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3月12日(日)蝶花楼桃花 春の独演会@なかのZERO 小ホール

美馬「平林」
※この人でこのネタは何度も聴いているが、何度聴いても面白い。
旦那「ひ・ら・ば・や・し!」
定吉「ね・こ・じゃ・ら・し?」
というやりとりがおかしい。
 ラスト、定吉を尾行していた人物が登場する。彼女の工夫だろうか?
桃花「任侠流山動物園〜緋牡丹のお政篇」
※「ミーマちゃん、カワイイでしょう。昔のアタシみたい。」
 ミーマさんは今年中に二つ目になるでしょうと見通しを語る。
 任侠映画が好きだと語り、本題へ。
 三遊亭白鳥御作。
 流山動物園に客を呼ぼうと上野動物園にやってきた豚の豚次。パンダの親分をスカウトするも、約束を反故にされ、追い返される。流山動物園に戻った豚次は仲間とともに園長から人間の言葉を習い、動物園は大繁盛。一方、閑古鳥が鳴き始めた上野動物園。パンダの親分達は流山動物園に殴り込みをかける。豚次達のピンチに象のマサコがあらわれる。

〽娘盛りを渡世にかけて(藤純子「緋牡丹博徒」)

 桃花師の歌が楽しい。コミカルなプリンセス・モモカにピッタリのお噺だと思う。三三師のように全段通しで演ってもらいたい。
一朝「たがや」
※「(桃花師が)目の敵にしている一之輔の師匠です」
 一朝師が得意な「芝居の喧嘩」同様、たがやの胸のすくような啖呵が気持ちいい。一朝師が中野に江戸の風を吹かせた。
ー仲入りー
あずみ「三味線漫談」
※「梅は咲いたか」「裏の背戸や」「相撲甚句」
 紙切りの林家楽一さんの気持ち悪いお噂と、あずみさんのビックリしやすい性癖を語る。
 ところで浅草演芸ホールでスベりにスベった「のどちんこは下ネタじゃない」という話、今度ぜひ聴いてみたい。
桃花「浮かれの屑より」
※浅草での「桃組公演」でかけたネタをここでも。三味線で「おてもやん」「ソーラン節」や新内を演奏したり、踊ったり、桃花師のサービス精神全開。彼女が落語をエンタテインメントにまで高めるのではないか。蝶花楼桃花には「女流」という枕詞は不要である。

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