【デッキ紹介】アイスシンボルLTB【シティS1振り返り】
はじめに
ツギ@attg1213です。ポケカを始めて約半年が経ち、初めてシティリーグに挑戦しました。結果は3勝2敗、60人中18位で予選終わりでしたが、初出場にしては頑張れたこと、好きなポケモンを活躍させてあげられたこと、何より想像以上に楽しいポケカができたことがとても嬉しく、この気持ちを忘れないために投稿しました。お時間があればご覧いただけると幸いです。
デッキレシピ
前回投稿したウッウフリーザーの構築をベースに、スタンダードなロストバレットの強みを取り入れた構築です。ウッウフリーザーの記事もぜひご覧ください。シンプルな強みがあっておすすめです。
デッキ選択の経緯
注:自分語りなので読み飛ばし推奨です。
パラダイムトリガーの情報が公開されるまでは、ひたすら使い込んだウッウフリーザーでシティリーグに出場するつもりでいました。しかし、アーケオスの性能を見て明確な不利対面となることがすぐに分かりました。
盤面を完成させられる前に速攻を仕掛けるウッウフリーザーにとって、早期に盤面を完成させていくアーケオスの特性プライマルターボは言わずもがな、HP150とワザのダメージ120という点が最も絶望的でした。
高HP、中打点の非Vポケモンといえば、うらこうさくインテレオン、どっすんグースカカビゴン、こだいのえいちレジギガスが挙がると思いますが、これらのポケモンは盤面に1枚が基本で、あなぬけのヒモで簡単に無視し続けることができ、放置していても特に問題は無いと判断していました。
しかし、アーケオスの場合は盤面に2枚が基本であなぬけのヒモの意味が無いし、ボスの指令で他のポケモンを呼び出してアーケオスを放置し続ければどんどん盤面が整っていきます。
実際にウッウフリーザーでルギア対面を何度も練習させてもらいましたが、やはりプライマルターボの役割を終えたアーケオスを押し付けられ、ルギア側の事故を除いて勝ち目がありませんでした。
いっそ自分もルギアを握ろうかと迷っていましたが、ある日のジムバトルで転機が訪れました。
私のウッウフリーザーの記事を見てくださっていた方(Eさんと書かせていただきます)が、なんとご自身流にアレンジされてジムバトルで使ってくださっていたのです。どうやって戦っているのかお聞きしたところ、快くデッキレシピとその解説までお話していただけました。
やはり答えはヤミラミでした。
頭では分かっていましたが、勝ち筋の選択肢が複雑化すること、プレイングに自信が無かったこと、ウッウフリーザーから少なからず安定を捨てることなどから、どうしても躊躇してしまっていました。
しかし、Eさんから「ちゃんと回るよ」「もっと強いデッキになるよ」と背中を押してもらい、Eさんから逆輸入する形で自分なりのアレンジを加えてみました。
採用カードについて
再度デッキレシピを載せます。
ウッウフリーザーからの変更点をまとめます。
・ヤミラミ 2枚
スタンダードなロストバレットと同様の使い方をします。海外の大会で有名になったTordさんのヤミラミとは異なり、早期の起動は強く意識しません。早いに越したことはありませんが、ウッウでの速攻を基本軸に据えているので、落ち着いてロストゾーンを肥やしていきます。
・ガラルジグザグマ 1枚
フリーザーでウッウの打点を上げているのに必要なのかと思っていましたが、やはりヤミラミとの組み合わせが強すぎました。
・霧の水晶 1枚
ヤミラミと超エネルギーの採用に伴って加えました。キュワワーにも触れるし、序盤から終盤まで腐らない良いカードだと思います。フリーザーが盤面に欲しいので1枚だけの採用です。
・クロススイッチャー 4枚
ボスの指令、セレナと最後まで迷っていました。しかし、終盤の詰めの場面ではキバナ、クララを使用しなければならないことが多く、上振れ期待のこちらを採用しました。クロススイッチャーを前提にした立ち回りはしないように気をつけていました。
・ふうせん 1枚
キュワワーにつけますが、最近は相手のロストスイーパーですぐに剥がされます。しかし、もともとのウッウフリーザーが入れ替え札or逃げエネ手張りでキュワワーを回していたので、剥がされたら剥がされたでロストゾーンが肥やされることになり、そこまで辛くはありませんでした。剥がされなかったら強すぎるカードでした。
・キバナ 1枚追加
もともとリザードン専用カードのような扱いでしたが、ヤミラミとクロススイッチャーの採用によってバリューが上がりました。キバナのためにエネルギーは積極的にトラッシュに送ります。
・クララ 2枚
クイックボールを減らしたこと、キャプチャーエネルギーを不採用としたこと、エネルギーをすぐに手札に戻したいことを理由に、ふつうのつりざおをこちらに変更しました。ヤミラミとリザードンを戻したいですが、仕方なくウッウのために使うこともあるので2枚です。
・基本超エネルギー 3枚
基本エネルギーが増えたのでキバナが使いやすくなりました。2枚でも運用できますが、サイド落ちとやむなしロストが怖いので3枚です。
不採用カードについて
比較用にウッウフリーザーのレシピを載せます。
・ウッウ 1枚
ヤミラミに枠を譲りました。やむなしです。
・クイックボール 1枚
霧の水晶に枠を譲りました。1枚トラッシュのコストもなかなか重たかったので、丁度よかったです。
・ポケギア 2枚
後1おとぼけスピットの成功確率を下げることになるので一番抜きたくなかったです。本当は4枚採用したいです。断腸の思いです。
・ふつうのつりざお 2枚
前述の通り、クララと入れ替えです。
・ボスの指令 4枚
ヤミラミとクロススイッチャーの採用によりバリューが下がりました。抜いたおかげでクララが使いやすくなったのでこれで正解だったと思います。
・カイ 1枚
おしゃれ枠で気に入っていましたがさすがに抜けました。名残惜しいです。
・キャプチャーエネルギー 3枚
欲しい場面もありますが無いなら無いで意外と平気でした。枠があればまた採用したいです。
プレイングについて
ウッウフリーザーからスタンダードなロストバレットに寄せたので、基本的なプレイングについては実績のある方々のものを参考にした方が絶対に良いです。私にできるのはフリーザーが入っていることによるメリットをお伝えすることくらいです。
おとぼけスピットの強化
ウッウフリーザーの最大かつシンプルな強みです。フリーザーのおかげで倒せるようになる環境に多い非Vポケモンをざっと挙げてみます。せっかくなので倒した時に私が気持ちいい順にします。
かがやくゲッコウガ HP130
レジギガスを除くレジ系統 HP130 or HP120
ヤレユータン HP120
ビーダル HP120
ゾロアーク HP120
etc…
進化ポケモンは別ですが、先1でギリギリおとぼけスピットを耐えるポケモンを壁にして番を返された時が一番気合い入るかもしれません。
ミラー対面における壁の役割
かなり地味ですが、相手に先におとぼけスピットを打たれそうな時、フリーザーを壁にすることが多いです。これで救われた試合は少なくありません。
ロストマインの実質的な強化
HP280のVSTARポケモンに、ウッウがこだわりベルト+フリーザー2枚で160ダメージ与えることができるので、ヤミラミできぜつまで持っていけます。
また、おとぼけスピット圏内に持っていくためのダメカン1個、2個を他のポケモンに回せるのも大きいです。
特にルギア対面ではフリーザーの存在がかなり大きく影響します。少し具体的なお話をします。
多くの場合、ルギア側の盤面にはアーケオス2枚がいます。まずはこのアーケオスにダメカンを3個ずつ乗せます。
アーケオスの残りHPを120にしておくことで、1枚のフリーザーで強化されたおとぼけスピットで倒せるようになります。次のロストマインでもいいのですが、ここでウッウの「エネルギーを必要としない」という強みが輝きます。こちらの要求がガクンと下がります。
さらに、まだダメカンを6個置けるのも強いです。
例えば、
ルギア2枚に3個ずつ
→ベルト無しかえんばく圏内
VMAXに6個
→ベルト付きかえんばく圏内
クロバットに6個
→フリーザー1枚のおとぼけスピット圏内
というように、綺麗にダメージが乗ります。文面で上手く伝わるか不安ですが一度やってみていただきたいです。
この考え方の欠陥は、アーケオス2枚に対してこちらはヤミラミ1枚、ウッウ2枚を差し出す点にありますが、終盤のリザードンでサイドレースは捲れます。それでも追いつけない程回ったルギアにはさすがに勝てませんが、お互いの引き運の勝負に持ち込むことは可能です。
当日のマッチング
以下、メモのコピペなので常体で記載します。
1戦目 ルギアゲンガー 後6-4勝
こちらフリーザー、お相手ゲンガーVスタート。ポケギアからアクロマの実験、バトルVIPパスと繋がり、無事に後1おとぼけスピット成功。お相手はルギアの進化を優先し、ウッウが倒されず番が返ってくる。一度ウッウをベンチに下げ、キュワワーととりつかいで山札を引きつつ、ゲンガーVを倒す。お相手の引きがあまり振るわず、アーケオス2枚と次のゲンガーV、ルギアの準備が整うだけに留まる。その後は手札干渉が無く順調にパーツが揃い、クロススイッチャーかえんばくを2回使うことができ、勝利。デビュー戦が一番理想的な動きだった。
2戦目 LTBカイオーガ 後3-6負
こちらウッウ、お相手もウッウスタート。お相手は初手にキュワワー来ず、ゲッコウガを盾に番が返ってくる。最初にして最大のチャンス、ロストゾーン4枚、フリーザー2枚まで準備できたが最後の入れ替えに届かず番を返さざるを得ない。マナフィのサイド落ちも確認しており、負け濃厚に。その後はお相手がかくしふだからおとぼけスピットまで繋がり1-1交換を続けながら捲るチャンスを掴もうとしたが、マナフィが帰ってくる前にげっこうしゅりけんを決められ、完敗。お相手がワイルドフリーズのフリーザーを採用していて、フリーザー好きとしては嬉しかった。
3戦目 ルギア非Vバレット 後6-4勝
ここから全勝しようと気合いMAX。こちらヤミラミスタート、お相手かがやくリザードンスタート。お相手の初手が事故っていたようで手張りエンド。逆にこちらの初手が神かがっており、フリーザー2枚並べながら最高の形でおとぼけスピット。お相手はアーケオス1体で戦うことを選択する。こちらは順調に対ルギアプランを通すことができ、勝利。
4戦目 ゾロアークバレット 先6-3勝
お相手ジャンケン勝ちからの後攻選択。クワガノンか…と落ち込んでいたがまさかのゾロアークバレット。後で教えてくれたのが、むれをあつめるバスラオの採用。そしてそのバスラオがサイド落ちしていてどうしようもなかったとのこと。そもそもロスト対面を切っていたそう。さすがに有利対面ということもあり、おとぼけスピット連打、最後はヤドランケアのロストマイン2枚取りで勝利。
5戦目 ルギア非Vバレット 後5-6負
勝てば決勝トーナメントほぼ確定の試合でまさかのお友達対面。デッキバレ前提で立ち回られる。お相手は事故気味でアーケオス1体プランを選択。有利に試合を進められるかと思ったが、一番嫌なタイミングでマリィを打たれ、こちらがマナフィをボスで取られた次のターンでマナフィをトラッシュから戻せない隙に、アメイジングシュートで2枚取りされるなど、かなり不利な展開に。なんでアーケオス1体なのに手張りプライマルターボ決まるんだ…。どうにかお相手がトップで解決するしかない盤面に追い込むも、しっかり解決される。残りサイド1枚まで戦い抜いたが、さすがに敗北。この日一番楽しく、激アツな対戦だった。たぶん一生忘れない。
さいごに
前回のウッウフリーザーに比べ、安定感を多少犠牲にしたものの、パワーを大幅に上げたデッキの紹介でした。環境トップのルギアとミュウに不利を取らず、お互いの引きの強さの勝負まで持ち込むことのできる良いレシピに仕上がったと思います。
シティリーグについて、今日参加してみるまで大型大会は殺伐としていると思い込んでいましたが、そんなことは全くありませんでした。安心して参加できるように配慮してくださった運営の方々、シティリーグ参加に向けて背中を押してくださった方々に感謝です。
対戦相手の皆さんもとても良い方ばかりで、試合後の雑談で「アイスシンボルのフリーザー強かったです」「ロスト送りの判断が速くてお上手でした」「ロストマインのダメカンの置き方完璧でしたね」など、本当に嬉しいお言葉を頂くことができ、大きな自信も持てました。
「非Vロストバレットを使うからにはお相手を必要以上に待たせてはいけない」という私が一番大事にしている点においても、きちんとクリアできたのかなと思います。
ジムバトル会場やTwitterで応援してくださった方々にもとても感謝しています。一人ではここまで楽しい思い出は得られませんでした。もっと精進するのでこれからもよろしくお願いします。
自分語り多めでしたが、最後までお読みいただきありがとうございました。ご意見やご感想をTwitterアカウント@attg1213まで頂けると幸いです。