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1月31日(火)末廣亭特別興行 第六回 落協レディース只今参上!夜の部 古典の集い

※今日の末廣亭は昼夜ともに「落協レディース」で、全ての出演者が女性であった。私は仕事の関係で夜の部にお邪魔した。
杏寿「牛ほめ」
※珍しくあの鮮やかなスプラッシュ!な着物ではなかった。グレーの着物もステキです。
  与太郎が口をとんがらがすのがカワイイ。 
雛菊「黄金の大黒」
※「ジェネリック蝶花楼桃花です」
 前座の杏寿さんと次の佑輔さんを引き合いに出し、「美人と普通なのが交互に出ます」
 本題はおめでたい一席。時折師匠の影(菊之丞師)が見られる。サゲでは大黒が踊りだす。
佑輔「雛鍔」
※ベリーショートは宝塚の男役のよう。喋り方はどこかのご婦人のようだ。
 子供のこまっしゃくれた感じがよく出ていた。
一花「祇園会」
※本来、父方、母方ともに三代続かないと江戸っ子ではないというマクラ。
 京都人と江戸っ子の会話。
 京都人の「やっぱり今日は日本一の土地やなあ、あーはっは」といいう科白。習ったのは師匠(一朝師)か?圓太郎師か?二人の祭り囃子対決にエキサイトする。
菊千代「木乃伊取り」
※女性初の真打①。
 若旦那を連れ戻すつもりが、酒と女に飲まれ、酔わされ、我を失っていく清蔵を鮮やかに演じる。
ー仲入りー
なな子「紀州」
※御三家を「西郷輝彦·舟木一夫·橋幸夫」とボケたり、「水戸様が将軍になったら、由美かおるの入浴シーンが見られなくなる」と言ったり、律歌師の「紀州」に似ている。同じ人に習ったか。
きく姫「宗論」
※師匠(木久扇師)同様、手を振りながら、左右に歩く。華やかさがある。
「女学院の周りに処女は少ない」
という科白がちょっとなまなましい。 
歌る多「紙入れ」
※女性初の真打②。
 マクラの間に羽織を脱ぎ、丁寧に折り畳む。これがこの師匠のルーティン。
 色っぽい一席。女房の色香の出具合が凄まじい。対する新吉の情けなさ。旦那が突如帰ってきたら、慌てふためいて座布団ごと360°回転したりする。
 旦那による通常のサゲの後に、女房が悩ましい一言を洩らす。
ニックス「漫才」
※彼女らの二の腕が眩しい。本日のお色気担当。エミ姉の「そうでしたか」返しが鮮やかに決まった。
桃花「お見立て」
※桃花師のかわいさ大爆発。
 天邪鬼な喜瀬川、田舎者で無骨な杢兵衛、その間に挟まれる気の毒な喜助(ケスケ)。それぞれのキャラクターがよく出ている。喜瀬川に振り回される喜助と杢兵衛。裏を知っている喜助はともかく、杢兵衛は可哀想だ。墓へ向かう途中で、杢兵衛は「おらがもっと早く来ていれば喜瀬川は死ぬことはなかった」という問いに喜助は「そうでしょうか」と問うのがおかしい。
 墓場では別人の墓をたらい回しにされる杢兵衛。一番可哀想なのは彼だ。

 サゲの後は出演者総登場し、写真撮影タイムとなった。

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