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プロポーズって要るかね?(しょぼ婚感想とうちの結婚生活)

多分やってることとしては我が家と近いだろうな、と思い読んでみたしょぼ婚(正式名称は「しょぼ婚のすすめ」)やはりその通りでした。

そのハードル、本当に存在してます?

いやもう結婚ということに関しては、これを言いたい相手がオンラインオフライン問わず山程おります。他人の事情に口突っ込むのは無粋なので黙ってますが。

「相手が結婚について思ってることが分からないから…」
「なんか彼氏の仕事忙しそうで結婚て感じじゃ…」
「華やかに結婚式とかする気力もお金もないし…」

とりあえずその三点リーダーを並べる前に考えてみましょう。
それは、本当に、結婚するために、超えるべきハードルですか?

日本国において、結婚しているかどうかの線引きは

「婚姻届を出し、無事受理されているか」

です。
そうです紙1枚です。後はすべてオプションです。

オプションの前にメイン済ませましょうよ。

そもそも男からのプロポーズも必要なくない?

これについても言いたい相手がオンラインオフライン問わず(略)
いやだってさ、人生って選択と決断の連続ですよ。結婚して共同生活送るなら、独身生活よりさらに多いですよ選択と決断。

子どもほしい?
どこに住む?賃貸?持ち家?
お金の管理どうする?
お互いのキャリアプランとかどうする?

これだけ考えてやらねばならんことがあるんですよ。
相手の忖度待ってる間に寿命がきます。

プロポーズはただの通過点です。

必要と思うなら自分からしてしまえば良いじゃない。
なくても同意が取れてるならそのまま結婚しちゃえば良いじゃない。
してほしいならもうリクエストしてしまえ。台本を渡せ。

そう言う我が家は結婚までどうこぎつけたのか

偉そうに書いといてお前はどうなんだという話ですが、うちは学生時代サークルの後輩だった旦那と数年遠距離恋愛の後結婚したクチです。
恋人と結婚したパターンですがそこは許してつかあさい。

でプロポーズですが、決定打みたいなのも、バラの花束出してドラマチックにやる感じのも、全部私(=妻)からやりました。
花束出したのは婚姻届出した後のタイミングなので、ただ面白がってサプライズやっただけです。
旦那からのプロポーズ、来てませんし要求もしてません。

じゃあどうやったのか。
当時、新幹線必須レベルで遠距離だった私と旦那。
それまで「一緒に暮らしたいが仕事もあるし…まだ帰る決心がつかないうーん…」と三点リーダー並べてた私のところに、高校時代の友人から今度結婚するとのお知らせが届きました。
同業者カップルで結婚したという友人に話を聞くと、どちらも急な転勤がありうる様子。
今後別々の場所に飛ばされる可能性もあるが、近いところに住めている今のうちに結婚することにした、とのこと。

その瞬間、私の中の結婚謎ハードルが蜃気楼のように消滅。
「離れているなら、籍だけ入れてしまえば良いじゃない」
代わりに謎のマリーアントワネットが出現。

その翌週skypeで通話中、早速提案。
私「遠距離婚ってどうでしょうか」
旦那「良いと思うけど、現状とどんな違いがあるか分からんしまとめてほしい」
私「了解、まとめたの後日送るわ」

数日後、『入籍に伴う変更点まとめ』というWordファイルを旦那に送信。
旦那「読んだよ、籍だけ入れるのアリやなぁ」
私「じゃあスケジュールこんな感じで動こうか」

その3ヶ月後、両家顔合わせも済ませて無事婚姻届提出。
そうです、うちはWordで結婚決まりました
ロマンチックのロの字もありません。

それから1年半近く経ちましたが仲良くやっております。
娘も生まれてすくすく育ってますし、幸せな家庭と言って差し支えないのではないでしょうか。

ふまえて、「しょぼ婚」の好きなポイント

とりあえず結婚しよう、話はそれからだという主張の本書ですが、憲法が引用されているのが個人的なツボでした。

「婚姻は、両性の合意のみに基づいて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない」

ここは書かれている通り、音読ポイントだと思います。
何なら配偶者にちょっといらっとした時に音読するため冷蔵庫に貼っといても良いくらい。

結婚は確かに人生の一大イベントですし、結婚生活の維持は大変なことですが、「そんなことまで決まってない」こともかなり多いです。
別にどっちがどっち養わなきゃとかも決まってないし、決めごとの最終決定権が夫婦どっちでも良いんです。
両性が合意していれば。
同等の権利を有していれば。

最近結婚のあり方も多様性が出てきたものの、「結婚したからには○○しなくちゃ」みたいなのも残ってます。
もしかすると、両性の合意してないものする必要ないかもしれませんよ。
反対に、本当に良かれと思ってること、お互いが同等の権利をもってやってる?という見直しも適宜入れた方が良いんでしょうね。

で、これら上記は結婚しないと実行できないことです。
むしろ結婚してからやれないといけないことです。

「○○できなくちゃ結婚できないのでは」がどれだけ詭弁か分かりますね。
すべて仮定の域を出ないことだから、考えても意味がありません。
まださくっと届け出して結婚生活やってみて「いやーだめでした!」の方が先には進めます。
結婚したら社会をやることになりますし、もし社会をやれない人間だったとしても、やってみなければ分かりません。

この本において、ものすごく雑に言いたいことをまとめると
「結婚すればちゃんとなる、だからちゃんと、丁寧にしろよ」
ということだと思います。

いやもちろん他にもあるんですけども。
てんつまさんが楽しく暮らすためにされてる工夫とかすごく頭良いと思いますし、既婚者が学べるポイントは盛り沢山でした。

見えてる結婚のハードルは蜃気楼かもしれない

私の結婚においては「遠距離の間は結婚できない」が謎ハードルだったけれど、他にもあると思います。
「料理ろくにできないのに」とか「持病あるのに」とか。

何とかなります。

料理に関しても「配偶者が料理好きでやってくれる」「ほぼ外食で済ませる」「ある日ハマって料理教室に通い出す」とか解決策はいろいろとあるんですから、気に病むだけ時間の無駄です。
私の周囲でも「子どもの離乳食が始まるまでろくに料理というものをしたことがなかった」という人もいます。大丈夫です。

何とかなります。(2回目)

以上、候補にできる相手がいて、生理的に無理とかDVとかそういうのが無いならプロポーズよりも先にゴール設定した方が良いですよ、という既婚者からの老婆心でした。

※独身主義を否定するつもりはありませんし、それはそれで楽しそうと私個人は思っているので結婚したいけどな~くらいの方に向けて書いてます、念の為!



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