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3月5日(日)浅草演芸ホール3月上席

【昼の部】
駒介「たらちね」
吉緑「鈴ヶ森」
わさび「ぼたもち小僧」
菊正「無精床」
ストレート松浦「ジャグリング」
市松「道灌」
喬之助「初天神」
白酒「新版三十石」
※お得意の爆笑篇。なまり具合とそれに対する客のツッコミが絶妙。
ー仲入りー
ロケット団「漫才」
さん喬「時そば」
小ゑん「鉄の男(中)」
木久蔵「金明竹」
ダーク広和「マジック」
小袁治「鰻屋」
馬風「楽屋外伝」
ー仲入りー
権之助「湯屋番」
ホンキートンク「漫才」
左龍「長短」
雲助「堀の内」
仙志郎・仙成「太神楽」
権太楼「天狗さばき」
※巣鴨で聞いた会話。
 ババア「アンタ、ホルモン打った?」
(権太楼師心の声「ワクチンじゃねえかと思うんですが」)
ジジイ「まだ食わねえよ」
 権太楼師にかかれば、何気ない会話も爆笑マクラになる。
 「天狗さばき」はさん喬師では何度か聴いたが、ゴン様では初めて(だと思う)。さん喬師のより笑いの分量が多いようだ。噺の中になぜか「えりちゃん」をはじめ三味線のオッショサン方が数名登場する。そのため、サゲは、
女房「えりちゃんって誰?」
【夜の部】桃組公演

 この日の夜の部は出演者が全員女性。寄席定席公演では初の試みである。女性前座の都合がつかず(この後、美馬さんが遅れてやってきた)、いきなり二ツ目からスタート。

雛菊「元犬」
一花「子ほめ」
律歌・桃花「にゃん子・金魚トリビュート」漫才
※律歌師がにゃん子先生に、桃花師が金魚先生に扮し、にゃん子金魚漫才を完コピ。
「動物エクササイズ」
〽猫のパンチはにゃんにゃんにゃん😺
まで忠実に再現。桃花師は、ゴリラになりきる。女一匹何処へ行く。
律歌「いいたかないけどさ、アンタそんなことやってて恥ずかしくないの?」
桃花「仕事ですから!」
律歌「やめさせてもらうわ」
 キマッタ!
つくし「健康診断にいこう」
律歌「宗論」
※漫才のあと、早着替えをして高座へ。化粧も今日は濃いめであると律歌師は言う。
 この「宗論」、おそらく玉の輔師から教わったのではないか。「ユダ(湯だ)」のクスグリまで一緒なので。ただ、律歌師の工夫なのかキリスト教にハマるのは息子ではなく、娘である。
小花「太神楽」
茜「赤い唇の彼」
※内田春菊原作のコミックを講談化。性行為をすると唇が赤くなる奇病が流行る奇妙なお話。
こみち「壷算ー大阪のおばちゃん編」
美智・美登「マジック」
歌る多「西行」
ー仲入りー
なな子「ハナサカジイサン」
菊千代「権助提灯」
にゃん子・金魚「漫才」
※本家本元の登場。
 ゴリラになっている金魚先生を見やり、

にゃん子「桃花師匠、金魚ちゃんにゴリラの稽古してもらってたよね?桃花師匠は一体どこへ行こうとしているの?」 

貞寿「真柄のお秀」
※この方は寄席に向いていますね。マクラも面白いし、本篇もクスグリ満載で存分に笑わせる。琴調先生同様、落語協会に入会して寄席に定期的に出演して頂きたい。
小菊「粋曲」
※「梅は咲いたか」「並木駒形」「カエルひょこひょこ」「品川甚句」
桃花「紙屑屋」
※手を振りながら登場し、愛想を振りまく…が、何かおかしい。
「それはニセモノよー」
とホンモノが叫ぶと、「ジェネリック桃花」こと古今亭雛菊は退散する。
 本題は「浮かれの屑より」ともいう。
 ジュッカイの身の上(ニカイにヤッカイになっている)の若旦那が江戸時代のリサイクル業・紙屑屋に奉公するお話。
〽白紙は白紙、センコウはセンコウ、カラスはカラス…
と歌いながら、リズミカルに噺は進むが、若旦那、集中できず、捨ててあった都々逸の本を読み出す。

あの人のどこがいいのと問う人にどこが悪いのと問い返す

  プリンセス・モモカ、この日は三味線を弾きながら、「おてもやん」などを歌った。

〽おてもやーん、アンタこーのごーろヨメイリしたではないかいな

 この後、踊りも披露し、師匠・小朝ゆずりの芸達者ぶりを見せつけた。そりゃ売れるわな。モモカ人気は続く。





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