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ジブリ汗まみれにハマるとどうなるか

3年前くらいだったでしょうか。松本光広くんという大学時代からの友人に「Podcastでジブリ汗まみれ聞いてるんだよね」と聞いた。松本くんは、しばしば僕の人生に重大な啓示をひょいっと持ってきてくれる人で油断できない。(たとえば早稲田大学の恩師友成真一先生との出会いとか)

物は試しに僕も「ジブリ汗まみれ」を聞いてみた。初めて聞いたのは「数学とプロモーション」という回で出演はUSJを立て直した森岡毅さん、ドワンゴの川上量生さん、そして鈴木プロデューサーだ。

内容はハチャメチャに面白かった。聞き終わったあとに興奮して不思議に思った。こんな豪華な鼎談が無料で聞けるわけ!?(その後、3年でこの対話を僕は5回以上リピートで聞くことになる)

それから僕の「汗まみれ」生活がはじまった。約1年くらい歩いているときは基本的に「汗まみれ」を聞いていた。(なにせ10年分近くのラジオ収録対談が聞き放題)友人の悩み事を聞いていると、その悩みに対応する「汗まみれ」の回を教えてあげられるようになった。同僚とご飯を食べていても、口調が鈴木プロデューサーの口調になっていった。「鈴木プロデューサーはこういっている」という引用も増えた。ラジオで紹介されていたジブリの月刊誌「熱風」の存在を知り、定期購読をはじめた。

最盛期には、松本くんとアメリカ旅行にでかけても、ずっと移動中の車内で「汗まみれ」の神回のヘビロテ状態だった。ゴールデンゲートブリッジでも、スタンフォードでも、ヨセミテでも、パサデナでも、サンディアゴでもずっと鈴木さんと仲間たちの声を聞き続けた。「するめ」みたいに聞けば聞くほど面白いんだから仕方ない。

神回を3つ紹介すると、鈴木さんの下で修行した(なんてうらやましい)石井朋彦さんとの対話「スタジオジブリの仕事術」鈴木敏夫×石井朋彦 初の師弟対談。

講談師の神田松之丞さん(当時)との対話。

作家の森健さんと鈴木さんとの対話、彼の著書「小倉昌男 祈りと経営」について

どれかひとつでも関心がある人は聞いてください。マジで面白いんです。そして、僕は汗まみれヘビーリッスンの生活を丸二年続けた。すると僕の友人や同僚たちにも「汗まみれ」は広がっていった。これじゃまるで「汗まみれ教」の布教をしてるみたいだ。(誰からも頼まれてないけど)でも、徐々に鈴木さんの引用を言い合える友人が増えていくのは快感だった。ずいぶん疎遠になってたMATCHAの青木優とも「汗まみれ」がきっかけで、またつるむようになったし、汗まみれさまさまだ。

そして、その後紆余曲折を経て、僕はひょんなことからジブリ「熱風」で育児の連載をすることになった。そして、近々「汗まみれ」に出演することになった。その時はまたおしらせします。鈴木さんに会いにいくときの僕の緊張といったらなかったです。はい。

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