炭と靴下のお話し②(連載)
価値感が崩壊する
自分が炭が持つ「機能性素材」の今までの刷り込まれた知識、知見を改める転機は2016年の4月にやってきました。
前年に東京ビッグサイトで第1回「テキスタイル東京」「ファッションワールド」秋展という合同展示会がありました。
この展示会のテキスタイルメーカー枠にて、綿花を燃やした「天然の炭素繊維」のお披露目で、共同研究開発した企業との合同にて、狭いブースで出展したところ、予想以上の来場者と反響を得たと担当者から聞きました。
結果、展示会期間3日間で延べ300社以上来展を頂きました。
そこで生地メーカーや開発メーカー、アパレルメーカーなど数社から「この糸や生地、製品の販売を自社に承認して貰えないか?」との打診が多数ありました。
つまり、製品を開発する川上である製糸メーカーや企業、上場企業メーカーの担当者がこの炭の糸の「性能」を高く評価して頂いたのです。
自分の思考とは勝手なもので、ボンヤリと「なんとなく「良い」と思った製品も、自分より遥かに知識や知見のある方々から高評価を受けると自信も付き、モノの見方が変わる」という、なんとも情けないパラダイムシフトになっていくのだなと思った次第です。
つづく
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