9月1日（日）浅草演芸ホール上席

【昼の部】

おい太  小町

小太郎  家見舞

喬志郎  ハッピーエクスプレス
 夫婦で乗った新幹線。とった座席は3列席のAとC。何故か間に一人空く。そのB席に意外な人物が乗り合わせる。

如月琉  マジック

小ゑん  江戸っ子ATM

三三  狸賽

二楽・八楽  紙切り

わさび  MCタッパ 
 おじいさんとおばあさんがパーリーピーポーに弟子入りする奇想天外な噺。 

白酒  ざるや
 白酒師のざるやは何か企んでそう。

ー仲入りー

仙志郎・仙成  太神楽曲芸

市馬  高砂や

扇遊  浮世床ー夢ー

はだか  漫談

小袁治  犬の目

馬風  楽屋外伝
 今日も大谷翔平の活躍にゴキゲン。

ー仲入りー

喬之助  出来心  

ロケット団  漫才

木久扇  明るい選挙
 寄席のスーパースターです！（本人談）

一朝  たいこ腹

小菊  粋曲
「梅は咲いたか」
 この唄に入った途端に三の糸が切れてしまう。小菊姐さん、愚痴りながら糸を直す。菊の災難。
「並木駒形」
「かえるひょこひょこ」
「相撲甚句」

権太楼  猫の災難
 休日のバカバカしい出来事をバカバカしく語る。酒呑みってほんとうにバカだねと深く実感し、大きく笑う。オーバーアクションとくるくる変わる表情、ユーモラスな喋りで笑わせる爆笑派。その系譜の先には、きっと夜の部トリの林家つる子もいる。

【夜の部】

駒介  からぬけ
 髪型がオシャレになってる！

小はだ  たけのこ

まめ平  真田小僧

小梅  マジック

三朝  小粒

鉄平 堀の内

にゃん子・金魚  漫才

志ん輔  替り目

柳朝  武助馬

勝丸  太神楽曲芸

雲助  商売根問 
 人間国宝がチュンチュンチュンチュン、スズメのさえずり。カワイイ。 

ー仲入りー

仲入り中もつる子グッズを売りさばく！

はな平  鮑のし

ペー  漫談
「演歌版サザエさん」
 浪曲版の間違いでは⁉️

左龍  宮戸川

圓太郎  強情灸
 妹弟子・（蝶花楼）桃花とつる子、どっちがいいオンナか？ つる子のほうがいいオンナです。

あずみ  三味線漫談
 修行時代から苦楽をともにしたつる子師。あずみさんの夢は

 つるちゃんがトリの芝居（興行）にヒザ（トリの前）として出演する事

 早くも実現した。なみだにじむ。

「カンチロリン」
「大人は嘘つき」
 小唄端唄俗曲は感情を込めて歌ってはいけない。だが、感情を込めて歌いたい。毎晩毎晩お風呂でオシッコをする娘とそれを叱る母親の攻防戦を感情を込めて表情も豊かに唄い上げる。
「欽来節」
♪千両箱 富士の山ほど〜の部分。

つる子  ねずみ
 今日も泣きながら高座に上がる。そこへ先程のあずみさんが乱入し、ふたりで大いに泣く。うるわしい光景にもらい泣き。
 今日はお休みの師匠・正蔵の得意の一席を弟子が好演。
 左甚五郎の懐の深さ、子供の無邪気さ哀しさ、その父の内に秘めた怒りやるせなさ。つる子師が時におかしく、時に情愛深く物語を紡ぐ。
 甚五郎の

 ひとつだけ許せない事がある。恩を仇で返すというのは許せないな。

 これは林家つる子の信念であろう。彼女の落語に流れる川のような清々しさの源流はきっとここにある。
 ポッと胸に希望が灯るような林家つる子渾身の一席であった。