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終の住処とはこれ如何に

毎年、たくさんの方々の住まいを設計させていただいてますが、多くの方は子育てのために家を建てられます。

でも、年にお一人は子育てを終られてご夫婦二人のための(時にはご自分お一人のための)住まいを建てられます。

周りの人たちは、それを
「終の住処だね」
と言いますが、これがちょっと違和感です。

結果として今建てられる住まいで亡くなられることもあるでしょう。
もしかしたら、高齢者施設で亡くなられるかも知れません。

実際、子育てを終わられた年代の方々と家づくりをさせていただいても
「新しい住まいでどう死のう」
なんて、言われた事ないです。

生きていくんですよ。
これからも。
何十年も。

そのために新しく住まいを持たれるんですよね。
子育てとは違う、労働とは違う、
自分らしさを叶えるために建てられるんですよね。

なのに、なぜかいつも「終の住処」

「なんか他にもっといい呼び方はないかな。」
と、いつも一人で思い巡らすのです。

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