人工知能や経済学を柱として世界史・日本史などの歴史的観点から日本の今起きている問題点を論理的にエビデンスベースで語るイエール大学助教授です。

これは、バンタンという専門学校の卒業式において登壇した成田氏のスピーチです。既に関連動画だけで200万再生以上もありZ世代を中心として大きな反響があったことがこの動画から理解できるでしょう。

そんな、天才成田氏は旧来のメディア(TV業界、新聞、雑誌、コメント学者、コメンテーター類)からは、怖がられている。

2-1.日経テレ東大学

成田悠輔氏とひろゆき氏そしてテレビ東京の元社員でプロデューサーの高橋弘樹氏の3名が、元首相や野党党首や大臣などをお招きして、成田氏とひろゆき氏が自分の観点で討論して、お招きされたゲストがロジカルでなければ、フルボッコになるという恐ろしいYoutube番組があった。

この番組は、Z世代を中心に非常に盛り上がりを魅せ非常に人気があった。それが、経済界の恐らく権力を持ったお年寄り達(NKI新聞関係)が激おこぷんぷん丸になってしまい、テレ東HDに対して「日経テレ東大学」を止めさせろという圧が掛かり、今年の3月末で終了となった。

そして、今年の5月になって、非常に価値の高い番組を無くした事について、株主総会で株主の投資会社1社が問う事が起きている。

2-2.高齢者に嫌われる成田氏

はっきり言って団塊の世代の多くに成田悠輔氏は嫌われているだろう。特に新聞やTVだけの情報にどっぷりつかってロジカルに考える事を放棄した世代には、圧倒的に嫌われているだろう。逆にZ世代を中心として物事を多角的そして論理的に考えられる世代には、圧倒的な人気のある人です。

2-3.即ち

成田悠輔氏を活用するメディアは、「日経テレ東大学」のように新聞やTV業界から圧力を掛けられるリスクを伴います。そのため、TV番組でもYoutubeでも成田氏を採用するというプロデューサーや編集者、担当者はそれなりのリスクと覚悟を持つ必要があります。

3.将棋界の羽生会長の先見性

そして、最初の成田悠輔氏と羽生善治新会長の対談をさせようと思った「with」のプロデューサーに時代の先見性とやる気を感じるし、対談を受けた羽生善治新会長の将棋界普及へのやる気を感じさせる。

もし、羽生新会長がスポンサーの新聞社や色々な権力のある爺様達の圧を恐れていたら実現できていない対談だと思います。

囲碁界にいいたい。これだよ。これ!
覚悟の違いですよ。

誰が好んで、人工知能領域かつ論理的思考のスペシャリストを相手に対談したいと思います? 新聞やTV業界の事を気にしなくとしても、一歩間違えれば将棋界の総大将が論破されたり、言語で圧倒されるリスクを背負うわけですよ。

普及に対する覚悟の違いですよ。
この差が囲碁界と将棋界の圧倒的な差を生む原因の1つです。

将棋界:コラボできるのは恐れずにコラボする。
囲碁界:スポンサーや長老達に怯えて異業種の人達とコラボできない。

4.囲碁界よ

囲碁界よ。これから案を提示する。囲碁以外にZ世代にアプローチする具体的案を記載しておくので覚悟があるのであれば、チャレンジして欲しい。

4-1.高橋弘樹氏

「日経テレ東大学」の後継番組である「ReHacQ」のプロデューサーである高橋氏に依頼して、メディア受けして頭の良い棋士を出演させて貰ったら?

勿論、チャレンジすれば囲碁王座戦主催の日経新聞様が怒るかも知れないし、そうでないかも知れない。

4-2.百田尚樹氏

「永遠の0」「海賊と呼ばれた男」などの名著の作者である百田尚樹氏。
今、本因坊戦の真っ最中ですが、何故この人を本因坊戦にご招待しないのですか?

現地に来るのは難しいかも知れませんが、ZoomでLive配信で前夜祭などで一言頂いたり、敢えて百田氏著書の「幻庵」を20冊持ち込んで現地販売すれば良くないですか?

即ち、囲碁界もスポンサーの新聞社も批判する人を寛大に向かい入れる懐の深い人達だと思われると思いますが。

4-3.なかやまきんに君

大手お笑い事務所に所属していた時より、フリーランスになって呼びやすいお笑いタレントです。Z世代を中心として健全な肉体と純粋な精神が非常に好かれているタレントです。

「囲碁!パワー! ヤッー」

と就任式や囲碁のイベントで大きな声で叫んで貰いコラボ動画をアップして貰うだけで良いです。囲碁界の人達がコラボしませんかと聞いてみたらいかがでしょうか?

5.纏め

将棋界と囲碁界の差をつけるのはルールばかりではない。
将棋界が成田氏とコラボしたように、囲碁界も積極的に数字の取れる人とコラボしていく必要がある。

その辺りでは、将棋界は羽生先生の新会長就任のニュースと成田氏のコラボニュースの同時報告は、衝撃的だったし、囲碁界に最も足りていない異業種とのコラボと覚悟(スポンサーからもしかしたら怒られるかも知れない。)です。

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