ラストオブアス2について

ネタバレ含むのでご注意下さい。



ラストオブアス2、賛否両論のゲームになっているんですね。
私は圧倒的賛側の人間です。
これ以上ないシナリオだったと思います。
そもそもラストオブアスって、なんとも言えない、モヤっとした気持ちになるゲームなわけで、それが名作たる所以だったと思うんですね。
それを超えるためにどんなシナリオにしたらいいのか。
前作主人公のジョエルを殺された時にとんでもない怒りをアビーに対して抱くと思うんですよ。誰しも。
でもアビーも前作で父親をジョエルに殺されてるから、同じ憎しみをジョエルに向けてるんです。
そのために体も鍛えてムキムキになってるんですね。
アビーの過去では華奢な体つきだったあたりから、どれほどジョエルを殺すために鍛えたのかが伺えて、そこも説得力があります。
よくあるのがフェミ界隈への忖度でキャラクターが不細工だという声もありますが、そんなことどうでもよくないですか?と私は思います。だってジョエルが殺されたからその仇を討つためにエリーを操作して、やっと憎き相手を追いかけるシーンで本気で殺してやると思いながらプレイしてました。そう思えるのは丁寧な人物描写がなせる技だと思うんです。
私にとって、ps4というゲーム機はこのゲームを作るために産まれたんだなと感じました。
フジファブリックが若者の全てを作るために存在していたと思うのと同じ、到達点だと思ってます。
好きじゃない人の意見として、エリーとジョエルの冒険が見たかったんだ。という意見も当時はよくありました。
それで前作を超える何かを生み出せるとは私には思えません。
レディオヘッドがOKコンピューターからKID A に舵を切るくらい思い切った事をするべき作品だから。
簡単な話じゃないんですよ。
ラストシーンでエリーがアビーを殺そうとした時に差し込まれるジョエルの思い出、指を無くしてジョエルとのキズナだったギターも弾けなくなり、恋人も出て行ってしまい、この憎しみの旅はなんだったのか。
ただ寂しくて虚しい。そうするしかなかったが正しかったとは言い切れない。
これ以上心を穿つ作品はゲームで体験したことないです。
何年も前の作品ですが、どうしてもずーっと言葉にしたかったので書きました。
二度とやりたくないゲームです。
辛いから。
それはとても素晴らしい物です。

もしまだやられていない方がいたら、ぜひおすすめです。ゲームの到達点だと思ってます。3はどうなるんでしょうね、これを超えるアイデアって想像がつかないです。楽しみです。

それではまた。

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