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2月18日(土)第56回 神田阿久鯉講談会@ぎゃらりー伊砂

 12月の会から連続物「徳川天一坊」が始まった。大岡越前守忠相が「八つ裂きにしても飽き足らない」と言った極悪人が3人いる。村井長庵、畔倉重四郎、そして徳川天一坊である。その悪党・徳川天一坊の物語。阿久鯉先生、前回は「名君と名奉行」「天一坊の生い立ち」「伊予の山中」(船が難破するまで)を読んだ。

阿久鯉「徳川天一坊 伊予の山中」
 ※難破船から唯一助かった吉兵衛は伊予の山中で山賊の住処に迷い込む。徳川家乗っ取りの計画を打ち明けて、赤川大膳と藤井左京を手下とする。
ー仲入りー
阿久鯉「徳川天一坊 常楽院加担」
※3人は大膳の叔父である天忠坊日眞を頼って、美濃国長洞は常楽院を訪ねる。これまでの経緯を聞いた日眞は彼等に加担する。大膳と左京は日眞の二人の弟子を地獄谷へ突き落とし、日眞は孤児の天一を手に掛ける。そして、吉兵衛に天一坊を名乗らせる。

 阿久鯉先生の緩急自在の語りにハラハラドキドキ、手に汗を握った。それにしても、悪人勢揃いの観がある。騙しまくり、殺しまくる。松本清張の推理小説よりスゴイ。早くこの先を聴きたいので、次回(4月1日)を予約した。

 ところで、大膳と左京が二人の弟子を突き落としたところでケータイが鳴った。こういう少人数の会では目立つ。阿久鯉先生、呆れてそのオッサンを見やる。
「どうやら、人が谷から落ちるとケータイが鳴るようでございます」

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