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Study57.バターナッツカボチャのポタージュを美味しくするには、焼く?蒸す?トースター?

野菜Labo初めての商品として8月に完成した「朝のひとくちめ-アスパラガスの冷製ポタージュ」ですが、2020年末の贈り物時期に合わせて、朝のひとくちめ 冬のポタージュセット(仮)」をお届けする計画をひっそりと練っています。

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そのセットに入る予定の「バターナッツカボチャ」が今日のテーマです。アスパラガスを使わせてもらった農家さんが作っており、ポタージュにおすすめされたのがきっかけです。

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今回はバターナッツカボチャの「甘味」を存分に引き出す方法を見つけるため、3つの加熱方法を試します。

1、フライパンで焼く
2、トースターで焼く
3、蒸す

切り方は皮付きのまま縦半分に切ってからさらに縦半分に、加熱はバターナッツカボチャに箸がスッと通る柔らかさになるまでです。

(加工場で調理する際に、「切る手間」と「皮から身を剥がす手間」どちらが大変かを確認するため、今回は皮付きのまま大きめに切る方法を選んでいます。)

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「1、フライパンで焼く」フライパンに油(小さじ1)を広げ、とろ火でじっくり、3面あるのでたまに返しながら焼きます。加工場ではフタをすることは難しいため、ここでもフタはしません。この時点でフライパンに乗ったバターナッツをみて、「火が通るだろうか」と少し心配になります。

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焼き上がったものがこちらです。焼き始めて早々に焦げ初めてしまい、10分ほどでフタをしないという選択を諦め、フタをして蒸し焼きにしました。さらに10分(合計20分)焼いたところで箸が通ったためこれ以上焦げないよう加熱はここまでとしました。

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続いて「2、トースターで焼く」は、トースターに皮を下にして入れ焼いていきます。

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15分ほど焼いたところで確認したところ少し固さが残っていたためさらに5分(合計20分)焼いたところ、少し焦がしてしまいました。もう少し柔らかく加熱したかったのですが、ここまでにしました。

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しかし、蜜のようなものがトロッと染み出していて、とても美味しそうです。


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最後の「3、蒸す」は、お家に蒸し器がないためお鍋にザルを入れて代用します。「蒸す」は一番短時間の15分で柔らかくなりました。

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それぞれ加熱が済んだところでスプーンを使って皮から剥がし、まずは味見してみます。

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左から「1、フライパンで焼く」「2、トースターで焼く」「3、蒸す」の順に並んでいます。一番柔らかかったのは「3、蒸す」で、ほぐす際もスッとスプーンが入りとても柔らかいです。毎回「蒸す」と水気が多くなるのですが、今回も水気が多くしっとりとした仕上がりです。

一番甘さがあるように感じたのは「2、トースターで焼く」です。もっと詳しくいうなら、「甘味が強い」というよりも「甘味の種類が違う」という感じです。焦げの感じは思ったよりも気になりません。

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「1、フライパンで焼く」「2、トースターで焼く」は、「3、蒸す」よりも少し固く仕上がっていたので、ペーストにした際の滑らかさに影響しそうだな、と予想されました。続いて豆乳と共にペーストにしていきます。

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ここでの一番の違いは「2、トースターで焼く」の甘味が強かったことです。また、ペーストにする前にも感じたように、「甘味の種類が違う」ように感じます。

柔らかく加熱できれば、滑らかになる。焦げない工夫を。

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ペーストの滑らかさの違いは、思ったよりも大きな差は出ませんでした。でも、よくよく気にすると「3、蒸す」は一番滑らかに仕上がっているようでした。舌の上をトロ〜っと滑らかに通るような感覚が強いです。「1、フライパンで焼く」「2、トースターで焼く」は焦げが気になり加熱時間が限定されたので、焦げない工夫をして行けば滑らかな食感にできるはずです。

皮付きは少々面倒な可能性もある。

スプーンで救って身を剥がしたのですが、効率の良さはそこまで感じませんでした。特に、皮が少し焦げるまで焼いた「1、フライパンで焼く」は皮が破れやすく、焦げ付いた部分が身に混じりそうになります。先に皮を剥く方法も試してみる必要がありそうです。

それぞれの加熱方法で、改善が必要だということがわかりました。滑らかさを優先するなら「蒸す」ですが、甘味は「トースター」が引き出してくれます。どちらも引き出していける方法を引き続き探っていきます。今回がバターナッツカボチャ初実験だったため、これからの実験を楽しみにお待ちください*

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