Study52.フェンネルの部位ごとの味比較
フェンネル全身をご存知ですか?今回、立派な全身フェンネルと出逢ったので、向き合ってみることにしました。ファンネルといえば、ドライシードはカレーに入れるスパイスとして使われたり、インドカレー屋さんのレジに置いてあるカラフルな粒々は、砂糖をコーティングしたフェンネルです。
甘さと癖の強さにびっくり
フェンネルの塊茎(茎が太ったタマネギみたいな部分。以降、「タマネギみたいな部分」と呼びます。)は初めて手に取ったので、ひとまず切って食べてみます。すると、甘味の強さに驚くと同時に、とてもクセが強くて思わず口から吐き出してしまいました(これから加熱すると美味しくなっていくのでどうかフェンネルをどうか誤解しないでください)。本当に、とっても甘味が強いです。そして、クセも強いです。
いやいやしかし、きっと「ミョウガ」のように、使い方によって大好きになれる野菜だと信じて、とりあえず「炒め」「煮込み」を試してみることにしました。(まるごとのミョウガは苦手ですが、刻んで食材に混ぜるのが大好きなのです)
タマネギみたいな部分を斜めスライスしたのがこちらです。
竹の子のような、変わった形になりました。「葉っぱ」「茎」「タマネギみたいな部分」に分けて、まずは炒めていきます。
炒めたものがこちらです。
「タマネギみたいなところ」は、食感がしゃりしゃりからコリコリに変化して、味もえぐみが消えて癖のないセロリのような味に変化しています。美味しく食べられます。同時に甘味も消えていました。
「茎」は「タマネギみたいなところ」よりは繊維が固いですが良い食感です。味は少し濃くなり苦味を感じます。料理のメインとしてこの部分ばっかり食べるのは少し難しいかな、という感じです。
最後に「葉っぱ」ですが、繊維が硬いです。一噛みしただけで噛み切れないのがわかるので、大きいサイズに切っての炒め物には向いていません。小さく刻んだ方が良いです。フェンネルらしい香りは一番強く感じます。
続いて、フェンネルのスープです。
水から10分ほどコトコト煮込みます。
「タマネギみたいなところ」はすごく柔らかいブロッコリーの芯のような食感で、甘味が消え、スープにも甘味はありません。独特のクセはうっすらと具にもスープにもうつっていました。
「茎」は相変わらず「タマネギみたいなところ」よりも食感がしっかりしていて、少しだけフェンネルの香りが出ています。
「葉っぱ」は炒めと同じように一番フェンネルらしい香りが強いです。スープの味はあまり感じられません。
葉っぱに向かうにつれ、香りが強くなる
全体的に、葉っぱに向かうにつれ香りが強くなっていくことがわかりました。使い方としては、炒め物に入れるとおいしいのは「タマネギみたいなところ」。「茎」は香りが強いので、入れすぎると不快な香りになりそうです。また、「茎」は繊維が硬めなので薄くスライスするのがポイントです。スープに使うには、単体だとクセが強いので、何かの隠し味、または少し香る程度に使うのか良いのかな、と感じました。
フェンネル好きの方には、良さが全くわかっていない!と怒られてしまいそうな実験になってしまいました。初めましてだったので、お許しください。これからもっとおいしい食べ方に出会えるよう、経験を重ねていきたいと思います。
今日も、ごちそうさまでした。
最後までお読みいただきありがとうございます。頂いたサポートは「野菜のおいしい食べ方がもっと世の中に溢れるため」の活動や勉強のために使わせていただきますね。