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代表、吉田優子さんにインタビュー

こんにちは。アッテミーです。

今回は、アッテミー代表である吉田優子さんにインタビューを行いました!代表の熱い思いが詰まっているので、是非ご一読ください!

ーまず初めに、高卒採用に携わろうと思ったきっかけは何ですか?
楽天で働いていた際に知り合った、学歴関係なく活躍されている店舗のオーナーの皆さんが実のきっかけです。
自分が高校生のとき、「有名大学に入り大手企業へ就職する、という進路しか提示してくれなかったのは何でだったんだろう」「社会にもっとチャレンジしていきたいのに、学校に進学しないとそういうチャンスがもらえないというのは、人生もったいない!」という思いから、高校からビジネスに携われたらいいのに、と考えていました。
そんな中、2013年に高校の進路指導室で契約求人を見つけ、進路指導に関わりたいと思っていたので、現場を見れるチャンスだと思いました。そこで高卒就職を選択する生徒と出会うことになります。そこからサポートに取り組もうと思いました。

ー現場で見た経験から、アッテミーをどのような思いで立ち上げましたか?
1人1社しか応募できない校内選考の仕組みや、生徒たちが成績順に順位づけされ志望を出せるかどうかが決まる仕組み、高校生が自身で進路を選択できないという現実に衝撃を受けました。奨学金を背負ってとりあえず進学する学生たちを見ていると、高卒就職が魅力的になれば、進学の質や目的も高まるし、人手不足の中で高校卒業から働くということは日本社会にとってのモデルケースになると思い、アッテミーは卒業後の進路の幅や多様性をつくるということに取り組みたいと思い、立ち上げました。

ー現会社を立ち上げることに迷いはありませんでいたか?
ありませんでした。誰かがやらないといけない仕事だと思いました。楽天で働いていた際に全力で取り組んだ経験から、道なき道ではあるけれど、自分1人くらいは食べていけるだろう、という自信もありました。

ー学校現場で抱えてる課題、問題は何ですか?
大きく2点あります。
1.)1人1社制のルートしかないという課題
2.)高校3年生になったときにどういう仕事をしたいのか、どういう選択肢があるのか、ということを考える十分な情報と機会、キャリア教育が提供されていないこと。わからないから先生頼りで、いいのありますか?という形で周りの大人に頼らざるを得ない状況があります。

ーその課題に対してアッテミーはどのように取り組んでいきたいですか?
ジョブツアー(インターンシップ、企業見学 等)を通して企業に興味を持ったら、自分から学校を介さずに就活できる仕組みを作りたいです。多様な進路選択を届けていきたいと思っています。

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ー吉田さんからは常に強い意気込みを感じるのですが、その熱量や人を巻き込む力はどこからくるのでしょうか?今の吉田さんを作った経験は何ですか?
主に下記3つだと思っています。
1)高校時代に受験勉強ばかりして有名な大学に行かないと社会で活躍できないのか、ともやもやした実体験。
2)高卒就職にかかわる高校生に出会ったこと。校内選考で行きたかった会社に応募すらできなかった生徒を見て、この仕組みを変えたい、という気持ちが出てきました。
3)自分のためのビジネスではないということ。今いる高校生や自分の子供たちを考えたときに、将来的に選択肢のある社会づくりをしたいと思っています。

ー上記の回答の中で、高校生の時、既存の進路選択について違和感を感じたきっかけは何ですか?
高1の英語の授業です。分厚い教科書を解いてきて答え合わせしかしないような授業がありました。高校でこれを3年もやるなんて何のためなのだろう?センター試験・入試のため?という違和感が今の進路指導の活力につながりました。

ー仕事する上で大事にしているポリシーはありますか?
2つあります。
1.)人は成長し続ける (心に持っている成長)
2.)1人1人の個性は違う。みんながそれぞれ持っている特徴を尊重し合っていけるようになりたい。

ーお子さん2人を育てながら活動している中で、具体的にどういう社会にしていきたいと考えていますか?
高校生にとって就職も進学も、共に素晴らしいと思える社会を作りたいです。

ーAtteMeだからこそできることって何ですか?
公立高校で進路指導を行ったので、先生と生徒の本音を知っている、理解をしている、ということが強みだと感じています。

ーRSA (Rakuten Social Accelerator) 応募のきっかけは何ですか?
社会課題解決というミッション、「テクノロジー」を使って解決するという方針に共感したからです。
また、元楽天社員として熱量のある社員がたくさんいることを知っていたということもあったので、エントリーすることを決めました。

ー活動に対して感じていることはありますか?
選ばれてなかったら、たぶんやりたいことは5-10年遅れていたと思います。サイトを作ってもらったこともそうだし、社会的な注目もより強く感じるようになりました。1人ではできなかったことを楽天社員とできていることが嬉しいです。

ーなぜ「起業」したのですか?
契約社員として進路指導室に入って、その先個人事業としてやるしかなかったというのがあります。高卒就職を事業として取り組むという会社が当時の7年前にはなかったので、自分で切り開いていくのが一番早いと思いました。ただ今後は様々なステークホルダーと協力しながら一緒にやっていくフェーズにきてる気がしています。

ー楽天を飛び出て非常勤として働いたとのことでしたが、楽天退社後にそのまま起業しなかった理由は何ですか?
当時高校生の進路を意志あるものにするためにどうすべきか?ということを考えたときに、答えは現場にあるだろうと思ったからです。
自分が知っている高校は、生徒として見た高校だけでした。大人として学校の中を見た時に、違った課題や自分だからできる解決策が見つかるのではないかと思いました。そしてそこで、企業・大人・学生の本音が見えました。
起業をダイレクトにしていたら見えなかったものがあるし、誰かの立場に偏った見え方しかなかったと思います。

ー理想の高卒就職実現のために、今最も足りていないものは何ですか?また、実現スピードを速めるために必要なものは何ですか?
高校生の価値や可能性を高めることと、受け入れ側の企業です。
通信制の学校を選んだり、大学に行くのが全てじゃないという考えを持つ学生は増えてきています。ただ、そういう学生を受け入れる企業が少ないのです。なので一番は企業の高校生に対する意識改革が足りていません。
それだけでなく、高校の先生の意識改革、生徒の意識改革、すべてが必要になってきます。
先生の忙しさもよくわかっているので、困っているなら、先生がやりきれない部分は一緒にサポートしていきたいです。また、先生以外誰に相談したらよいか分からない、という学生がいるなら、いつでもSNSなどを通して連絡が欲しいです。

ーでは最後に、このインタビューを読んでいる教員、学生へメッセージをお願いします!
18歳の進路選択はもっと多様で良い。今の制度を否定するのではなく、今の制度と並行しながら新しい選択ができるような世の中にしていきたいと思っています。
現状に不自由さを感じている人がいるなら、ぜひ一緒に取り組んでいきましょう!

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ーインタビューにお付き合いいただき、ありがとうございました!

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