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こうやって過ぎていく


私にとって最大に MAXを超えた日。
それは月の変わる8月31日と9月1日だった。
忘れるわけがないほどの、沢山の人の気持ちや言葉を 自分のため に残したいと思う。

彼を先に送り出して、そこからは怒涛の展開だった、
出来ていないことは山ほどあって、向こうの未来に投げておけるものは一旦、先の方に投げておくことにした。先の未来の私に託す。ごめんよ、面倒だけど頼むよ、と。

近所のゴミ捨て場の清掃でご一緒した三輪さんに挨拶に行く。
ちゃんと伝えたかった。本当に良くしてもらったから。
電話をしてから夕方、その道へ向かうと、途中まで犬のみーちゃんを連れて出迎えに来て下さった。

ことの経緯を話す。


私は『自分にとって大事だと思う人への嗅覚』が優れているのだと強く思う。


私がその時に伝えることができた言葉の数々はけして多いものではなかったはずで。
それでも、その短い時間の説明の中で、三輪さんは全てを理解してくれた。きっと今までで1番の理解と最大の言葉を私に掛けてくれた。その前に少し落胆した気持ちでいた私を救ってくれた三輪さん。とても探究心があってご年配でも色々なことに興味を持つ博識な人。
人がそっと当ててくれる手の優しさや、相手に掛けてあげる言葉、寄り添う気持ち。
こういうもので人は救われる と今も泣きながらこれを書いているけれど
そのくらい、なんだろう、その三輪さんとの時間はとても美しい時間だった。
とても大事なものをもらった気がする。忘れずにいたい、その時の空気感も全て。
本当に三輪さんには感謝している。


✳︎


31日の夜、なかなか終わらない荷造りをしている途中に、同じ敷地に住んではいるけれど東京の赤坂と二重生活をしているヨンジャから電話が掛かってくる。さっき引っ越しの話をご主人から聞いたから、、、と。

ことの経緯を話す。

明日朝1番で帰ってくる!という。会わずに行かないで欲しいから、必ず待っててくれと。
そんな風に言ってくれることがとても嬉しく有り難かった。
彼女には思いもしなかった不幸がこの数日の間に起こっていた。
未だにそのことに実感が湧かないのだという。
慰めようもない、もう起きてしまったことを変えられない現実。
必ず東京に行ってヨンジャを訪ねて赤坂のマンションに泊まろうと心に誓う。
(彼女は韓国人のおばちゃん。私はこのざっくばらんとしたヨンジャがとても好き。いつか自分に時間的余裕ができたら必ず遊びに行こうと思う。一緒に雑魚寝ができる夏がいいかな。笑)

✳︎

9/1、noteでお馴染みのさちさんが来てくれる。


さちさんて 優しさ でできている。
そしてこの優しさは並大抵ではない。

私はさちさんを静かに感じる時、『地中にしっかりと根の生えた樹』を想います。

さちさんは私にないものをいっぱい持っている。
深い情とその継続と。到底真似できない行動力と。
これってね、心の底からすごいことだと思うんだよね。
静かに深いところでちゃんと相手を見ていて、相手を思って、そしてそれをちゃんと行動に移して伝えてくれる。
こんな風にしてもらって申し訳ない、と思うほどに。

私が感じているさちさんは『地中にしっかりと根の生えた樹』だから、本当に信頼ができて、安心する。静かに、ゆったりとした気持ちで一緒にいられる。
私にとって 他の誰かには変え難い、本当に信用できる人。

さちさんのお家からうちまではけして近い距離ではない。
それでも今までも2度も会いに来てくれた。
そのうちの1回は一緒に河津桜を観に連れて行ってくれた。
そしてこの大変な1日を1人で乗り越えるのではなく、一緒に、、、とわざわざ朝早くから来てくれたさちさん。


✳︎

結局朝の4:30頃まで掛かった荷造り。翌朝は7:30起床。
そもそも頭の回っていない私をフルカバーしてくれたのはさちさん。
途中で話も聞いてくれて、涙腺が崩壊する私に差し伸べられたさちさんの手からは本当に優しいオーラが出ていたと感じた。フワッと温かく柔らかな心地よいもの。
それにどれだけの安心感を与えてもらったか。
本当に本当にありがとう。

引っ越し業者さんもいい人ばかりで 「尊敬に値します」 とよく分からない賛辞しか出てこなかった。笑
一人暮らしの引越しなのに3tトラック。おまけに3階建てだから、重い荷物や大きい荷物を階段で運ぶのは本当に大変だったと思う。雨が降って湿度も高かったから、みんな汗だくになって頑張ってくださった。それでも始終笑顔で、声を掛けると気持ちよく対応してくれて、今までで1番良い引越しだった。

無事ヨンジャとも会えた。
それからわざわざ会いに来てくれたもう1人の湯谷さん。昨日電話でご挨拶をしたけれど、やっぱり顔を見たかったからと来てくれた。母に、、、とお土産まで持たせてくれて。私にもちゃんと食べてねと助六を買ってきてくれた。ハグをしてお別れを言えた。

ここまでの大変さや苦労が全部帳消しになるくらいの、本当に美しい1日。
みんな、私の周りにいてくださってありがとうございました。



✳︎

さちさんが車で小田原の駅まで送ってくれる。
もう頭が全く回っていない私の代わりに電車の時間も全て調べてくれて。
私はただただ私の身が引越し先の地へ辿り着けばいい、、、そんな気持ちだった。
そのくらい疲れがどっと出ていた。頭も痛くなってきて、満身創痍の私。
さちさんが来てくれていなかったら、どうなっていたんだろう?と思うほどに私はもう全く疲れていたと思う。
東京駅での新幹線の切符もまともに買えずに(笑)四苦八苦しながらやっと新幹線に乗ってからもしばらくの間は眠れずに。途中からは少し寝て、気がついたら目的地に到着していた。

重い荷物を持って、もう全部捨ててしまいたいと思うほどに身体中が痛くて、駅を降りてその日に泊まる予定のホテル(Mash Café & Bed. 2段ベッドの格安ホテル。その日は割引が効いて2200円という大特価だったので、即決で決めた。笑)に向かう前に、友人のやっている小料理屋へ向かう予定だった。


なのに。
なのに、道が分からない。
もう、自分がどこにいるのか、分からない。
地元なのに。そもそもすごく馴染んでるわけじゃないけれど、駅前だし。
でももう全く思考回路が正常に働かない。

ちょっとしたパニック状態だった。
友人に電話する。
「駅に着いたんだけど、ここがどこだか分からない」と。

「今、目の前に何か見える?」
「大和証券って書かれたビル」
「じゃあ、そこから、、、、」
と、ずっとスマホで道を案内してもらって、やっと今の自分でも分かる範囲の場所に辿り着く。なんだこれ?笑


ようやく友人の店に着く。
荷物を下ろして一服して。
頭が痛いならアルコールはやめとこうね と言われて
オレンジジュースをもらう。
他にお客さんがいたので、まったりと話しながらも放心状態。

心の中では泣く。もう、とにかく泣く。泣いている。
疲れた、本当に疲れた。

他のお客さんが帰って2人きりになって
いろんな話をしながら彼女が出してくれる料理を食べる。
どれも美味しい。
人の作ってくれたご飯は美味しい。
食欲が全然なかったけど、思い切り話をして、美味しいものを食べたら
本当に元気が出てきた。
ああ、これが吉本ばななさんがよく書いているやつなんだなと初めて実感した。
今まではそんなにピンと来てなかったから。
ばななさん、人生経験ヤバいんだろうなぁ〜って今、思った。


✳︎


そんなこんなで翌日。
朝早くに これからの家 に向かう。
母が手伝いに行くと、駅まで来てくれていて、一緒にローカル電車に乗って向かう。

朝9:30くらいから引越の搬入が始まる。
この日の引っ越し屋さんも素晴らしくて、本当にサカイ引越センターさんには感謝しかない。もう、皆んな、本当に神!ありがとうございました。皆様に幸あれ✨✨笑


✳︎

いろんなことを感じて経験した濃ゆい2日間が過ぎた。


知っていた。前からずっと。
こういう日が来て、こうやって過ぎていく。

こんなに日が経っても、なんだか全然まとまらないこの部屋で
私は久しぶりに長いnoteを書いている。
そして未だに文章の感覚が戻っていない。
今まで以上に未熟な、ひどい文章になっていると思う。すみません。


そして今、教習所に通っていて、明日からは10月2日まではほぼ毎日のスケジュール。

10月から新しい仕事が始まる。朝が早い。
この 夜ふかしの王者 の私が、朝6:00起きの生活が始まる、、、ということで、今から練習中。
それにはもう寝る時間をとっくに過ぎている、今日今現在。笑
そして朝食を取る練習もしている。朝食べれないとは言ってられない。日々あれこれ考えて、今の時点では「お粥」が唯一食べられそうだと気が付いたのが2日前。いまは早起きと朝食を食べる練習中。笑


そんな日々。
そんな毎日。


それでもいろんなことを考える。
相方とは毎日電話でお互いの近況報告をしている。
今の時点では一旦この形をとったことはお互いにとって正解だったと思う。

正直落ち着かない今の生活を、まぁそんなもんだと心のどこかで思いながら。
それでも沢山の人に支えてもらって踏み出せたこの生活があるということ、そこまでに沢山助けてくれた人たちに本当に感謝しながら、どこか 一歩引いたような立ち位置 で今を生きてるこの感じは何?

というのが、今の実情。
(この 一歩引いた感じ というのは別にネガティブな感じではないんだと思う。でもこれがなんなのか、今の自分には分からない。)


さ、いい加減、寝ましょうか。
って、そうそう寝れないんだけれども。笑

それではまた。
長くてまとまりのない文章にお付き合いいただいた方、ありがとう😊

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